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公開番号
2025104889
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223045
出願日
2023-12-28
発明の名称
インクジェットプリンタ
出願人
株式会社ミマキエンジニアリング
代理人
個人
主分類
B41J
2/165 20060101AFI20250703BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】インクジェットヘッドに形成される複数のノズルの目詰まりを防止するためのメンテナンスユニットを備えるインクジェットプリンタにおいて、メンテナンスユニットのコストを低減することが可能なインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】このインクジェットプリンタでは、メンテナンスユニット9は、キャップ部材13を昇降可能に保持するスライド部材14と、スライド部材14を移動可能に保持するベース部材15と、ベース部材15に対してスライド部材14を付勢するバネ部材16とを備えており、退避位置に配置されるスライド部材14が左右方向の一方側に移動しながら上昇するとともに前後方向の一方側に移動すると、スライド部材14がキャップ位置14Bに配置される。バネ部材16は、ベース部材15に対してスライド部材14を少なくとも左右方向の他方側に付勢するとともに前後方向の一方側または他方側に付勢している。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
インクを吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドが搭載されるキャリッジと、上下方向に直交する主走査方向に前記キャリッジを移動させるキャリッジ駆動機構と、前記インクジェットヘッドの複数のノズルの目詰まりを防止するためのメンテナンスユニットとを備え、
前記インクジェットヘッドの下面には、複数の前記ノズルが配置されるインク吐出面が形成され、
前記メンテナンスユニットは、前記インク吐出面を下側から覆うためのキャップ部材と、前記キャップ部材を昇降可能に保持するスライド部材と、前記スライド部材を移動可能に保持するベース部材と、前記ベース部材に対して前記スライド部材を付勢するバネ部材とを備え、
主走査方向を左右方向とし、上下方向と左右方向とに直交する方向を前後方向とすると、
前記スライド部材は、前記キャップ部材が前記インク吐出面を覆うキャップ位置と前記キャップ部材が前記インク吐出面から離れる退避位置との間で前記ベース部材に対して移動可能となっており、
前記退避位置に配置される前記スライド部材が前記ベース部材に対して左右方向の一方側に移動しながら上昇するとともに前後方向の一方側に移動すると、前記スライド部材が前記キャップ位置に配置され、
前記バネ部材は、前記ベース部材に対して前記スライド部材を少なくとも左右方向の他方側に付勢するとともに前後方向の一方側または他方側に付勢していることを特徴とするインクジェットプリンタ。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記メンテナンスユニットは、1個の前記バネ部材を備え、
前記バネ部材は、引張りコイルバネであることを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
【請求項3】
前記引張りコイルバネの左右方向の一端部は、前記スライド部材に取り付けられ、
前記引張りコイルバネの左右方向の他端部は、前記ベース部材に取り付けられ、
前記引張りコイルバネは、上下方向から見たときに左右方向に対して傾いているとともに、前後方向から見たときに左右方向に対して傾いていることを特徴とする請求項2記載のインクジェットプリンタ。
【請求項4】
1個の前記インクジェットヘッドと1個の前記キャップ部材とを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
【請求項5】
インクを吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドが搭載されるキャリッジと、上下方向に直交する主走査方向に前記キャリッジを移動させるキャリッジ駆動機構と、前記インクジェットヘッドの複数のノズルの目詰まりを防止するためのメンテナンスユニットとを備え、
前記インクジェットヘッドの下面には、複数の前記ノズルが配置されるインク吐出面が形成され、
前記メンテナンスユニットは、前記インク吐出面を下側から覆うためのキャップ部材と、前記キャップ部材を昇降可能に保持するスライド部材と、前記スライド部材を移動可能に保持するベース部材と、前記ベース部材に対して前記スライド部材を付勢する付勢部材とを備え、
主走査方向を左右方向とすると、
前記スライド部材は、前記キャップ部材が前記インク吐出面を覆うキャップ位置と前記キャップ部材が前記インク吐出面から離れる退避位置との間で前記ベース部材に対して移動可能となっており、
前記退避位置に配置される前記スライド部材が前記ベース部材に対して少なくとも左右方向の一方側に移動しながら上昇すると、前記スライド部材が前記キャップ位置に配置され、
前記スライド部材には、左右方向の一方側に移動する前記キャリッジが接触する1個の接触部が形成され、
前記スライド部材は、前記接触部に接触した状態で左右方向の一方側に移動する前記キャリッジの移動に伴って前記退避位置から前記キャップ位置に移動することを特徴とするインクジェットプリンタ。
【請求項6】
1個の前記インクジェットヘッドと1個の前記キャップ部材とを備え、
上下方向と左右方向とに直交する方向を前後方向とすると、
前記退避位置に配置される前記スライド部材が前記ベース部材に対して左右方向の一方側に移動しながら上昇するとともに前後方向の一方側に移動すると、前記スライド部材が前記キャップ位置に配置されることを特徴とする請求項5記載のインクジェットプリンタ。
【請求項7】
前記スライド部材には、前記インクジェットヘッドの前後方向の他方側の側面に接触可能な第2接触部が形成され、
前記接触部は、前記スライド部材の前後方向の一方側の端部に形成され、
前記第2接触部は、前記スライド部材の前後方向の他方側の端部に形成され、
前記スライド部材が前記キャップ位置に配置されているときに、前記第2接触部が前記インクジェットヘッドの前後方向の他方側の側面に接触していることを特徴とする請求項6記載のインクジェットプリンタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェットヘッドに形成される複数のノズルの目詰まりを防止するためのメンテナンスユニットを備えるインクジェットプリンタに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、インクを吐出して媒体に印刷を行うインクジェットプリンタが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のインクジェットプリンタは、インクを吐出する2個のインクジェットヘッドと、2個のインクジェットヘッドが搭載されるキャリッジと、主走査方向にキャリッジを移動させるキャリッジ駆動機構とを備えている。また、このインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドに形成される複数のノズルの目詰まりを防止するためのメンテナンスユニット(クリーニング装置)を備えている。メンテナンスユニットは、キャリッジの待機位置に配置されている。
【0003】
メンテナンスユニットは、2個のキャッピング機構と、2個のキャッピング機構を保持するスライドフレームと、スライドフレームを保持するベースフレームとを備えている。上下方向と主走査方向とに直交する方向を前後方向とすると、キャッピング機構は、スライドフレームに対して前後方向にスライド可能になっている。スライドフレームは、ベースフレームに対して主走査方向にスライド可能になっているとともに昇降可能になっている。キャッピング機構は、インクジェットヘッドのインク吐出面を覆うキャップ部材と、圧縮コイルバネを介してキャップ部材をフローティング支持する支持プレートと、支持プレートが固定されるキャップスライド部材とを備えている。キャップスライド部材は、前後方向へのスライドが可能となるようにスライドフレームに保持されている。
【0004】
特許文献1に記載のインクジェットプリンタでは、キャッピング機構は、退避位置とキャップ位置との間で移動可能になっている。ベースフレームとスライドフレームとの間には、キャッピング機構が退避位置に留まるようにベースフレームに対してスライドフレームを付勢する第1引張バネが配置されている。スライドフレームとキャップスライド部材との間には、スライドフレームに対してキャップスライド部材を前後方向の一方側に付勢する第2引張バネが配置されている。主走査方向におけるスライドフレームの一端側には、キャリッジの一部が係止する係止部が固定されている。係止部には、キャリッジの一部が接触する2個の接触部分が形成されている。2個の接触部分は、前後方向において間隔をあけた状態で配置されている。
【0005】
特許文献1に記載のインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドが媒体にインクを吐出しているときには、キャッピング機構は退避位置に配置されている。メンテナンスユニットが配置される待機位置に向かってキャリッジが主走査方向の一方側に移動すると、キャリッジが係止部に接触する。キャリッジが係止部に接触した状態で主走査方向の一方側にさらに移動すると、ベースフレームに対してスライドフレームが主走査方向の一方側にスライドしながら上昇するとともに、スライドフレームに対してキャップスライド部材が前後方向の一方側にスライドして、キャッピング機構がキャップ位置に移動する。キャッピング機構がキャップ位置に移動すると、キャップ部材がインク吐出面を覆う。このときには、キャップ部材に形成される当接部がインクジェットヘッドの前後方向の他方側の面に当接している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-176563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願発明者は、特許文献1に記載のインクジェットプリンタと同様のメンテナンスユニットを備えるインクジェットプリンタであってより低コストなインクジェットプリンタを開発している。開発中のインクジェットプリンタのコストを低減するためには、メンテナンスユニットがより低コストであることが好ましい。
【0008】
そこで、本発明の課題は、インクジェットヘッドに形成される複数のノズルの目詰まりを防止するためのメンテナンスユニットを備えるインクジェットプリンタにおいて、メンテナンスユニットのコストを低減することが可能なインクジェットプリンタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明のインクジェットプリンタは、インクを吐出するインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドが搭載されるキャリッジと、上下方向に直交する主走査方向にキャリッジを移動させるキャリッジ駆動機構と、インクジェットヘッドの複数のノズルの目詰まりを防止するためのメンテナンスユニットとを備え、インクジェットヘッドの下面には、複数のノズルが配置されるインク吐出面が形成され、メンテナンスユニットは、インク吐出面を下側から覆うためのキャップ部材と、キャップ部材を昇降可能に保持するスライド部材と、スライド部材を移動可能に保持するベース部材と、ベース部材に対してスライド部材を付勢するバネ部材とを備え、主走査方向を左右方向とし、上下方向と左右方向とに直交する方向を前後方向とすると、スライド部材は、キャップ部材がインク吐出面を覆うキャップ位置とキャップ部材がインク吐出面から離れる退避位置との間でベース部材に対して移動可能となっており、退避位置に配置されるスライド部材がベース部材に対して左右方向の一方側に移動しながら上昇するとともに前後方向の一方側に移動すると、スライド部材がキャップ位置に配置され、バネ部材は、ベース部材に対してスライド部材を少なくとも左右方向の他方側に付勢するとともに前後方向の一方側または他方側に付勢していることを特徴とする。
【0010】
本発明のインクジェットプリンタでは、メンテナンスユニットは、キャップ部材を昇降可能に保持するスライド部材と、スライド部材を移動可能に保持するベース部材と、ベース部材に対してスライド部材を付勢するバネ部材とを備えている。また、本発明では、退避位置に配置されるスライド部材が左右方向の一方側に移動しながら上昇するとともに前後方向の一方側に移動すると、スライド部材がキャップ位置に配置される。さらに、本発明では、バネ部材は、ベース部材に対してスライド部材を少なくとも左右方向の他方側に付勢するとともに前後方向の一方側または他方側に付勢している。そのため、本発明では、特許文献1に記載のインクジェットプリンタが有する第1引張バネの作用と第2引張バネの作用との両方の作用を1種類のバネ部材に持たせることが可能になる。したがって、本発明では、メンテナンスユニットの部品数を削減して、メンテナンスユニットのコストを低減することが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)
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