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公開番号
2025178362
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2025155719,2024022803
出願日
2025-09-19,2019-03-27
発明の名称
位相差層付き偏光板および有機EL表示装置
出願人
日東電工株式会社
代理人
個人
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20251128BHJP(光学)
要約
【課題】耐熱性に優れる位相差層付き偏光板を提供する。
【解決手段】本発明の位相差層付き偏光板は、偏光板と、第1の位相差層と、第1の粘着剤層と、第2の位相差層と、第2の粘着剤層と、をこの順に有し、第1および第2の位相差層が液晶化合物を含み、第1の粘着剤層は、厚みが5μm~30μmであり、25℃における弾性率が10
5
Pa~10
6
Paであり、第2の粘着剤層は、ベースポリマー中にアルキル(メタ)アクリレートを70重量%以上含む粘着剤で構成され、25℃における弾性率が9.0×10
4
Pa以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
偏光板と、第1の位相差層と、第1の粘着剤層と、第2の位相差層と、第2の粘着剤層と、をこの順に有し、
前記第1の位相差層および前記第2の位相差層が液晶化合物を含み、
前記第1の粘着剤層は、厚みが5μm~30μmであり、25℃における弾性率が10
5
Pa~10
6
Paであり、
前記第2の粘着剤層は、ベースポリマー中にアルキル(メタ)アクリレートを70重量%以上含む粘着剤で構成され、25℃における弾性率が9.0×10
4
Pa以下である、位相差層付き偏光板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、位相差層付き偏光板および有機EL表示装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、薄型ディスプレイの普及と共に、有機ELパネルを搭載した画像表示装置(有機EL表示装置)が提案されている。有機ELパネルは反射性の高い金属層を有しており、外光反射や背景の映り込み等の問題を生じやすい。そこで、位相差層付き偏光板(円偏光板)を視認側に設けることにより、これらの問題を防ぐことが知られている。しかしながら、このような位相差層付き偏光板の位相差層として、液晶化合物を含む2層の位相差層を粘着剤で貼り合せた積層体を用い、この位相差層付き偏光板を、粘着剤を介して有機ELパネルに貼り合せた場合、耐熱性が低く、位相差層にクラックが発生したり、ムラが発生したりするなどの問題が生じる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3325560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、耐熱性に優れる位相差層付き偏光板、および、そのような位相差層付き偏光板を用いた有機EL表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の位相差層付き偏光板は、偏光板と、第1の位相差層と、第1の粘着剤層と、第2の位相差層と、第2の粘着剤層と、をこの順に有し、上記第1の位相差層および上記第2の位相差層が液晶化合物を含み、上記第1の粘着剤層は、厚みが5μm~30μmであり、25℃における弾性率が10
5
Pa~10
6
Paであり、上記第2の粘着剤層は、ベースポリマー中にアルキル(メタ)アクリレートを70重量%以上含む粘着剤で構成され、25℃における弾性率が9.0×10
4
Pa以下である。
本発明の別の局面によれば、有機EL表示装置が提供される。この有機EL表示装置は、上記位相差層付き偏光板を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、第1の粘着剤層の厚みが5μm~30μmであり、25℃における弾性率が10
5
Pa~10
6
Paであり、第2の粘着剤層が、ベースポリマー中にアルキル(メタ)アクリレートを70重量%以上含み、25℃における弾性率が9.0×10
4
Pa以下であることにより、耐熱性に優れる位相差層付き偏光板を実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の1つの実施形態に係る位相差層付き偏光板の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0009】
A.位相差層付き偏光板
図1は、本発明の1つの実施形態に係る位相差層付き偏光板の概略断面図である。図1に示すように、位相差層付き偏光板100は、偏光板10と、第1の位相差層20と、第1の粘着剤層30と、第2の位相差層40と、第2の粘着剤層50とをこの順に有する。すなわち、第1の位相差層20と第2の位相差層40とは、第1の粘着剤層30を介して積層されている。第1の位相差層20および第2の位相差層40は、液晶化合物を含んで構成されている。第1の粘着剤層30は、厚みが5μm~30μmであり、25℃における弾性率が10
5
Pa~10
6
Paである。第2の粘着剤層50は、ベースポリマー中にアルキル(メタ)アクリレートを70重量%以上含む粘着剤で構成され、25℃における弾性率が9.0×10
4
Pa以下である。上記位相差層付き偏光板100は耐熱性に優れ、第1の位相差層20および/または第2の位相差層40のクラックの発生、さらには、ムラの発生が抑制され得る。
【0010】
以下、位相差層付き偏光板100を構成する各層について、詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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