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公開番号
2025104856
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223001
出願日
2023-12-28
発明の名称
複層塗膜
出願人
日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
7/023 20190101AFI20250703BHJP(積層体)
要約
【課題】本開示は、光輝感を有し、塗膜の隠蔽性と彩度とを両立可能な複層塗膜の提供を目的とする。
【解決手段】本開示の複層塗膜は、中塗り層と、前記中塗り層上に積層される第1ベース層と、前記第1ベース層上に積層される第2ベース層とを備え、
前記中塗り層の45度視明度L*が、80以上であり、
前記第1ベース層の可視光域の透過率が、5%以上30%以下であり、
前記第2ベース層の可視光域の透過率が、60%以上であり、
前記第2ベース層が、光輝性顔料を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
中塗り層と、前記中塗り層上に積層される第1ベース層と、前記第1ベース層上に積層される第2ベース層とを備え、
前記中塗り層の45度視明度L*が、80以上であり、
前記第1ベース層の可視光域の透過率が、5%以上30%以下であり、
前記第2ベース層の可視光域の透過率が、60%以上であり、
前記第2ベース層が、光輝性顔料を含む、
複層塗膜。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記第1ベース層の色相h1と、前記複層塗膜の色相h2との差の絶対値が、20以下である、請求項1に記載の複層塗膜。
【請求項3】
前記第1ベース層の彩度C1が、60以上である、請求項1に記載の複層塗膜。
【請求項4】
前記複層塗膜の彩度C2が、60以上である、請求項1に記載の複層塗膜。
【請求項5】
前記複層塗膜の光輝感Si15値が、15以上である、請求項1に記載の複層塗膜。
【請求項6】
前記第1ベース層が、着色顔料を含み、
前記着色顔料の含有量は、前記第1ベース層の固形分の総量100質量部中、5質量部以上60質量部以下である、請求項1に記載の複層塗膜。
【請求項7】
前記第2ベース層が、着色顔料を含み、
前記着色顔料の含有量は、前記第2ベース層の固形分の総量100質量部中、2質量部以下である、請求項1に記載の複層塗膜。
【請求項8】
前記第2ベース塗膜中の黒色顔料の含有量は、前記第2ベース層の固形分の総量100質量部中、0質量部以上0.1質量部以下である、請求項1に記載の複層塗膜。
【請求項9】
前記第2ベース塗膜中のマイカ系顔料の含有量は、前記第2ベース層の固形分の総量100質量部中、0.1質量部以上15質量部以下である、請求項1に記載の複層塗膜。
【請求項10】
前記第1ベース層と前記第2ベース層との間に、第1クリヤー層をさらに備える、請求項1~9のいずれか1項に記載の複層塗膜
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、複層塗膜に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車車体等の被塗物の表面には、種々の役割を持つ複数の塗膜(複層塗膜)を順次形成して、被塗物を保護すると同時に美しい外観及び優れた意匠を付与している。このような複層塗膜の形成方法としては、導電性に優れた被塗物上に電着塗膜等の下塗り塗膜を形成し、その上に、必要に応じて中塗り塗膜、そして上塗り塗膜を順次形成する方法が一般的である。これらの塗膜において、特に塗膜の外観及び意匠を大きく左右するのは、ベース塗膜を含む上塗り塗膜である。特に自動車において、車体上に形成される上塗り塗膜の外観及び意匠は、極めて重要である。
【0003】
ベース塗膜は、所謂ソリッドカラーといわれる、鱗片状顔料を含まない塗膜と、光輝感を有する、所謂メタリックカラーといわれる、鱗片状顔料を含む塗膜とに大別することができる。光輝感を有する塗膜に含まれる鱗片状顔料の代表的な1例として、鱗片状アルミニウム顔料が挙げられる。ベース塗膜に鱗片状アルミニウム顔料を含めることによって、金属調光沢(メタリック感)を発現させることができる。
【0004】
自動車に形成された塗膜の外観は、その自動車の高級感等といった外観価値に大きく関与する。また自動車を購入する顧客(消費者)は、意匠性に優れた塗膜を有する自動車を求める傾向にある。このような消費者の好みの多様化及び独自性志向により、より独特な意匠が求められている。
【0005】
特許文献1には、基材上に着色顔料を含むカラーベースコート塗料による塗装膜、該カラーベースコート塗料による塗膜と明度差が30以下かつ色相差が50以下かつ彩度差が30以下となるメタリックベース塗料による塗装膜、及びトップクリヤー塗料による塗装膜が積層した塗膜構造が記載されている。
【0006】
特許文献2には、基体上に形成されたカラーベース層および該カラーベース層上に形成されたマイカベース層をもち、マイカベース層の隠蔽膜厚は、マイカベース層の塗膜厚さよりも大きくかつ塗膜厚さの10倍以内であり、カラーベース層は、マイカベース層の明度よりも、L値として10~30低い明度をもつ積層塗装物が記載されている。
【0007】
特許文献3には、カチオン電着塗料を塗装及び加熱硬化させた後、酸価5~100を有する多価カルボン酸樹脂の中和物およびアミノ樹脂を必須成分とした有機溶剤型または非水分散液型熱硬化性の下地隠蔽性を有する第1着色塗料、熱硬化性水性第2着色塗料及び熱硬化性水性透明塗料を塗装した後、加熱して3層塗膜を同時に硬化させた後、ついで熱硬化性透明塗料を塗装し、加熱硬化させる、複層塗膜の形成方法が記載されている。
【0008】
特許文献4には、被塗基材上に赤系~黄系の色相を有する光輝性複層塗膜を形成する光輝性複層塗膜形成方法が記載され、被塗基材にカラーベース塗料を塗装してカラーベース塗膜を形成する工程と、カラーベース塗膜上に光輝性塗料を塗装して光輝性塗膜を軽視絵する工程と、光輝性塗膜上にトップクリヤー塗料を塗装してトップクリヤー塗膜を形成することや、光輝性塗膜のハイライト部分における干渉色と、カラーベース塗膜色とを、マンセル色相が10RP~10Yの範囲内の同系色とすることなどが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2005-205262号公報
特開平1-215380号公報
特開平11-104550号公報
特開2006-289247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、塗膜の彩度を高めると隠蔽性が低下し、逆に、塗膜の隠蔽性を高めようとすると彩度が低下する関係にあり、従来から知られる特許文献1~4に記載の複層塗膜では、光輝感を有する塗膜において、塗膜の隠蔽性と彩度とを十分に両立できない場合があった。
(【0011】以降は省略されています)
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