TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025075884
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187339
出願日
2023-11-01
発明の名称
ボールペンチップ
出願人
ぺんてる株式会社
代理人
主分類
B43K
1/08 20060101AFI20250508BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約
【課題】ボールホルダー後端肉厚部を塑性変形等により内側に倒し込むような変形を加えると、比較的大きな中間ボールが存在する事で肉厚が薄くなっているボールホルダー前方側の肉厚に座屈等の変形が生じてしまい、中間ボールと中間ボールが配置される内包突出部後方とインキ流通孔の壁面との間のインキ流通路が狭くなってしまいインキ流通を妨げたり、中間ボールの回転を妨げたりしてしまう事で筆記線がカスレたり、筆記感が悪くなってしまう。
【解決手段】本発明は、中間ボールは筆記ボール径の70%以上の径であり、内方突出部後方のインキ流通孔内に回動自在に配置され、押圧部材により前方へ押圧することによって筆記ボールと接触し、押圧部材は後端倒し込み部の内壁面と接触することで抜け止めされ、ボールホルダーの肉厚であって、中間ボールが存在可能な軸方向範囲内の肉厚Aが後端倒し込み部の肉厚Bより大きいボールペンチップを要旨とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ボールホルダーと、筆記ボールと、中間ボールと、押圧部材とで少なくとも構成されるボールペンチップであって、
前記ボールホルダーには、前端開口部と、インキ流通孔と、インキ流通孔を形成する内壁面から突出した内方突出部と、後端倒し込み部と、が少なくとも形成され、
前記筆記ボールは、一部が前記前端開口部から突出し、前記前端開口部と前記内方突出部との間に回動自在に抱持され、
前記中間ボールは、前記筆記ボール径の70%以上の径であり、前記内方突出部後方のインキ流通孔内に回動自在に配置され、前記押圧部材により前方へ押圧することによって前記筆記ボールと接触し、前記押圧部材は前記後端倒し込み部の内壁面と接触することで抜け止めされ、
前記ボールホルダーの肉厚であって、前記中間ボールが存在可能な軸方向範囲内の肉厚Aが前記後端倒し込み部の肉厚Bより大きいボールペンチップ。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記中間ボールの最大径部から前方側半球が存在可能な軸方向範囲内の肉厚Cが前記後端倒し込み部の肉厚Bに対して115%以上とした請求項1記載のボールペンチップ。
【請求項3】
前記後端倒し込み部は円錐面を有する押圧治具をボールホルダー後端に押し付けて全周に亘り内倒させて形成される、請求項1または請求項2に記載のボールペンチップの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は筆記ボールと、この筆記ボールを先端開口部より一部突出した状態で回転自在に抱持するボールホルダーと、筆記ボールを後方から付勢する中間ボールとを備えるボールペンチップに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年は運筆に力をあまり要しない軽く滑らかな筆記感のボールペンが好まれる傾向にあることから、インキの粘度を低く設定したり、界面活性剤を添加したりするなどして、結果的に浸透性が高いインキが一般的になっている。その為、ボールホルダー先端開口部の前端縁部と筆記ボールとの微細な隙間からのインキの滲み出しや洩れやすいものとなっており、それらを抑制するために、筆記ボールの後方に配置したコイルスプリングなどの押圧部材によって筆記ボールを前方付勢して、非筆記時には先端開口部の前端縁部の内面に筆記ボールを押し付けることによってシール性を有する構造のボールペンチップが知られている。
【0003】
そして、コイルスプリングで直接筆記ボールを押圧するボールペンチップよりも確実なシール性を有しつつ、筆記ボールの回転安定性を高めて筆記感を良好にする手段として、筆記ボールの後方移動を規制する内方突出部を形成して、前記内方突出部の後方に比較的大きな中間ボールを配置し、前記中間ボールを押圧部材によって前方付勢し筆記ボールの後面と当接させたボールペンチップ(特許文献1)が知られている。
【0004】
特開2021-130280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では中間ボールを付勢する押圧部材をボールホルダー内部に固定する手段として後端にブローチ加工を行い複数個所凸部となる切削片を生じさせ、弾撥部材の後方抜け止めとしているが、ブローチ加工のような切削加工では微小な金属の削りカスである切粉が発生し、それがボールホルダー内部に残留する事で様々な不具合を生じさせる場合がある。その為、押圧部材の抜け止め方法としてボールホルダー後端肉厚部を塑性変形によって内側に倒し込み縮径させることによって抜け止めする方法ある。
【0006】
しかしながら上述したようなボールホルダー後端肉厚部を塑性変形により内側に倒し込むような変形を加えると、ボールホルダー全体にその応力が及び、特に比較的大きな中間ボールが存在する事で肉厚が薄くなってしまっているボールホルダーの前方側に座屈等の変形が生じてしまい、中間ボールと中間ボールが配置される内包突出部後方とインキ流通孔の壁面との間のインキ流通路が狭くなってしまいインキ流通を妨げたり、中間ボールの回転を妨げたりしてしまう事で筆記線がカスレたり、筆記感が悪くなってしまう場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ボールホルダーと、筆記ボールと、中間ボールと、押圧部材とで少なくとも構成されるボールペンチップであって、前記ボールホルダーには、前端開口部と、インキ流通孔と、インキ流通孔を形成する内壁面から突出した内方突出部と、後端倒し込み部と、が少なくとも形成され、前記筆記ボールは一部が前記前端開口部から突出し、前記前端開口部と前記内方突出部との間に回動自在に抱持され、前記中間ボールは前記筆記ボール径の70%以上の径であり、前記内方突出部後方のインキ流通孔内に回動自在に配置され、前記押圧部材により前方へ押圧されることによって前記筆記ボールと接触し、前記押圧部材は前記後端倒し込み部の内壁面と接触することで抜け止めされ、前記ボールホルダーの肉厚であって、前記中間ボールが存在可能な軸方向範囲内の肉厚Aが前記後端倒し込み部の肉厚Bより大きいボールペンチップを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、中間ボールが配置される範囲にある、内包突出部とインキ流通孔の壁面から径方向に位置するチップ外周面で成る径方向肉厚に対して、押圧部材をボールホルダー内から抜け止めする為に倒し込み変形させる部分の肉厚を薄くする事で、ボールホルダー後端の押圧部材の抜け止め部を形成する倒し込み加工を行った際に、中間ボールが位置する範囲の肉厚部の座屈等の変形が生じ難くなり、中間ボールと中間ボールが配置される内包突出部後方とインキ流通孔の壁面との間のインキ流通空間を安定して維持できるのでインキの流通を妨げず、且つ中間ボールの回転を妨げたりする事が無くなるのでインキ吐出が潤沢で筆記感の良いボールペンチップを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のボールペンチップの縦断面図。
図1のD部拡大図(前端拡大図)
図1のE部拡大図(後端拡大図)
倒し込み加工実施前の全体図
倒し込み加工実施中の図4のF部に該当する図
図1のD部拡大図(前端拡大図)
後端倒し込み部6の形状の変形例
【発明を実施するための形態】
【0010】
以降、図面を適宜参照しつつ、本発明のボールペンチップの実施形態について説明する。本発明は実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ぺんてる株式会社
固形描画材
25日前
ぺんてる株式会社
ボールペンチップ
4日前
ぺんてる株式会社
ボールペンリフィル
6日前
ぺんてる株式会社
ボールペン用O/W型エマルションインキ組成物
5日前
個人
替え芯装填容器
8か月前
個人
紙製簡易筆記具
9か月前
個人
ボールペン
11か月前
個人
文字書き整列補助具
11か月前
個人
ペンスタンド
8か月前
個人
ペンスタンド
6か月前
ぺんてる株式会社
塗布具
1か月前
ぺんてる株式会社
塗布具
1か月前
コクヨ株式会社
転写具
17日前
コクヨ株式会社
転写具
17日前
コクヨ株式会社
転写具
17日前
ぺんてる株式会社
出没式筆記具
8か月前
ぺんてる株式会社
出没式筆記具
8か月前
ぺんてる株式会社
出没式筆記具
8か月前
ぺんてる株式会社
出没式筆記具
8か月前
個人
開封具
2か月前
ぺんてる株式会社
出没式筆記具
8か月前
ぺんてる株式会社
消しゴム組成物
6か月前
株式会社3S
塗布具
1か月前
株式会社UHOLABO
定規
11か月前
個人
携帯用消しゴムとその保持形態
6か月前
個人
電子黒板システム
5か月前
ぺんてる株式会社
ボールペンチップ
4日前
北星鉛筆株式会社
筆記具
10か月前
株式会社サクラクレパス
塗布具
27日前
ぺんてる株式会社
ボールペンリフィル
6日前
個人
シャープペンシルに使用される芯
8か月前
三菱鉛筆株式会社
筆記具
2か月前
フジコピアン株式会社
修正用粘着テープ
10か月前
株式会社キヤメル鉛筆製作所
鉛筆
9か月前
ゼブラ株式会社
筆記具
11か月前
個人
ワンタッチ切り替え式二色ボールペン
8か月前
続きを見る
他の特許を見る