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公開番号2025107720
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001083
出願日2024-01-09
発明の名称プリンタ
出願人ローランドディー.ジー.株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B41J 2/165 20060101AFI20250714BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】インクの水頭圧を利用することなく、送液ポンプの閉鎖を確認する。
【解決手段】プリンタは、インクが収容されたインク容器61と、インクを吐出するインクヘッド41と、インク容器61とインクヘッド41とを接続するインク流路81と、インク容器61からインクヘッド41に向かう向きにインクを送る送液ポンプ83と、インク流路81内の圧力を検出する圧力検出装置85bと、制御装置と、を備える。送液ポンプ83は、内部流路が開放された開放状態と、押出部材によって内部流路が閉鎖された閉鎖状態と、に切り替え可能に構成され、閉鎖状態で駆動部を駆動することによりインクを送る。制御装置は、押出部材によって内部流路を閉鎖しかつ駆動部を駆動してインクを送るとともに、インクを送り始めてから所定時間が経過する前に圧力検出装置85bによって検出される圧力が所定の判定圧力に到達した場合に送液ポンプ83が閉鎖されていると判定する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
インクが収容されたインク容器と、
インクが吐出される複数のノズルを有するインクヘッドと、
前記インク容器と前記インクヘッドとを接続し、前記インク容器と前記複数のノズルとを連通させるインク流路と、
前記インク流路に設けられ、前記インク容器から前記インクヘッドに向かう向きにインクを送る送液ポンプと、
前記インク流路のうち前記送液ポンプよりも前記インクヘッド側の部分内の圧力を検出する圧力検出装置と、
前記送液ポンプを制御する制御装置と、を備え、
前記送液ポンプは、
内部流路と、前記内部流路をしごく押出部材と、前記押出部材を前記内部流路に沿って走行させる駆動部と、を備えるとともに、
前記内部流路が開放された開放状態と、前記押出部材によって前記内部流路が閉鎖された閉鎖状態と、に切り替え可能に構成され、
前記閉鎖状態で前記駆動部を駆動することによりインクを送るように構成されており、
前記制御装置は、
前記押出部材によって前記内部流路を閉鎖しかつ前記駆動部を駆動して、インクを送る送液制御部と、
前記送液制御部がインクを送り始めてから所定時間が経過する前に前記圧力検出装置によって検出される圧力が所定の判定圧力に到達した場合に前記送液ポンプが閉鎖されていると判定する判定部と、を備えている、
プリンタ。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記送液制御部は、前記圧力検出装置によって検出される圧力が前記判定圧力よりも小さい所定圧力である状態でインクを送り始めるように構成されている、
請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記複数のノズル内を減圧し、前記インク流路内のインクを前記複数のノズルから排出させる減圧装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記減圧装置を駆動する減圧制御部を備え、
前記送液制御部は、前記減圧制御部の制御によって前記減圧装置が駆動している状態でインクを送るように構成されている、
請求項1に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記インク流路に設けられ、前記インクヘッドから前記インク容器に向かう向きにインクを送る戻しポンプをさらに備え、
前記インク流路は、
前記送液ポンプが設けられた第1流路と、
前記戻しポンプが設けられた第2流路と、
前記第1流路の一端と前記第2流路の一端とに接続され、かつ、前記インク容器に連通した第1分岐部と、
前記第1流路の他端と前記第2流路の他端とに接続され、かつ、前記インクヘッドに連通した第2分岐部と、を含んでいる、
請求項1に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記送液制御部の制御により前記送液ポンプがインクを送り始めるよりも前に、前記戻しポンプを閉鎖する閉鎖制御部と、
前記送液制御部がインクを送り始めてから前記所定時間が経過しても前記圧力検出装置によって検出される圧力が前記判定圧力を下回っている場合に、前記戻しポンプの閉鎖と前記送液ポンプの閉鎖および駆動とのやり直し指令を発するリトライ指令部と、を備えている、
請求項4に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記制御装置は、前記やり直し指令が発せられた回数が予め定められた回数に達すると警告を発する警告部を備えている、
請求項5に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記複数のノズル内を減圧する減圧装置をさらに備え、
前記戻しポンプは、
内部流路と、前記内部流路をしごく押出部材と、前記押出部材を前記内部流路に沿って走行させる駆動部と、を備えるとともに、
前記駆動部により前記押出部材を走行させることによって、前記内部流路が開放された開放状態から前記押出部材によって前記内部流路が閉鎖された閉鎖状態に切り替わるように構成されており、
前記閉鎖状態で前記押出部材を走行させることによりインクを送るように構成され、
前記制御装置は、前記閉鎖制御部の制御によって前記戻しポンプを閉鎖する際に前記減圧装置を駆動する減圧制御部を備えている、
請求項5に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記インク容器を含む複数のインク容器からなり、それぞれインクを収容する第1のインク容器群と、
前記インク流路を含む複数のインク流路からなり、前記第1のインク容器群の各インク容器と前記インクヘッドとを接続する第1のインク流路群と、
前記送液ポンプを含む複数の送液ポンプからなり、前記第1のインク流路群のインク流路にそれぞれ設けられた第1の送液ポンプ群と、
前記圧力検出装置を含む複数の圧力検出装置からなり、前記第1のインク流路群のインク流路にそれぞれ設けられた第1の圧力検出装置群と、
インクが吐出される複数の第2ノズルを有する第2インクヘッドと、
複数のインク容器からなり、それぞれインクを収容する第2のインク容器群と、
複数のインク流路からなり、前記第2のインク容器群の各インク容器と前記第2インクヘッドとを接続する第2のインク流路群と、
複数の送液ポンプからなり、前記第2のインク流路群のインク流路にそれぞれ設けられた第2の送液ポンプ群と、
複数の圧力検出装置からなり、前記第2のインク流路群のインク流路にそれぞれ設けられた第2の圧力検出装置群と、
前記インクヘッドの前記複数のノズルを覆うこと、および、インクを収容することが可能な第1キャップと、前記第2インクヘッドの前記複数の第2ノズルを覆うこと、および、インクを収容することが可能な第2キャップと、前記第1キャップを前記インクヘッドに装着し、前記第2キャップを前記第2インクヘッドに装着する装着装置と、前記第1キャップ内を減圧する第1吸引装置と、前記第2キャップ内を減圧する第2吸引装置と、を有する減圧装置と、を備え、
前記送液制御部は、前記第1の送液ポンプ群の各送液ポンプ、および、前記第2の送液ポンプ群の各送液ポンプを制御してインクを送るように構成され、
前記制御装置は、
前記送液制御部の制御によって前記各送液ポンプがインクを送る前に、前記装着装置を駆動して、前記第1キャップを前記インクヘッドに、前記第2キャップを前記第2インクヘッドに装着させる装着制御部と、
前記送液制御部がインクを送り始めてから所定時間が経過しても前記圧力検出装置によって検出される圧力が所定の判定圧力を下回っている場合に、前記第1の送液ポンプ群および前記第2の送液ポンプ群の複数の送液ポンプの駆動のやり直し指令をそれぞれ発するリトライ指令部と、
前記第1の送液ポンプ群の送液ポンプのうちの少なくとも1つに対してやり直し指令が発せられ、前記第2の送液ポンプ群の送液ポンプのいずれに対してもやり直し指令が発せられなかった場合に、少なくとも前記やり直し指令を受けた送液ポンプの駆動のやり直しの間、前記第2吸引装置を駆動する吸引制御部と、を備えている、
請求項1に記載のプリンタ。
【請求項9】
前記第2のインク容器群には、少なくとも異なる2種類のインクが収容されている、
請求項8に記載のプリンタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
インクが収容されたインク容器と、インクが吐出されるインクヘッドと、インク容器とインクヘッドとを接続するインク流路と、インク流路に設けられインク容器からインクヘッドに向かう向きにインクを送る送液ポンプと、を備えたプリンタが従来から知られている。このようなプリンタであって、送液ポンプの閉鎖異常を確認する機能を備えたものも従来から知られている。例えば特許文献1には、インクヘッドに接続された貯留室を有するダンパと、貯留室の圧力を検出する検出機構と、を備え、インクタンクがインクヘッドよりも上方に配置されたインクジェットプリンタが開示されている。特許文献1のインクジェットプリンタは、インクヘッドからインクを吐出するとともに、送液ポンプを閉鎖することにより、送液ポンプが正常に閉鎖できたかどうかを確認する。送液ポンプが閉鎖できていない場合、インクの水頭圧によって貯留室にインクが流入し、インクの吐出にもかかわらず、貯留室の圧力が維持される。特許文献1のインクジェットプリンタは、貯留室の圧力が維持されると、送液ポンプの閉鎖が異常であると判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-131609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたインクジェットプリンタでは、送液ポンプが閉鎖されているかどうかを判定するのに、インクの水頭圧を利用している。しかし、例えば、インク容器とインクヘッドとが近い高さに配置されているような場合には、水頭圧が弱いため、送液ポンプが閉鎖されていなくても、それを検出することができない。
【0005】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、送液ポンプに加わるインクの水頭圧を利用しなくても、送液ポンプの閉鎖を確認できるプリンタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示するプリンタは、インクが収容されたインク容器と、インクが吐出される複数のノズルを有するインクヘッドと、前記インク容器と前記インクヘッドとを接続し、前記インク容器と前記複数のノズルとを連通させるインク流路と、前記インク流路に設けられ、前記インク容器から前記インクヘッドに向かう向きにインクを送る送液ポンプと、前記インク流路のうち前記送液ポンプよりも前記インクヘッド側の部分内の圧力を検出する圧力検出装置と、前記送液ポンプを制御する制御装置と、を備える。前記送液ポンプは、内部流路と、前記内部流路をしごく押出部材と、前記押出部材を前記内部流路に沿って走行させる駆動部と、を備えている。前記送液ポンプは、前記内部流路が開放された開放状態と、前記押出部材によって前記内部流路が閉鎖された閉鎖状態と、に切り替え可能に構成され、前記閉鎖状態で前記駆動部を駆動することによりインクを送るように構成されている。前記制御装置は、前記押出部材によって前記内部流路を閉鎖しかつ前記駆動部を駆動して、インクを送る送液制御部と、前記送液制御部がインクを送り始めてから所定時間が経過する前に前記圧力検出装置によって検出される圧力が所定の判定圧力に到達した場合に前記送液ポンプが閉鎖されていると判定する判定部と、を備えている。
【0007】
上記プリンタでは、送液ポンプは、押出部材によって内部流路を閉鎖した状態で押出部材を走行させることにより、インクを送る。そのため、押出部材による内部流路の閉鎖が不十分だと、インクの送り量が減少する。その結果、インクを送り始めてから所定時間が経過しても、圧力検出装置によって検出される圧力が所定の判定圧力を下回ったままとなる。上記プリンタは、インクを送り始めてから所定時間が経過する前に圧力検出装置によって検出される圧力が所定の判定圧力に到達した場合に、送液ポンプが正常に閉鎖できたと判定する。このように、上記プリンタによれば、送液ポンプに加わるインクの水頭圧を利用しなくても、送液ポンプの閉鎖を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係るプリンタを示す斜視図である。
フロントカバーを開けた状態のプリンタを示す正面図である。
キャリッジ下面の構成を示す平面図である。
インク供給システムおよびキャッピング装置の構成を示す模式図である。
送液ポンプの模式的な断面図である。
プリンタのブロック図である。
送液ポンプおよび減圧ポンプの初期閉鎖のフローチャートである。
ダンパ内の圧力の変化を示すグラフである。
初期閉鎖のリトライの流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
【0010】
[インクジェットプリンタの構成]
図1は、一実施形態に係るインクジェットプリンタ10(以下、単にプリンタ10と呼ぶ)を示す斜視図である。以下の説明では、特に断らない限り、プリンタ10を正面から見たときに、プリンタ10から遠ざかる方を前方、プリンタ10に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、プリンタ10を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。
(【0011】以降は省略されています)

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