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公開番号
2025098229
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2025057463,2021058105
出願日
2025-03-31,2021-03-30
発明の名称
筆記具用水性顔料インキ組成物
出願人
ぺんてる株式会社
代理人
主分類
C09D
11/16 20140101AFI20250624BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】-5℃程度のマイナス温度環境下に3ヶ月以上静置した場合でも、良好な塗布跡を形成できる筆記具用水性顔料インキ組成物を提供する。
【解決手段】顔料と、不飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤と、飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤と、水とからなる筆記具用水性顔料インキ組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも、顔料と、不飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤と、飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤と、樹脂エマルションと、板状無機化合物と、水とからなり、染料を含まず、前記不飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤及び飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤のそれぞれの含有量がインキ組成物の全アミノ酸アニオン界面活性剤の含有量に対して10重量%以上である筆記具用水性顔料インキ組成物。
続きを表示(約 53 文字)
【請求項2】
前記顔料が光輝性顔料である、請求項1に記載の筆記具用水性顔料インキ組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布具に内蔵して使用される塗布液として、下地の隠蔽効果や塗布跡の光輝効果、塗布跡の耐水性などを得るために着色成分として顔料を使用した筆記具用水性顔料インキ組成物に関する。
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【背景技術】
【0002】
従来、下地の隠蔽効果や塗布跡の光輝効果、塗布跡の耐水性などを得るために着色成分として顔料を使用した筆記具用水性顔料インキ組成物は、染料に比して比重が大きく、溶解ではなく分散混合されていることから、静置時間が経つと次第に顔料が凝集、沈降し、所謂ハードケーキとなって液分と分離し、筆記具の塗布先から吐出され難くなる課題を有していた。
このような顔料を使用したインキ組成物では、顔料の凝集沈降を遅らせる手段として、各種の界面活性剤による顔料の表面改質や、増粘剤やゲル化剤の使用によって液の流動性を低下させるなどの手法が知られている。
例えば、特許文献1に記載の発明ではアクリル樹脂、ビニル系の樹脂、各種樹脂エマルションなどの水溶性樹脂や、セルロース誘導体などの水溶性多糖類、モンモリロナイト系粘土鉱物等無機系の増粘剤などを使用して、特定の剪断速度に対する特定の粘度となるインキとすることで、40℃、2週間静置した場合にも再分散性が良好とした筆記具用水性インク組成物が、また、特許文献2には、特定の水溶性多糖類を複数種併用して2ヶ月程度、常温はもとより、0℃程度の低温あるいは60℃程度の高温貯蔵後も、インキの分散系を安定に保ち、良好な筆跡を形成できるとしたボールペンに使用される水性顔料インキ組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-202086号公報
特開2006-45429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献に記載されている発明では、実際は-5℃未満のマイナス温度の環境下での3ヶ月以上の超長期経時においては良好に筆記できなくなる不具合が発生するものであった。
【0005】
本発明は、-5℃程度のマイナス温度環境下に3ヶ月以上静置した場合でも、良好な塗布跡を形成できる筆記具用水性顔料インキ組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、少なくとも、顔料と、不飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤と、飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤と、水とからなる筆記具用水性顔料インキ組成物を第一の要旨とし、更に、樹脂エマルションと、板状無機化合物を含有する筆記具用水性顔料インキ組成物を第2の要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、マーキングペン、筆ペン、ボールペン、修正液塗布具等の筆記具に充填して、マイナス環境下に長期間保管されたのちに同様の低温環境下で筆記使用した際でも、良好に筆記することができる筆記具用水性顔料インキ組成物を提供することができるものである。
【0008】
即ち、本発明の筆記具用水性顔料インキ組成物は、不飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤と、飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤とが顔料の表面に結合し、顔料表面が、不飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤と、飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤に覆われた複合物が形成され、顔料間の相互作用を立体的に緩やかとして低温環境でも組成物全体の流動性を損なわないものと推察される。また、これに樹脂エマルションや板状の無機粒子を添加すると、固形物が配合されることによる増粘効果と共に、ベントナイト等の板状無機粒子のゲル化作用によって、顔料を包む緩やかなゲル構造が形成され、特に、不飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤と、飽和脂肪酸からなるアミノ酸アニオン界面活性剤と板状無機粒子の形成するゲル構造との相互作用によって大きなゲル構造複合体が形成され、顔料粒子として光輝性のある板状のアルミニウムやアルミフレークのような大きな板状の顔料が整列して凝集するような事態をも抑制するものと推察される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一例を示す縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の筆記具用水性顔料インキ組成物に使用する顔料は、下地の隠蔽効果や塗布跡の光輝効果、塗布跡の耐水性などを得るための着色成分として用いられるものである。使用できる顔料としては、特に限定なく使用可能であり、従来の水性インキや油性インキ等に用いられるアゾ系顔料、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料等の有機系顔料、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウムレッド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カーボンブラック等の無機顔料や、アルミニウム粉やブロンズ粉などの金属粉、金属被覆ガラスフレーク、金属蒸着フィルム等の光輝性顔料や、水性媒体に顔料を分散した水性顔料ベース等も挙げられる。特に、光輝感のある綺麗な筆跡を形成するために、光輝性顔料等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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