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公開番号2025159980
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2024062899
出願日2024-04-09
発明の名称感震センサおよび地震検知方法、地震検知プログラム
出願人オムロン株式会社
代理人個人
主分類G01V 1/01 20240101AFI20251015BHJP(測定;試験)
要約【課題】検出された振動が地震かノイズかを正確に判定することが可能な感震センサおよび地震検知方法、地震検知プログラムを提供する。
【解決手段】感震センサ10は、加速度取得部21と、加速度波形生成部22と、特徴点抽出部25aと、スコア算出部25bと、地震判定部26とを備える。加速度取得部21は、振動を検出し振動の加速度を取得する。加速度波形生成部22は、加速度取得部21において測定された加速度と経過時間との関係を示す加速度波形を生成する。特徴点抽出部25aは、加速度波形生成部22によって生成された加速度波形から、地震の特徴として現れる特徴点を抽出する。スコア算出部25bは、特徴点抽出部25aにおいて抽出された特徴点のスコアを算出する。地震判定部26は、スコア算出部25bにおいて算出された複数の特徴点のスコアの合計値に基づいて、振動が地震であるか否かを判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
振動を検出し前記振動の加速度を取得する加速度取得部と、
前記加速度取得部において測定された前記加速度と経過時間との関係を示す加速度波形を生成する加速度波形生成部と、
前記加速度波形生成部によって生成された前記加速度波形から、地震の特徴として現れる特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
前記特徴点抽出部において抽出された前記特徴点のスコアを算出するスコア算出部と、
前記スコア算出部において算出された複数の前記特徴点のスコアの合計値に基づいて、前記振動が地震であるか否かを判定する地震判定部と、
を備えている感震センサ。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記特徴点抽出部は、前記加速度波形に低周波振動が含まれることを特徴点として抽出する、
請求項1に記載の感震センサ。
【請求項3】
前記特徴点抽出部は、前記加速度波形に非直線運動が含まれることを特徴点として抽出する、
請求項1または2に記載の感震センサ。
【請求項4】
前記特徴点抽出部は、前記加速度波形において振動期間が所定の長さ以上であること、または非振動期間が所定の長さ以下であることを特徴点として抽出する、
請求項1または2に記載の感震センサ。
【請求項5】
前記特徴点抽出部は、前記加速度波形に非周期運動の割合が所定値以上含まれることを特徴点として抽出する、
請求項1または2に記載の感震センサ。
【請求項6】
前記地震判定部は、前記スコア算出部において算出された前記特徴点のスコアの合計値が所定の閾値以上である場合には、前記振動を地震と判定する、
請求項1または2に記載の感震センサ。
【請求項7】
前記地震判定部は、前記スコア算出部において算出された前記特徴点のスコアの合計値が所定の閾値未満である場合には、前記振動をノイズと判定する、
請求項6に記載の感震センサ。
【請求項8】
前記地震判定部は、前記振動が地震である場合の前記加速度波形の特徴点を数値化し、既知の地震の加速度波形の代表値を満点とし前記代表値から離れる振動ほど減点して、前記特徴点のスコアの合計値を算出する、
請求項7に記載の感震センサ。
【請求項9】
前記地震判定部は、前記特徴点の各パラメータのうち、特定のパラメータについて前記代表値から離れる振動であった場合には、その減点率を大きくして前記振動をノイズと判定する、
請求項8に記載の感震センサ。
【請求項10】
前記加速度取得部において取得された加速度の所定の周波数以上の高周波成分をカットするローパスフィルタを、さらに備え、
前記加速度波形生成部は、前記ローパスフィルタによって処理された加速度を用いて加速度波形を生成する、
請求項1または2に記載の感震センサ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地震動を検出する感震センサおよび地震検知方法、地震検知プログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ガスメータ、電力メータ、分電盤、コンセント等に内蔵されており、所定値以上の大きさ(例えば、震度5強以上)の地震動を検出した場合に、ガス、電気等の供給を遮断するための遮断信号を出力する感震センサが用いられている。
例えば、特許文献1には、地震処理期間において判定期間の後の地震処理期間において地震の規模を示す指標値が閾値以上の場合に遮断信号を出力する感震センサであって、地震処理期間において測定された加速度に基づいて地震発生を判定する継続地震判定部と、継続地震判定部が地震は発生していないと判定した場合に、指標値に拘らず遮断信号が出力されないようにする遮断判定部と、を備えた感震センサについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6465257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の感震センサでは、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された感震センサでは、検出された振動に少しでもノイズの特徴があれば、その振動をノイズと誤って判定してしまうおそれがあった。また、感震センサが取り付けられるデバイスや設置環境によってノイズの特徴が変化するため、正確にノイズを検出することは困難であって、ノイズを地震と誤判定するおそれもあった。
【0005】
本発明の課題は、検出された振動が地震かノイズかを正確に判定することが可能な感震センサおよび地震検知方法、地震検知プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明に係る感震センサは、加速度取得部と、加速度波形生成部と、特徴点抽出部と、スコア算出部と、地震判定部と、を備えている。加速度取得部は、振動を検出し振動の加速度を取得する。加速度波形生成部は、加速度取得部において測定された加速度と経過時間との関係を示す加速度波形を生成する。特徴点抽出部は、加速度波形生成部によって生成された加速度波形から、地震の特徴として現れる特徴点を抽出する。スコア算出部は、特徴点抽出部において抽出された特徴点のスコアを算出する。地震判定部は、スコア算出部において算出された特徴点のスコアに基づいて、振動が地震であるか否かを判定する。
ここでは、検出された振動の加速度に基づいて形成された加速度波形を用いて、振動が地震であるか否かを判定する感震センサにおいて、加速度波形において地震の特徴として現れる特徴点を抽出して算出された特徴点のスコアに基づいて、検出された振動が地震であるか否かを判定する。
【0007】
ここで、本感震センサは、例えば、ガスや電気等のエネルギー計測器に搭載されており、所定の震度以上の地震を検出した場合には、エネルギーの供給を停止させるために設置されている。
地震の特徴として加速度波形に現れる特徴点には、例えば、加速度波形に含まれる低周波振動、非直線運動を含むこと、非振動期間(振動停止期間)がほとんど含まれないこと、非周期運動が所定の割合以上であること、等が含まれる。
これにより、検出された振動の加速度波形から、地震の振動において現れる特徴点を抽出し、その特徴点のスコアの合計値に基づいて、検出された振動が地震かノイズかを判定することで、地震の加速度波形に現れる様々な特徴点を組み合わせて地震判定を実施することができる。
この結果、検出された振動が地震かノイズかを正確に判定することができる。
【0008】
第2の発明に係る感震センサは、第1の発明に係る感震センサであって、特徴点抽出部は、加速度波形に低周波振動が含まれることを特徴点として抽出する。
これにより、地震を示す加速度波形に特徴的に現れる低周波振動の有無を検出することで、検出された振動が地震かノイズかを正確に判定することができる。
【0009】
第3の発明に係る感震センサは、第1または第2の発明に係る感震センサであって、特徴点抽出部は、加速度波形に非直線運動が含まれることを特徴点として抽出する。
これにより、地震を示す加速度波形に特徴的に現れる非直線運動の有無を検出することで、検出された振動が地震かノイズかを正確に判定することができる。
【0010】
第4の発明に係る感震センサは、第1または第2の発明に係る感震センサであって、特徴点抽出部は、加速度波形において振動期間が所定の長さ以上であること、または非振動期間が所定の長さ以下であることを特徴点として抽出する。
これにより、地震を示す加速度波形に特徴的に現れる振動停止がほとんどないことを検出するために、振動期間が所定の長さ以上であること、または非振動期間(振動が停止している期間)が所定の長さ以下であることを検出することで、検出された振動が地震かノイズかを正確に判定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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