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公開番号
2025112997
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024007597
出願日
2024-01-22
発明の名称
複合材構造体及び飛行体
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
弁理士法人桐朋
主分類
B32B
5/28 20060101AFI20250725BHJP(積層体)
要約
【解決手段】複合材構造体40Aは、第1複合材50及び第2複合材60を備える。第1複合材50は第1導電層54を有し、第2複合材60は第2導電層64を有する。第1複合材50及び第2複合材60は、基材42に積層される。複合材構造体40Aは、重なり部70と、導通部46とをさらに備える。重なり部70は、第1複合材50の第1端部51が第2複合材60の第2端部61に重ねられることで形成される。導通部46は、重なり部70において、第1端部51における第1導電層54と、第2端部61における第2導電層64とを電気的に接続する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、前記基材の表面に配置された第1複合材及び第2複合材とを備える複合材構造体であって、
前記第1複合材は、第1繊維層と、前記第1繊維層に積層された第1導電層と、前記第1繊維層及び前記第1導電層に含浸された第1マトリックス樹脂とを有するシート形状体であり、前記第1繊維層が前記基材と前記第1導電層との間に位置するように前記基材に積層され、
前記第2複合材は、第2繊維層と、前記第2繊維層に積層された第2導電層と、前記第2繊維層及び前記第2導電層に含浸された第2マトリックス樹脂とを有するシート形状体であり、前記第2繊維層が前記基材と前記第2導電層との間に位置するように前記基材に積層され、
前記複合材構造体は、前記第1複合材の第1端部が前記第2複合材の第2端部に重ねられることで形成された重なり部と、
前記重なり部において、前記第1端部における前記第1導電層と、前記第2端部における前記第2導電層とを電気的に接続する導通部と、
を備える、複合材構造体。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の複合材構造体において、前記導通部は、前記基材と、前記第1端部と、前記第2端部とを締結する締結部材である、複合材構造体。
【請求項3】
請求項2に記載の複合材構造体において、前記基材、前記第1端部及び前記第2端部に前記締結部材を通す挿通孔が形成され、前記挿通孔の内周面と前記締結部材との間にシーラントが充填される、複合材構造体。
【請求項4】
請求項3に記載の複合材構造体において、前記シーラントが導電性を有する、複合材構造体。
【請求項5】
請求項1に記載の複合材構造体において、前記導通部は、前記第1端部の端面を被覆するように形成され、且つ前記第2端部に接触する導電性コーティングである、複合材構造体。
【請求項6】
請求項1に記載の複合材構造体において、前記導通部は、前記第1端部における前記第1導電層の縁部であり、前記縁部は、前記第2端部に向かって折り曲げられ且つ前記第2端部に接触する、複合材構造体。
【請求項7】
請求項1に記載の複合材構造体において、前記導通部は、前記重なり部の外部で前記第1端部及び前記第2端部に接合された導電性固体である、複合材構造体。
【請求項8】
請求項1に記載の基材を表面構造材として備え、且つ前記第1導電層及び前記第2導電層を耐雷構造として備える飛行体。
【請求項9】
請求項8に記載の飛行体において、前記導通部は、フレーム又はストリンガと、前記基材と、前記第1端部と、前記第2端部とを締結する締結部材である、飛行体。
【請求項10】
請求項8に記載の飛行体において、前記導通部は、前記第1端部の端面を被覆するように形成され、且つ前記第2端部に接触する導電性コーティングである、飛行体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材及び導電層を備える複合材構造体に関する。また、本発明は、複合材構造体における基材を表面構造材として備え、複合材構造体における導電層を耐雷構造として備える飛行体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
飛行体は、飛行中に被雷することがあり得る。この対策のため、飛行体は耐雷構造を備える。耐雷構造は、例えば、表面構造材(スキン)に設けられた導電体である。雷電流は導電体を伝って速やかにスタティックディスチャージャに導かれ、空中に放電される。
【0003】
表面構造材は、例えば、繊維強化樹脂である。導電体は、例えば、金属メッシュである。特許文献1では、マトリックス樹脂を金属メッシュに含浸した層状複合材を一体型表面保護システムと呼び、表面構造材に積層している。マトリックス樹脂中には、チョップド繊維からなる強化繊維が分散している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-59841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
層状複合材を表面構造材に積層する場合、層状複合材をロール状に巻いたロール体の一部を所定長さに切断してシート形状体を得、このシート形状体を表面構造材に接合することが考えられる。
【0006】
ロール体において、巻取方向に直交する高さ方向は、約1m程度である。これに対し、飛行体の機体の長さは、例えば、数m~数十mである。従って、機体の表面構造材の全体に耐雷構造を設けるため、機体の表面構造材に複数個のシート形状体を接合する必要がある。
【0007】
互いに隣接する2個のシート形状体の間に隙間が形成された場合、隙間に雨水等が浸入して表面構造材の耐候性及び強度等が低下する懸念がある。これを回避するため、互いに隣接する2個のシート形状体において、1個のシート形状体の端部に対し、残る1個のシート形状体の端部を重ねることが考えられる。しかしながら、この構成では、重ね合わせられた部分において、下方に位置するシート形状体に含まれる導電体と、上方に位置するシート形状体に含まれる導電体とが電気的に非接触となることが想定される。この場合、耐雷性を維持することが容易ではない。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、基材と、前記基材の表面に配置された第1複合材及び第2複合材とを備える複合材構造体であって、前記第1複合材は、第1繊維層と、前記第1繊維層に積層された第1導電層と、前記第1繊維層及び前記第1導電層に含浸された第1マトリックス樹脂とを有するシート形状体であり、前記第1繊維層が前記基材と前記第1導電層との間に位置するように前記基材に積層され、前記第2複合材は、第2繊維層と、前記第2繊維層に積層された第2導電層と、前記第2繊維層及び前記第2導電層に含浸された第2マトリックス樹脂とを有するシート形状体であり、前記第2繊維層が前記基材と前記第2導電層との間に位置するように前記基材に積層され、前記複合材構造体は、前記第1複合材の第1端部が前記第2複合材の第2端部に重ねられることで形成された重なり部と、前記重なり部において、前記第1端部における前記第1導電層と、前記第2端部における前記第2導電層とを電気的に接続する導通部と、を備える、複合材構造体が提供される。
【0010】
本発明の別の一実施形態によれば、上記の基材を表面構造材として備え、且つ上記の第1導電層及び上記の第2導電層を耐雷構造として備える飛行体が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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