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公開番号2025107105
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000905
出願日2024-01-06
発明の名称水性インクジェット印刷装置
出願人株式会社カナオカホールディングス
代理人個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250710BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】プラスチックフィルムを水性インクジェット印刷する際の走行中の蛇行、印刷の歪み、寸法変化による見当不良、ヘッド段差・隙間の繰り返し調整を解消する。
【解決手段】CMYK4色のインクを印字し乾燥させる一次ユニット1と、その後に白インクを印字し乾燥させる二次ユニット10を設ける。一次ユニットはCMYK4色を印字する印字ヘッド2の次に赤外線IR加熱装置3、その次に熱風乾燥装置4を配し、二次ユニット10は白インク印字ヘッド12の次に赤外線IR加熱装置、熱風乾燥装置14を配する。一次ユニットの赤外線IR加熱装置は、墨インキの主原料であるカーボンが赤外線IRの波長に完全に反応せずインク中の水分だけを蒸発させるにとどめ、熱風乾燥装置は、墨インクを70℃以下の低温の熱風でガイドロールにインクが付着しない程度の乾燥にとどめ、二次ユニットにおける熱風乾燥装置において、高温熱風で乾燥させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被印刷対象のプラスチックフィルムが一定の張力を与えられながらインクを吐出する印字ヘッド部を通過して乾燥経路を走行する水性インクジェット印刷装置において、
CMYK4色のインクを印字して乾燥させる一次ユニットと、その後に白インクを印字して乾燥させる二次ユニットを設けるとともに、
上記一次ユニットにおいてはCMYK4色を印字する印字ヘッドの次に赤外線IR加熱装置を配するともに、その次に熱風乾燥装置を配し、
上記二次ユニットにおいては白インクを印字する印字ヘッドの次に熱風乾燥装置を配し、
上記一次ユニットにおける赤外線IR加熱装置においては、その出力をCMYK4色中の墨インキの主原料であるカーボンが赤外線IRの波長に完全に反応せずインク中の水分だけを蒸発させる程度にとどめ、
上記一次ユニットにおける熱風乾燥装置においては、墨インクを完全に乾燥させずに70℃以下の低温の熱風でガイドロールにインクが付着しない程度の乾燥にとどめ、
上記二次ユニットにおける熱風乾燥装置においては、高温熱風で乾燥させることを、
特徴とする水性インクジェット印刷装置。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
二次ユニットにおいては白インクを印字する印字ヘッドの次に赤外線IR加熱装置を配するともに、その次に熱風乾燥装置を配し、
上記二次ユニットにおける赤外線IR加熱装置の出力は65%以下にとどめた請求項1記載の水性インクジェット印刷装置。
【請求項3】
被印刷対象のプラスチックフィルムは50N未満の張力で走行する請求項1または2記載の水性インクジェット印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、水性インクジェット印刷装置に関し、特に包装袋や容器の蓋などの包装材に使用するプラスチックフィルムに最適な装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
小ロット多品種のプラスチックフィルム製の包装材への印刷に対応する印刷として、印刷に際して製版の必要がなくデジタルデータにより印刷用の画像を生成できるインクジェット印刷はオンデマンド性に優れ、多種の図柄などを随時印刷しなくてはならない包装材に有用である。
【0003】
前記のインクジェット印刷において、水性インクジェット印刷はインクが着色剤の他に水系溶媒を含むので、印刷後に熱乾燥により水系溶媒を除去する必要がある。
【0004】
前記に関し、特許文献1には紙、プラスチックフィルム、布帛などの被印刷体がインクを吐出する印字ヘッド部を通過して乾燥経路を走行する水性インクジェット印刷装置において、印字ヘッド部の先に第1加熱部と、第2加熱部を設け、第2加熱部の設定温度を第1加熱部の設定温度よりも高く設定した水性インクジェット印刷装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-15588
特開2022-098422
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、被印刷体をプラスチックフィルムとした水性インクジェット印刷装置においては紙、布帛では顕在化しない問題点を生じた。それは、プラスチックフィルムの走行中の蛇行による見当不良や、印刷の歪みによる見当不良や、寸法変化による見当不良や、ヘッド段差・隙間の繰り返し調整などの慢性的に発生する問題である。これまではこのような状況で印刷前や印刷時のロスが多くなり正常な印刷の妨げとなっていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明は前記の問題を解消した水性インクジェット印刷装置を提供することを目的として創作されたものである。
【0008】
すなわち、本願の水性インクジェット印刷装置は、
被印刷対象のプラスチックフィルムが一定の張力を与えられながらインクを吐出する印字ヘッド部を通過して乾燥経路を走行する水性インクジェット印刷装置において、
CMYK4色のインクを印字して乾燥させる一次ユニットと、その後に白インクを印字して乾燥させる二次ユニットを設けるとともに、
上記一次ユニットにおいてはCMYK4色を印字する印字ヘッドの次に赤外線IR加熱装置を配するともに、その次に熱風乾燥装置を配し、
上記二次ユニットにおいては白インクを印字する印字ヘッドの次に熱風乾燥装置を配し、
上記一次ユニットにおける赤外線IR加熱装置においては、その出力をCMYK4色中の墨インキの主原料であるカーボンが赤外線IRの波長に完全に反応せずインク中の水分だけを蒸発させる程度にとどめ、
上記一次ユニットにおける熱風乾燥装置においては、墨インクを完全に乾燥させずに70℃以下の低温の熱風でガイドロールにインクが付着しない程度の乾燥にとどめ、
上記二次ユニットにおける熱風乾燥装置においては、高温熱風で乾燥させることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2記載の発明は前記の水性インクジェット印刷装置において、二次ユニットにおいては白インクを印字する印字ヘッドの次に赤外線IR加熱装置を配するともに、その次に熱風乾燥装置を配し、
上記二次ユニットにおける赤外線IR加熱装置の出力は65%以下にとどめたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項3記載の発明は前記の水性インクジェット印刷装置において、被印刷対象のプラスチックフィルムは50N未満の張力で走行することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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