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公開番号2025081880
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023194938
出願日2023-11-16
発明の名称液剤容器及び塗布具
出願人科研製薬株式会社,ぺんてる株式会社,前田産業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 77/00 20060101AFI20250521BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】エフィナコナゾールの液剤を充填するための液剤容器であって、光安定性を保持しつつも、液剤の内容量を外部から視認できるという、相反した2つの特徴を具備する液剤容器を提供すること。
【解決手段】エフィナコナゾールを10%含有する液剤が充填可能な液剤容器であって、液剤容器が、酸化チタン(IV)を含有する合成樹脂から形成される容器であって、200~360nmの波長の光透過率がいずれも0.20%以下で、かつ、700nmの波長の光透過率が0.25%以上であって、液剤容器に充填された液剤の内容量が外部から視認可能な、液剤容器。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エフィナコナゾールを10%含有する液剤が充填可能な液剤容器であって、
前記液剤容器が、酸化チタン(IV)を含有する合成樹脂から形成される容器であって、
200~360nmの波長の光透過率がいずれも0.20%以下で、かつ、700nmの波長の光透過率が0.25%以上であって、前記液剤容器に充填された液剤の内容量が外部から視認可能な、液剤容器。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記液剤容器が、上部に開口部を有する略円柱状のポリエチレン製容器であって、少なくとも酸化チタン(IV)がポリエチレンに均質に分散された、単一の層からなる容器であり、かつ、非可撓性で硬質の容器であることを特徴とする、請求項1に記載の液剤容器。
【請求項3】
前記液剤容器の内容積が8~12mLであって、前記液剤容器の側壁の厚みが0.8~1.0mmである、請求項1又は2に記載の液剤容器。
【請求項4】
合成樹脂100重量部に対して、0.09~0.33重量部の酸化チタン(IV)を含有することを特徴とする、請求項1から3の何れか1項に記載の液剤容器。
【請求項5】
合成樹脂100重量部に対して、0.10~0.30重量部の酸化チタン(IV)を含有することを特徴とする、請求項1から4の何れか1項に記載の容器。
【請求項6】
合成樹脂100重量部に対して、0.18~0.22重量部の酸化チタン(IV)を含有することを特徴とする、請求項1から5の何れか1項に記載の液剤容器。
【請求項7】
酸化チタン(IV)以外の他の着色成分を含有しないことを特徴とする、請求項1から6の何れか1項に記載の液剤容器。
【請求項8】
前記液剤容器において、700~780nmの波長の光透過率がいずれも0.25%以上である、請求項1から7の何れか1項に記載の液剤容器。
【請求項9】
前記液剤容器において、700~780nmの波長の光透過率がいずれも0.40%以上である、請求項1から8の何れか1項に記載の液剤容器。
【請求項10】
前記液剤容器において、200~360nmの波長の光透過率がいずれも0.10%以下である、請求項1から9の何れか1項に記載の液剤容器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エフィナコナゾールを含有する液剤を充填するための液剤容器に関する。また、本発明は、液剤容器を有する塗布具に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
エフィナコナゾールは、抗真菌活性を有する下記式(I):
JPEG
2025081880000001.jpg
45
49
で表されるトリアゾール系化合物である。エフィナコナゾールは、外用爪白癬治療剤の有効成分として知られている。エフィナコナゾールを含有する液剤は、日本では、クレナフィン(登録商標)爪外用液10%、米国ではJUBLIA(登録商標)topical solution,10%の医薬品名で販売されている(非特許文献1)。
【0003】
エフィナコナゾールを含有する液剤は、光苛酷試験においてエフィナコナゾール類縁物質の増加が認められる。従って、液剤の残量が外部から容易に視認できるような容器(例えば、無色透明のガラス製容器)を用いてしまうと、エフィナコナゾールの分解を促進させてしまう。従って、光曝露に対して、製剤の安定性を確保することが極めて重要である。そこで、従来のエフィナコナゾール製剤は、白色不透明の遮光容器に充填されている。しかし、エフィナコナゾールの光安定性についての詳細な知見はこれまで知られていない。
【0004】
爪白癬の治療は長期に及び、エフィナコナゾールを含有する液剤を用いる場合、投与期間は数か月以上に及ぶ。患者は液剤を使い終わる前に通院するのが好ましい。従って、液剤の残量が外部から視認できるという点は、患者のアドヒアランス(換言すれば、服薬遵守)向上の観点から重要である。しかし、従来のエフィナコナゾール製剤の容器は白色不透明の遮光容器であるので、通常、液剤の内容量が外部から視認できない。
【0005】
エフィナコナゾールは、爪に外用塗布される液剤として用いられる。従って、薬剤を充填することのできる液剤容器と、爪に塗布するための刷毛部材とが一体となった塗布具が好適である。このような刷毛付き塗布容器として、例えば、特許文献1には、爪白癬薬を患部に塗布するための塗布具が開示されている。塗布具を構成する液剤容器(即ち、ボトル部分)の一例として、有機材料から形成され、液状の薬剤を保持することができる液剤容器が開示されている。有機材料の例として、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル類等が挙げられている。
しかし、同文献中、エフィナコナゾールの記載は一切なく、ましてや、エフィナコナゾールが充填され、安定的に保持することのできる液剤容器に関する開示はない。
【0006】
これまで、液剤の内容量を外部から視認することができ、かつ、光による有効成分の劣化を防ぐ医療用容器が種々提案されている。
特許文献2では、熱可塑性樹脂に平均粒径10~40mμの酸化チタンを0.01~1.00重量%添加したプラスチックからなる紫外線遮断性医療用容器が示される。
特許文献3では、トラニラスト又はその塩を含有する医薬製剤を、波長350~450nmの光線を遮断する遮光手段が施されている透明包装体に入れてなる透明包装体入り医薬製剤が示される。
特許文献4では、波長200nm~500nmの光の透過率が10%以下であり、かつ、波長540nm~800nmの光の透過率が80%以上である色材含有有色透明樹脂を用いた容器が示される。
【0007】
しかし、特許文献2~4に記載の容器は、爪に液剤を塗布するための塗布具ではない。また、特許文献2に記載の容器であっても、同文献中の記載から内容物の劣化は生じるとみられる。特許文献3及び4に記載の容器も、紫外領域の光線を完全に遮断できるわけではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
国際公開第2013/005434号公報
特開平8-98870号公報
特開2014-015467号公報
特開2007-061192号公報
【非特許文献】
【0009】
クレナフィン(登録商標)爪外用液10% 医薬品インタビューフォーム 2022年7月改訂(第8版)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明が解決しようする課題の一つは、エフィナコナゾールの液剤を充填するための液剤容器であって、光安定性を保持しつつも、液剤の内容量を外部から視認することができるという、相反した2つの特徴を具備する液剤容器を提供することである。
(【0011】以降は省略されています)

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