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公開番号
2025108383
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2024226894
出願日
2024-12-24
発明の名称
ポリプロピレン系フィルム及び積層体
出願人
フタムラ化学株式会社
代理人
弁理士法人Kighs
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20250715BHJP(積層体)
要約
【課題】リサイクル原料を利用したフィルムにおいて、リサイクル原料に起因する臭気の低減を可能にしたポリプロピレン系フィルム及び積層体を提供する。
【解決手段】第一表層と中間層と第二表層との少なくとも三層からなるポリプロピレン系樹脂を主体とした積層フィルムであって、中間層は、リサイクルポリオレフィン系樹脂が5~95wt%と、石油由来ポリプロピレン系樹脂又は植物由来ポリプロピレン系樹脂のいずれか一方又はその混合物が5~95wt%とからなり、第一表層及び第二表層は、石油由来ポリオレフィン系樹脂又は植物由来ポリオレフィン系樹脂のいずれか一方又はその混合物からなり、積層フィルムにおけるリサイクルポリオレフィン系樹脂の含有量が3wt%以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第一表層と中間層と第二表層との少なくとも三層からなるポリプロピレン系樹脂を主体とした積層フィルムであって、
前記中間層は、リサイクルポリオレフィン系樹脂が5~95wt%と、石油由来ポリプロピレン系樹脂又は植物由来ポリプロピレン系樹脂のいずれか一方又はその混合物が5~95wt%とからなり、
前記第一表層及び前記第二表層は、石油由来ポリオレフィン系樹脂又は植物由来ポリオレフィン系樹脂のいずれか一方又はその混合物からなり、
前記積層フィルムにおける前記リサイクルポリオレフィン系樹脂の含有量が3wt%以上である
ことを特徴とするポリプロピレン系フィルム。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記第一表層と前記中間層と前記第二表層の少なくとも一層に結晶核剤が0.1~10wt%添加される請求項1に記載のポリプロピレン系フィルム。
【請求項3】
前記第一表層と前記中間層と前記第二表層の少なくとも一層に環状オレフィン系樹脂又は脂環式樹脂が添加される請求項1に記載のポリプロピレン系フィルム。
【請求項4】
前記第一表層と前記中間層と前記第二表層の少なくとも一層に臭気吸着剤が添加される請求項1ないし3のいずれか1項に記載のポリプロピレン系フィルム。
【請求項5】
前記中間層に相溶化剤としてのポリプロピレン系エラストマーが1~30wt%添加される請求項1ないし3のいずれか1項に記載のポリプロピレン系フィルム。
【請求項6】
前記中間層にフェノール系酸化防止剤又はリン系酸化防止剤が添加される請求項1ないし3のいずれか1項に記載のポリプロピレン系フィルム。
【請求項7】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の前記ポリプロピレン系フィルムを含む複数の樹脂層からなる積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリプロピレン系フィルム及び積層体に関し、特にリサイクル原料を利用したポリプロピレン系フィルム及び積層体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年では、地球温暖化防止の対策として温室効果ガスの排出を低減する取り組みがなされている。例えば、廃棄プラスチック材を焼却したときに発生する二酸化炭素が地球温暖化の原因とされる温室効果ガスとなることから、地球温暖化防止の対策として廃棄プラスチック材からプラスチックを再生してリサイクルすることがなされている。
【0003】
このようなリサイクルによる再生樹脂を使用した再生熱可塑性樹脂組成物として、重量平均分子量50万以上の高分子量ポリオレフィン系樹脂10~90重量%及び再生ポリオレフィン系樹脂90~10重量%からなる再生熱可塑性樹脂組成物が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1の再生熱可塑性樹脂組成物は、通常の未使用の熱可塑性樹脂と同等以上の機械的物性を保有し、特に長期寿命(耐クリ-プ性能)に優れていることから構造材料、施工部材、貯留水槽等の土木建築部材の用途に用いられる。
【0004】
今後は、地球温暖化を始めとする環境問題に対する意識の高まりから、包装用フィルムの分野においてもリサイクル原料の利用が進められることが予想される。そこで、包装用フィルムにおいても廃棄プラスチック材から再生したプラスチックを利用することが検討されている。しかしながら、廃棄プラスチック材には着色剤や溶媒等の異物を含んでいることから、該廃棄プラスチック材から再生したプラスチックが異物に起因する臭気を発生させることが懸念されている。特に食品等の包装用フィルムにおいては、食品本来の味等を維持するため、臭気を低減させることが求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-119697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記の点に鑑み提案されたものであって、リサイクル原料を利用したフィルムにおいて、リサイクル原料に起因する臭気の低減を可能にしたポリプロピレン系フィルム及び積層体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、第1の発明は、第一表層と中間層と第二表層との少なくとも三層からなるポリプロピレン系樹脂を主体とした積層フィルムであって、前記中間層は、リサイクルポリオレフィン系樹脂が5~95wt%と、石油由来ポリプロピレン系樹脂又は植物由来ポリプロピレン系樹脂のいずれか一方又はその混合物が5~95wt%とからなり、前記第一表層及び前記第二表層は、石油由来ポリオレフィン系樹脂又は植物由来ポリオレフィン系樹脂のいずれか一方又はその混合物からなり、前記積層フィルムにおける前記リサイクルポリオレフィン系樹脂の含有量が3wt%以上であることを特徴とするポリプロピレン系フィルムに係る。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、前記第一表層と前記中間層と前記第二表層の少なくとも一層に結晶核剤が0.1~10wt%添加されるポリプロピレン系フィルムに係る。
【0009】
第3の発明は、第1の発明において、前記第一表層と前記中間層と前記第二表層の少なくとも一層に環状オレフィン系樹脂又は脂環式樹脂が添加されるポリプロピレン系フィルムに係る。
【0010】
第4の発明は、第1ないし第3の発明において、前記第一表層と前記中間層と前記第二表層の少なくとも一層に臭気吸着剤が添加されるポリプロピレン系フィルムに係る。
(【0011】以降は省略されています)
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