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公開番号2024121787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2024007952
出願日2024-01-23
発明の名称出没式筆記具
出願人ぺんてる株式会社
代理人
主分類B43K 25/02 20060101AFI20240830BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】出没式筆記具においてクリップを操作部とすると、クリップ本来の機能のための操作に加えて出没機構のための操作を可能にする構造を採用する必要があるため、クリップがより外れにくい方法で取り付けることが好ましい。本発明は、クリップが外れにくい出没式筆記具を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、クリップの取付部には、少なくとも2片の突起及び当該突起の各片に他方の片側に向かって突出した爪部、又は、爪部の端部間の距離より大きい幅の突出部、の一方が形成され、筆記具本体の被取付部には、前記突起及び前記爪部、又は、前記突出部、のうち取付部に形成された一方とは異なる方が形成され、爪部が突出部を乗り越えることで取付部又は被取付部の一方が他方に挟まれて結合し、前記突起は、軸筒内壁面に形成された少なくとも2条のリブに挟まれる出没式筆記具を要旨とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸筒と、クリップと、筆記具本体と、で少なくとも構成される出没式筆記具であって、
軸筒には、内外に貫通し軸方向に延びる孔部が形成され、
筆記具本体は、孔部に沿ったクリップの前後動に伴い軸筒内部を前後動可能に配置され、
クリップは、クリップ本体と、取付部と、で少なくとも構成され、
筆記具本体には、孔部を介して軸筒外部から挿入される取付部と結合することでクリップが取り付けられる被取付部が形成され、
取付部は、
少なくとも2片の突起及び当該突起の各片に他方の片側に向かって突出した爪部、又は、爪部の端部間の距離より大きい幅の突出部、の一方で構成され、
被取付部は、前記突起及び前記爪部、又は、前記突出部、のうち取付部を構成する一方とは異なる方で構成され、
爪部が突出部を乗り越えることで取付部又は被取付部の一方が他方に挟まれて結合し、
前記突起は、軸筒内壁面に形成された少なくとも2条のリブに挟まれる、
出没式筆記具。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記孔部を形成する縁部の前端と前記リブの前端との間の軸方向距離が、前記取付部の軸方向距離より大きい、
請求項1に記載の出没式筆記具。
【請求項3】
前記クリップが少なくとも前方に付勢されていない状態において、前記取付部の少なくとも一部が、前記リブの軸方向範囲内に位置する、
請求項2に記載の出没式筆記具。
【請求項4】
前記クリップが前方に付勢され前記孔部に対して最も前進した状態において、前記取付部が、前記リブの軸方向範囲外に位置する、
請求項3に記載の出没式筆記具。
【請求項5】
前記軸筒が、前軸と後軸とで構成され、
前記クリップが前方に付勢され前記孔部に対して最も前進した状態において、
前軸と後軸とが結合した状態では、前記取付部の少なくとも一部が前記リブの軸方向範囲内に位置し、
前軸と後軸とが分離した状態では、前記取付部が前記リブの軸方向範囲外に位置する、
請求項3に記載の出没式筆記具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軸筒内部に、前端に筆記部を有する筆記具本体が前後動可能に配置され、筆記具本体を軸筒内部で前後に異なる位置で係止させることで、筆記部の、軸筒前端開口部からの突出及び没入を可能とした、所謂出没式筆記具と、その出没式筆記具におけるクリップの取付構造に関するものである。筆記部が軸筒前端開口部から突出して筆記可能になった状態を突出状態、筆記部が軸筒内部に没入した状態を没入状態とする。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
出没式筆記具に限らず、筆記具にはクリップが配置されることがある。筆記具用のクリップは、軸筒外壁面とクリップ本体との間で挟持部を構成するものである。
【0003】
クリップを筆記具へ取り付ける構造としては、例えば特許文献1(特開2019-10859)には、軸筒外壁面に形成された被取付部の突出部に、クリップの取付部が嵌合する構造の発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-10859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、出没式筆記具における筆記部の出没操作を行うためには軸筒外部に位置する部材を操作する必要があるが、取り付けたクリップ自体を、出没操作を行うための操作部として機能させたい場合もある。クリップを操作部とすると、クリップ本来の機能のための操作に加えて出没機構のための操作を可能にする構造を採用する必要があるため、クリップがより外れにくく組み立てやすい方法で取り付けることが好ましい。
【0006】
本発明は、操作部としてのクリップの前後動に伴い軸筒内部の筆記具本体が前後動する構造においても、クリップが外れにくい出没式筆記具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、軸筒と、クリップと、筆記具本体と、で少なくとも構成される出没式筆記具であって、軸筒には、内外に貫通し軸方向に延びる孔部が形成され、筆記具本体は、孔部に沿ったクリップの前後動に伴い軸筒内部を前後動可能に配置され、クリップは、クリップ本体と、取付部と、で少なくとも構成され、筆記具本体には、孔部を介して軸筒外部から挿入される取付部と結合することでクリップが取り付けられる被取付部が形成され、取付部には、少なくとも2片の突起及び当該突起の各片に他方の片側に向かって突出した爪部、又は、爪部の端部間の距離より大きい幅の突出部、の一方が形成され、被取付部には、前記突起及び前記爪部、又は、前記突出部、のうち取付部に形成された一方とは異なる方が形成され、爪部が突出部を乗り越えることで取付部又は被取付部の一方が他方に挟まれて結合し、前記突起は、軸筒内壁面に形成された少なくとも2条のリブに挟まれる、出没式筆記具を要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の出没式筆記具は、取付部と被取付部とが結合した状態で突起がリブに挟まれているため、爪部が突出部を再度乗り越えるために取付部の各片が開きにくくなり、クリップの外れにくい出没式筆記具とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
ボールペン1の外観図
図1(a)のA‐A’ 線断面矢視図
摺動子7の外観図
クリップ10の外観図
図4のC‐C’ 線断面矢視図
図3(b)のD部分拡大図
摺動子7の外観斜視図
図3(a)のE‐E’線断面矢視図
図1(a)のB‐B’ 線断面矢視図
他の実施形態に係る図9相当図
図2のJ部分拡大図
カム筒9の外観斜視図
カム筒9の縦断面斜視図
ボールペンリフィル6及び摺動子7の結合部分近傍拡大断面図
筆記具本体5が軸筒2内部において最も後退した状態を示した図
図15の状態から筆記具本体5を前進させた図
図16の状態から筆記具本体5を前進させた図
図17の状態から筆記具本体5を後退させた図
図18の状態から筆記具本体5を後退させた図
図19の状態から筆記具本体5を前進させた図
突出状態時における図10相当図
筆記具本体5が軸筒2内部において最も前進した状態時における図10相当図
図3のF‐F’線断面矢視図
摺動子7の外観斜視図
摺動子7の軸方向視図
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、ボールペン、シャープペンシル、筆ペン、フェルトペン、マーキングペンなどの筆記具であって、ボールペンチップなどの筆記部を軸筒前端開口部から出没可能な出没式筆記具として実施することができる。以降、図面を適宜参照しつつ、本発明に係る実施形態について説明する。本発明の技術的範囲は実施形態の記載に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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