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公開番号2025103222
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220441
出願日2023-12-27
発明の名称ボールペンチップ
出願人株式会社パイロットコーポレーション
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類B43K 1/08 20060101AFI20250702BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】ボールの焼き付き防止と筆感向上とを両立できるボールペンチップの提供を目的とする。
【解決手段】このボールペンチップは、チップ本体20の中心軸線CLに沿う方向よりボール受け座26を対向視したときに、ボール受け座26が、中心軸線CLを中心とする周方向において、中心軸線CLの径方向に沿った幅寸法cがc1である範囲R1と、範囲R1に隣接してかつ中心軸線CLを中心とする径方向に沿った幅寸法cがc1よりも短いc2である範囲R2とを有する。範囲R1と範囲R2は、それぞれ、ボール受け座26に2つ以上設けられ、中心軸線CL回りの周方向に交互に並んで配置されている。範囲R2を介して互いに隣接する各範囲R1間が、c1とc2との差分の幅寸法を有する凹部Sにより接続されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ボールと、
前記ボールを回転自在に収容するボール抱持室、及び、前記ボール抱持室に通じるインキ流通路を有するチップ本体と、
を備え、
前記ボール抱持室が、
前記ボール抱持室の一部を画成するボール受け座と、
前記ボール受け座との間に前記ボールを抱持しつつ、前記ボールの一部を外部に露出させる先端開口と、
を有し、
前記チップ本体の中心軸線に沿う方向より前記ボール受け座を対向視したときに、
前記ボール受け座が、前記中心軸線を中心とする周方向において、前記中心軸線の径方向に沿った幅寸法が第1幅寸法である第1領域と、前記第1領域に隣接してかつ前記中心軸線を中心とする径方向に沿った幅寸法が前記第1幅寸法よりも短い第2幅寸法である第2領域とを有し、
前記第1領域と前記第2領域は、それぞれ、前記ボール受け座に2つ以上設けられ、前記中心軸線回りの周方向に交互に並んで配置され、
前記第2領域を介して互いに隣接する各前記第1領域間が、前記第1幅寸法と前記第2幅寸法との差分の幅寸法を有する凹部により接続されている
ことを特徴とするボールペンチップ。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
前記凹部の深さが、前記第1領域及び前記第2領域の双方よりも深い
ことを特徴とする請求項1に記載のボールペンチップ。
【請求項3】
前記インキ流通路と前記ボール抱持室との間を連通させるインキ流通溝が、
前記第2領域内、または、
前記第1領域と前記第2領域との境界位置、
を介して前記凹部に通じている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のボールペンチップ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールペンチップに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ボールペンの先端構造として、例えば下記特許文献1に示されるボールペンチップが知られている。ボールペンチップは、ボールとチップ本体とを有する。チップ本体には、ボールを抱持するボール抱持室と、このボール抱持室に連通すると共にボールの一部を外部に露出させる先端開口と、ボール抱持室内にインキを供給するインキ流通路とが形成されている。ボール抱持室には、ボールが着座するボール受け座と、インキ流通路に連通する複数本のインキ流通溝とが形成されている。
上記構成を有するボールペンチップにおいては、筆記の際、ボールを筆記面に押し当てて転動させながらボールペンチップを移動させる。すると、ボールの転動に伴い、インキ流通路内のインキが各インキ流通溝を介してボール抱持室内に導かれ、さらにはボールの外周面と先端開口との隙間を介して筆記面に移され、筆記線となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4487432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、従来のボールペンチップにおいては、筆記時にボールの転動が渋くなる、所謂「焼き付き」によって筆記線のかすれが生じる場合が有った。また、従来のボールペンチップにおいては、筆記時のボールがボール抱持室内で安定した挙動をしないために筆感が悪くなる場合が有った。これら2つの問題は互いに相反する関係にあるため、一方を向上させようとすると他方の問題が顕著になる虞が有った。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ボールの焼き付き防止と筆感向上とを両立できるボールペンチップの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記課題を解決して係る目的を達成するために以下の態様を採用する。
【0007】
(1)本発明の一態様に係るボールペンチップは、
ボールと、
前記ボールを回転自在に収容するボール抱持室、及び、前記ボール抱持室に通じるインキ流通路を有するチップ本体と、
を備え、
前記ボール抱持室が、
前記ボール抱持室の一部を画成するボール受け座と、
前記ボール受け座との間に前記ボールを抱持しつつ、前記ボールの一部を外部に露出させる先端開口と、
を有し、
前記チップ本体の中心軸線に沿う方向より前記ボール受け座を対向視したときに、
前記ボール受け座が、前記中心軸線を中心とする周方向において、前記中心軸線の径方向に沿った幅寸法が第1幅寸法である第1領域と、前記第1領域に隣接してかつ前記中心軸線を中心とする径方向に沿った幅寸法が前記第1幅寸法よりも短い第2幅寸法である第2領域とを有し、
前記第1領域と前記第2領域は、それぞれ、前記ボール受け座に2つ以上設けられ、前記中心軸線回りの周方向に交互に並んで配置され、
前記第2領域を介して互いに隣接する各前記第1領域間が、前記第1幅寸法と前記第2幅寸法との差分の幅寸法を有する凹部により接続されている。
【0008】
上記(1)に記載のボールペンチップによれば、ボール受け座に、径方向の幅寸法が相対的に長い第1領域と相対的に短い第2領域とが周方向に沿って交互に並んで配置されている。そして、ボール受け座上で第2領域が配置された位置においては、第2領域を第1領域よりも短くして空けた空間を利用して、凹部が配置されている。
筆記の際、第2領域においては、インキ流通路から先端開口に向かうインキは、凹部内に一時的に貯留される過程を経てから、ボールの外周面と先端開口との隙間に至る。一方、第2領域よりも径方向に長い第1領域においては、ボールの支持範囲が第2領域よりも広く確保されている。
そのため、第2領域の凹部に一時的に貯留されたインキをボールの外周面と先端開口の内周面との隙間に供給できるので、ボールの焼き付きに伴う筆記線のかすれを抑制できる。また、第1領域によりボールの外周面を広範囲にわたって安定支持できるので、ボールの転動をより安定させて良好な筆感を得ることができる。筆記時には、通常、ボールペンチップの筆記方向がランダムに変わるので、上述した焼き付き防止効果と筆感向上効果とが互いを補完するように発現する。したがって、ボールの焼き付き防止と筆感向上とを両立できる。
【0009】
(2)上記(1)に記載のボールペンチップにおいて、前記凹部の深さが、前記第1領域及び前記第2領域の双方よりも深くてもよい。
上記(2)に記載のボールペンチップの場合、潤沢な量のインキを凹部に貯留できるので、ボールの焼き付きや筆記線のかすれをより効果的に抑制できる。
【0010】
(3)上記(1)または上記(2)に記載のボールペンチップにおいて以下の様に構成しても良い:
前記インキ流通路と前記ボール抱持室との間を連通させるインキ流通溝が、
前記第2領域内、または、
前記第1領域と前記第2領域との境界位置、
を介して前記凹部に通じている。
上記(3)に記載のボールペンチップの場合、インキ流通溝が、第2領域内、または、第1領域と第2領域の境界位置を介して凹部に通じているので、インキ流通路から供給されるインキを淀みなく凹部に送り込むことができる。したがって、凹部内のインキ量を常に十分に確保できるので、ボールの焼き付きによる筆記線のかすれをより効果的に抑制できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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