TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025107016
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-17
出願番号
2024000701
出願日
2024-01-05
発明の名称
乾燥機ユニット
出願人
熱技術開発株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41F
23/04 20060101AFI20250710BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】乾燥機の周囲に拡散した、溶剤を含んだ雰囲気を効率的に回収することができる乾燥機ユニットを提供する。
【解決手段】乾燥機ユニットは、帯状に延びる印刷対象物Wが印刷対象物の延伸方向に通過可能であるとともに、印刷対象物に付着したインキを乾燥させる乾燥部が搭載される筐体と、筐体の下部において筐体の外部空間に開口した状態で設けられるとともに、筐体の外部に設けられた排気系統に接続される吸引ダクトと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
帯状に延びる印刷対象物が前記印刷対象物の延伸方向に通過可能であるとともに、前記印刷対象物に付着したインキを乾燥させる乾燥部が搭載される筐体と、
前記筐体の下部において前記筐体の外部空間に開口した状態で設けられるとともに、前記筐体の外部に設けられた排気系統に接続される吸引ダクトと、を備える
乾燥機ユニット。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記吸引ダクトは、前記筐体の内部に設けられている
請求項1に記載の乾燥機ユニット。
【請求項3】
前記筐体には、
前記筐体の下方から前記筐体の内部に前記印刷対象物を導入する導入口と、
前記筐体の内部から前記筐体の外部に前記印刷対象物を導出する導出口と、が形成され、
前記吸引ダクトは、前記導入口に対し、前記印刷対象物の厚さ方向の一方側に設けられ、
前記吸引ダクトは、前記延伸方向から見て前記厚さ方向に交差する前記印刷対象物の幅方向に延びるとともに、下方に開口する吸引部、を備える
請求項2に記載の乾燥機ユニット。
【請求項4】
前記吸引ダクトは、前記幅方向に延びるダクト内空間を形成するダクト本体を有し、
前記吸引部は、前記ダクト本体の外部と前記ダクト内空間とを連通するとともに、下方に開口する吸引口を有する
請求項3に記載の乾燥機ユニット。
【請求項5】
前記ダクト本体は、前記筐体の前記幅方向の一方側に向けて開口し、前記排気系統への接続口を有するとともに、
前記吸引口は、前記幅方向に複数設けられ、
前記ダクト本体内には、複数の前記吸引口の各々と前記接続口との間で、複数の前記吸引口から前記接続口へと至る流路を区画する区画部材が設けられている
請求項4に記載の乾燥機ユニット。
【請求項6】
前記吸引部は、前記吸引口の各々において、前記吸引口を通る雰囲気の流量を調整する流量調整機構を備える
請求項5に記載の乾燥機ユニット。
【請求項7】
前記吸引部は、前記筐体の底面から上方に窪むように設けられた案内部をさらに備え、
前記案内部は、前記厚さ方向の一方側に、前記厚さ方向の一方側から他方側に向かうに従い上方に延びる傾斜壁を備え、
前記吸引口は、前記傾斜壁を貫通して設けられている
請求項4に記載の乾燥機ユニット。
【請求項8】
前記吸引部は、
前記筐体のうち、前記案内部に対して前記厚さ方向の一方側に位置する部分から下方に突出する案内フィンをさらに備える
請求項7に記載の乾燥機ユニット。
【請求項9】
前記筐体は、
前記印刷対象物を前記延伸方向に搬送する複数のガイドローラが支持されるローラ支持部を有する第一筐体と、
前記第一筐体に対して前記印刷対象物の厚さ方向に接離可能に設けられた第二筐体と、を有し、
前記吸引ダクトは、前記第二筐体に、分解可能に設けられている
請求項1又は2に記載の乾燥機ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥機ユニットに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、グラビア印刷機は、インキパンに溜められたインキを外周面に付着させた版胴と、版胴の外周面に対向して配置された圧胴と、の間に、帯状に連続する印刷対象物を通すことで、版胴の外周面に形成された印刷パターンでインキを印刷対象物の表面に転写する。このようなグラビア印刷機で用いるインキには、溶剤(有機溶剤)が含まれている。このため、特に、インキパンの周囲の雰囲気(空気)中には、インキから揮発した溶剤が拡散する。
これに対し、例えば、特許文献1には、版胴の周囲の空気を排気する局所排気構造を備えた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-198963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、インキパンから、インキパンの上方に設けられた乾燥機へと向かう印刷対象物の移動に伴って、インキパンの周囲に拡散した溶剤を含む雰囲気が、上方へと流れていく。このため、版胴の周囲の雰囲気(空気)を排気する局所排気構造を備えたとしても、拡散した溶剤を十分に回収できない可能性がある。特に、インキパンから上方に流れた溶剤を含んだ雰囲気が、クラビア印刷機の周囲で作業する作業者の顔付近に及ぶのを、有効に抑える必要がある。
本発明は、乾燥機の周囲に拡散した、溶剤を含んだ雰囲気を効率的に回収することができる乾燥機ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る乾燥機ユニットは、帯状に延びる印刷対象物が前記印刷対象物の延伸方向に通過可能であるとともに、前記印刷対象物に付着したインキを乾燥させる乾燥部が搭載される筐体と、前記筐体の下部において前記筐体の外部空間に開口した状態で設けられるとともに、前記筐体の外部に設けられた排気系統に接続される吸引ダクトと、を備える。
本態様によれば、乾燥機ユニットの筐体には、帯状の印刷対象物が、印刷対象物の延伸方向に通過する。印刷対象物に付着したインキは、筐体を通過する過程で乾燥部によって乾燥される。筐体の下部に設けられた吸引ダクトに排気系統が接続されることで、吸引ダクトを通じて筐体の外部空間の雰囲気(空気)が吸引される。筐体の下方で、印刷対象物に対する印刷がなされている場合、印刷に用いるインキに含まれる溶剤が揮発する。このため、筐体の外部空間の雰囲気には、溶剤が含まれる。吸引ダクトを通じて筐体の外部空間の雰囲気を吸引することで、乾燥機の周囲に拡散した、溶剤を含んだ雰囲気を効率的に回収することができる。
【0006】
(2)上記(1)の態様に係る乾燥機ユニットにおいて、前記吸引ダクトは、前記筐体の内部に設けられていることが好ましい。
本態様によれば、吸引ダクトが、筐体の下方に突出するのを抑えることができる。筐体の下方に、機器等が設けられている場合、機器へのアクセスが妨げられるのを抑えることができる。
【0007】
(3)上記(2)の態様に係る乾燥機ユニットにおいて、前記筐体には、前記筐体の下方から前記筐体の内部に前記印刷対象物を導入する導入口と、前記筐体の内部から前記筐体の外部に前記印刷対象物を導出する導出口と、が形成され、前記吸引ダクトは、前記導入口に対し、前記印刷対象物の厚さ方向の一方側に設けられ、前記吸引ダクトは、前記延伸方向から見て前記厚さ方向に交差する前記印刷対象物の幅方向に延びるとともに、下方に開口する吸引部、を備えることが好ましい。
本態様によれば、延伸方向に搬送される印刷対象物は、筐体の下方から導入口を通して筐体の内部に導入される。筐体の下方の雰囲気には、搬送される印刷対象物に伴って、下方から上方へと向かう気流が生じる。印刷対象物の幅方向に延びる吸引部が、筐体の導入口に対し、印刷対象物の厚さ方向の一方側に設けられることで、筐体の下方において、下方から上方へと流れる雰囲気を、効率良く回収できる。したがって、溶剤を含む雰囲気が、作業者の顔付近まで及ぶのを抑制でき、作業環境を良好なものとすることができる。
【0008】
(4)上記(3)の態様に係る乾燥機ユニットにおいて、前記吸引ダクトは、前記幅方向に延びるダクト内空間を形成するダクト本体を有し、前記吸引部は、前記ダクト本体の外部と前記ダクト内空間とを連通するとともに、下方に開口する吸引口を有することが好ましい。
本態様によれば、下方に開口する吸引口を通して、筐体の下方の空間の雰囲気を、ダクト本体によって形成されるダクト内空間に効率良く吸引できる。
【0009】
(5)上記(4)の態様に係る乾燥機ユニットにおいて、前記ダクト本体は、前記筐体の前記幅方向の一方側に向けて開口し、前記排気系統への接続口を有するとともに、前記吸引口は、前記幅方向に複数設けられ、前記ダクト本体内には、複数の前記吸引口の各々と前記接続口との間で、複数の前記吸引口から前記接続口へと至る流路を区画する区画部材が設けられていることが好ましい。
本態様によれば、幅方向に並ぶ複数の吸引口の各々を通して、筐体の下方の空間の雰囲気が、ダクト本体によって形成されるダクト内空間に吸引される。
幅方向に複数設けられた吸引口が下方に開口し、接続口が幅方向一方側に開口しているため、複数の吸引口のうち、接続口に近い側の吸引口では、より多くの雰囲気が吸引され、接続口から離間した側での吸引口では、雰囲気が吸引され難くなる。これに対し、ダクト本体内のダクト内空間を、区画部材で区画することで、複数の吸引口の各々から接続口へと至る雰囲気の流路が、独立して設けられる。これにより、接続口から遠い側の吸引口であっても、排気系統から接続口を通してダクト本体内の各流路に及ぶ吸引力(負圧)の均等化が図られる。これにより、各々の吸引口から吸引する雰囲気の流量の均一化を図ることができ、複数の吸引口からバランス良く、雰囲気を吸引できる。
また、区画部材によって各吸引口を通過する気体の流量の均等化を図ることで、吸引ダクトのレイアウト性を向上させることができ、筐体にダクト本体を設けるにあたっての設計自由度を向上させることもできる。
【0010】
(6)上記(5)の態様に係る乾燥機ユニットにおいて、前記吸引部は、前記吸引口の各々において、前記吸引口を通る雰囲気の流量を調整する流量調整機構を備えることが好ましい。
本態様によれば、流量調整機構により、複数の吸入口の各々を通過する雰囲気の流量を調整することで、複数の吸引口を通過する雰囲気の流量のバランスを調整できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
シヤチハタ株式会社
印判
1か月前
東レ株式会社
凸版印刷版原版
7か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
8か月前
シヤチハタ株式会社
反転式印判
6か月前
三光株式会社
感熱記録材料
3か月前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
4か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
4か月前
日本製紙株式会社
感熱記録体
4か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
5か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
3か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
5か月前
独立行政法人 国立印刷局
記録媒体
5か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
5か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
1か月前
理想科学工業株式会社
印刷装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
7か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3か月前
キヤノン株式会社
情報処理装置
6か月前
キヤノン株式会社
印刷制御装置
7か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
4か月前
キヤノン株式会社
印刷システム
4か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
3か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
26日前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
3か月前
フジコピアン株式会社
中間転写シート
7か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
5か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
6か月前
続きを見る
他の特許を見る