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公開番号2025156209
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025054259
出願日2025-03-27
発明の名称ポリマー粒子およびその利用
出願人日東電工株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 33/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】低Tgのアクリル系ポリマーを粉末状の形態で好適に取り扱うことのできるポリマー粒子を提供する。
【解決手段】アクリル系ポリマーを含むポリマー粒子が提供される。上記アクリル系ポリマーのガラス転移温度(Tg)は0℃以下である。上記ポリマー粒子の表面は無機粒子で被覆されている。上記ポリマー粒子における上記無機粒子の含有量は、上記アクリル系ポリマー100重量部に対して5重量部より多い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
アクリル系ポリマーを含むポリマー粒子であって、
前記アクリル系ポリマーのガラス転移温度は0℃以下であり、
前記ポリマー粒子の表面は無機粒子で被覆されており、
前記アクリル系ポリマー100重量部に対する前記無機粒子の含有量が5重量部より多い、ポリマー粒子。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記アクリル系ポリマー100重量部に対する前記無機粒子の含有量が5重量部より多く50重量部未満である、請求項1に記載のポリマー粒子。
【請求項3】
前記無機粒子は第1無機粒子および第2無機粒子を含み、
前記第2無機粒子は、前記第1無機粒子の平均粒子径よりも平均粒子サイズが小さい、請求項1に記載のポリマー粒子。
【請求項4】
前記第1無機粒子は、平均粒子径が5μm以上50μm未満である、請求項3に記載のポリマー粒子。
【請求項5】
前記第2無機粒子は、
(A)平均粒子径が0.1μm以上5μm未満である、および、
(B)平均長径が0.1μm以上5μm未満である、
の少なくとも一方を満たす、請求項4に記載のポリマー粒子。
【請求項6】
前記アクリル系ポリマー100重量部に対する前記第2無機粒子の含有量が5重量部以上40重量部以下である、請求項3に記載のポリマー粒子。
【請求項7】
嵩密度が0.4g/cm

以上1.0g/cm

以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載のポリマー粒子。
【請求項8】
せん断速度15[/s]以上の条件で混練することにより、プローブタック測定において0.10MPa以上のタックを発現する、請求項1~6のいずれか一項に記載のポリマー粒子。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか一項に記載のポリマー粒子を製造する方法であって、前記アクリル系ポリマーを懸濁重合により得ることを含む、ポリマー粒子製造方法。
【請求項10】
請求項1~6のいずれか一項に記載のポリマー粒子を用意することと、
前記ポリマー粒子の構造を破壊することと
を含む、粘着剤組成物製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アクリル系ポリマーを含有するポリマー粒子、該ポリマー粒子の製造方法、および上記ポリマー粒子を用いて粘着剤組成物を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)は、室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。このような性質を活かして、粘着剤は、例えば支持体上に粘着剤層を有する支持体付き粘着シートの形態で、あるいは支持体を有しない支持体レス粘着シートの形態で、様々な分野において広く利用されている。代表的な粘着剤の一例として、アクリル系ポリマーに基づくアクリル系粘着剤が挙げられる。室温域(例えば25℃程度)において良好なタック(粘着性)を示すアクリル系粘着剤を実現しやすくする観点から、上記アクリル系ポリマーは、ガラス転移温度(Tg)が室温域よりも低いことが有利であり、例えばTgが0℃以下であることが好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4520680号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記アクリル系ポリマーは、該ポリマーが水や有機溶媒等の液体に分散または溶解しているポリマー含有液の形態で、製造、保管、輸送、他の材料との混合等を行うことが多い。これは、アクリル系粘着剤の主材料として用いられるようなアクリル系ポリマーは、上記液体に分散または溶解していない乾燥状態では一般に高粘度であり、かつ粘着性を有する材料であるため、取扱い(例えば、工場内での搬送、保存、輸送、装置への供給等)が困難なためである。
【0005】
特許文献1には、最小限の感圧粘着性を有するか、あるいはほとんど感圧粘着性を有さないイオノマー微粒子を生成する方法に関し(段落0017)、アクリル酸イソオクチルまたはアクリル酸2-エチルヘキシルを主成分とし、さらにメタクリル酸を含むモノマー原料を、酸化亜鉛および界面活性剤の存在下で懸濁重合させてイオノマー微粒子を製造することが記載されている(実施例1~9)。しかし、特許文献1では、上記イオノマー微粒子の耐ブロッキング性や流動性についての検討は行われておらず、実用上の保存性や装置への供給性(フィード性)等を考慮したものとはいえない。
【0006】
そこで本発明は、低Tgのアクリル系ポリマーを粉末状の形態で好適に取り扱うことのできるポリマー粒子を提供することを目的とする。関連する他の目的は、そのようなポリマー粒子を製造する方法を提供することである。関連するさらに他の目的は、上記ポリマー粒子を用いて粘着剤組成物を製造する方法の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この明細書により、アクリル系ポリマーを含むポリマー粒子が提供される。上記アクリル系ポリマーのガラス転移温度(Tg)は0℃以下である。上記ポリマー粒子の表面は無機粒子で被覆されている。上記ポリマー粒子における上記無機粒子の含有量は、上記アクリル系ポリマー100重量部に対して5重量部より多い。このように、低Tgのアクリル系ポリマーを、表面が無機粒子で覆われたポリマー粒子(複合粒子)の形態とし、かつ上記無機粒子の含有量をアクリル系ポリマー100重量部に対して5重量部超とすることにより、上記アクリル系ポリマーを粉末状の形態で好適に取り扱うことができる。
【0008】
いくつかの好ましい態様に係るポリマー粒子は、上記アクリル系ポリマー100重量部に対する上記無機粒子の含有量が5重量部より多く50重量部未満である。無機粒子の含有量を上記範囲とすることにより、上記ポリマー粒子の構造を破壊して(例えば、適切な条件で混練して)得られる粘着剤のタックを向上させることができる。
【0009】
いくつかの態様に係るポリマー粒子は、上記無機粒子として、第1無機粒子と、上記第1無機粒子の平均粒子径よりも平均粒子サイズが小さい第2無機粒子とを含む。上記第1無機粒子と上記第2無機粒子とを組み合わせて用いることにより、より粉末状の形態での取扱い性(例えば、後述する耐ブロッキング性およびフィード性の一方または両方)が良好なポリマー粒子が得られやすい。上記ポリマー粒子における上記第2無機粒子の含有量は、例えば、5重量部以上40重量部以下の範囲とすることができる。
【0010】
上記第1無機粒子としては、例えば、平均粒子径が5μm以上50μm未満であるものを好ましく採用し得る。このような粒子サイズの第1無機粒子を用いると、良好なフィード性を示すポリマー粒子が得られやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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