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公開番号2024176731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095499
出願日2023-06-09
発明の名称電子黒板システム
出願人個人
代理人個人,個人
主分類B43L 1/04 20060101AFI20241212BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】既設黒板はそのままに、GIGAスクール構想を実現し得る電子黒板システムを比較的低コストに、且つ、ごく短時間のうちに設置でき、児童・生徒、教師共に馴染のある授業法である板書を基本とする授業を可能にし、しかも、板書内容をデジタルデータで保存することが可能な電子黒板システムを提供することを課題とする。
【解決手段】電子黒板であるディスプレイ3と、プロジェクター2による2画面表示が可能な筆記用ボード1を並置した。ディスプレイ3は、筆記用ボード1の一側部又は両側部に配置されて、それぞれ筆記用ボード1の一半部上に移動可能である。ディスプレイ3と筆記用ボード1は、1つのトラス構造フレーム11に取り付けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電子黒板であるディスプレイと、プロジェクターによる2画面表示が可能な筆記用ボードを並置したことを特徴とする電子黒板システム。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記ディスプレイは、前記筆記用ボードの一側に配置されて前記筆記用ボードの一半部上に移動可能である、請求項1に記載の電子黒板システム。
【請求項3】
前記ディスプレイは、前記筆記用ボードの両側に配置されて、それぞれ前記筆記用ボードの一半部上に移動可能である、請求項1に記載の電子黒板システム。
【請求項4】
前記筆記用ボードは、書き消し機能とスクリーン機能とを有している、請求項1に記載の電子黒板システム。
【請求項5】
前記ディスプレイと前記筆記用ボードは、1つの固定用フレームに取り付けられている、請求項1に記載の電子黒板システム。
【請求項6】
前記固定用フレームは、周面に多数のボルト孔を設けたジョイントに、複数の骨組み材を接続して構成されるトラス構造フレームである、請求項5に記載の電子黒板システム。
【請求項7】
前記トラス構造フレームは、前面に正方形状部が複数連設され、前記正方形状部の背面側に四角錘状部が形成され、両端の前記正方形状部の下側に、三角錘状の脚部が連設されて成る、請求項6に記載の電子黒板システム。
【請求項8】
前記フレームに、プロジェクター取り付け用ボードが上方に突出するように設置されている、請求項5に記載の電子黒板システム。
【請求項9】
前記ディスプレイは、前記トラス構造フレームに配備されたスイング機構により、正面に向けた状態のまま前記筆記用ボード上に旋回移動可能である、請求項6に記載の電子黒板システム。
【請求項10】
前記スイング機構は、前記トラス構造フレームに固定されるベース枠と、前記ベース枠に旋回自在に軸支される旋回枠と、前記旋回枠の端部に支軸を介して軸支されるディスプレイ固定枠とから成り、前記ディスプレイは、その裏面が前記ディスプレイ固定枠に固定される、請求項9に記載の電子黒板システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子黒板システムに関するものであり、より詳細には、シンプルな構成で低コストにて導入でき、GIGAスクール構想を実現するのに好適な電子黒板システムに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
令和元年にGIGAスクール構想の実現パッケージが発表されたことを受けて、各学校において校内LANが整備され、学校ICT導入・利活用が急速に進んでいる。このGIGAスクール構想の骨子は、児童・生徒1人1人に個別化され、創造性を育む教育ICT環境の構築である。具体的には、児童・生徒1人1人に学習者用端末(タブレット)が与えられ、各教室に配備される電子黒板を用いての授業ということになる。
【0003】
しかるに、各教室には黒板が設置されていて、古くから学校における授業は黒板への板書を基本に進められてきており、それは児童・生徒、教師共に馴染のある授業法であり、たとえICT教育が進んだとしても捨てがたいものである。一方、教室ごとに従来の黒板等の他に電子黒板を用意することは、予算の面及び設置スペースの面で限度がある。特に、黒板に代わるような大型の電子黒板を導入することは、極めて困難なことであり、非現実的なことである。
【0004】
そこで、既設黒板やホワイトボードを利用し、ボード上部にプロジェクターを配設し、ボードに映写することでボードを電子黒板化(筆記用ボード化)することが考えられ、実用化されている(特開2021-128299号公報、特開2018-189925号公報)。但し、その場合、板書内容をデジタルデータで保存することができない等の問題がある。また、一歩進んで、既設黒板の周辺部にセンサを埋設し、ペンや指先の動きを検出可能にして電子黒板化を図ることも考えられているが、その場合はチョーク粉がセンサの機能を阻害するおそれがある。
【0005】
一方で、黒板の老朽化が進み、そのリニューアル需要も毎年増加している。例えば、黒板のリニューアルは、枠を残して古い黒板を外してマグネットシートを貼り、その上に新しい表面材を貼った後、元の枠内に戻す方法が、コスト面からして一般的となっている。しかし、この表面材貼り替え方法の場合は、総取替の場合に比較して低コストとはいっても、かなりの費用がかかる。また、黒板の重量は、大型サイズの場合は50kgを超えるので、取り外し及び取り付け作業に4~5人の作業員が必要となる。しかも、その貼り替え工事には、1教室当たり約4時間もかかり、多数の教室に対して授業のない時間及び時期に集中的に行わなければならない必要性があるため、その作業は極めて過酷なものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-128299号公報
特開2018-189925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、従来の黒板等の他に電子黒板を用意することは、予算の面及び設置スペースの面で問題があり、既設黒板やホワイトボードを、プロジェクターを配設することで電子黒板化する方法の場合は、板書内容をデジタルデータで保存することができないという問題があり、また一方において、黒板のリニューアル作業に、多大なコストと労力が費やされているという現実がある。
【0008】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたもので、既設黒板はそのままに、GIGAスクール構想を実現し得る電子黒板システムを比較的低コストに、且つ、ごく短時間のうちに設置でき、児童・生徒、教師共に馴染のある授業法である板書を基本とする授業を可能にし、しかも、板書内容をデジタルデータで保存することが可能な電子黒板システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、電子黒板であるディスプレイと、プロジェクターによる2画面表示が可能な筆記用ボードを並置したことを特徴とする電子黒板システムである。
【0010】
一実施形態においては、前記ディスプレイは、前記インタラクティブボードの一側部に配置されて前記筆記用ボードの一半部上に移動可能である。あるいは、前記ディスプレイは、前記筆記用ボードの両側部に配置されて、それぞれ前記筆記用ボードの一半部上に移動可能である。また、一実施形態においては、前記インタラクティブボードは、書き消し機能とスクリーン機能とを有している。
(【0011】以降は省略されています)

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