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公開番号
2024152653
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2024060536
出願日
2024-04-04
発明の名称
消しゴム組成物
出願人
ぺんてる株式会社
代理人
主分類
B43L
19/00 20060101AFI20241018BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約
【課題】消し屑が消しゴム本体にくっついて離れず、くっついた消し屑が手で簡単に除去できる消しゴムであり、消し屑が消しゴム表面にも紙面にも残らず簡単につまんで捨てられて、机の上をキレイに使うことができる。
【解決手段】本発明は、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、シクロヘキサン-1,2-ジカルボン酸系エステル、充填剤、安定剤を少なくとも含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体と、シクロヘキサン-1,2-ジカルボン酸系エステルと、充填剤と、安定剤と、を少なくとも含む消しゴム組成物。
続きを表示(約 100 文字)
【請求項2】
前記塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体が平均重合度1000以上2000以下かつ酢酸ビニルの含有量が3重量%以上8重量%以下、であることを特徴とする請求項1に記載の消しゴム組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉛筆やシャープペンシル等の筆跡を消去するための消しゴムに関し、更に詳細には、適度な硬度と消字性があり消し屑が消しゴム本体から離れず、消し屑を捨てる際には本体から離れずにくっついている消し屑を指でつまみ、簡単に除去できる消しゴム組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、消しゴム組成物は、基材樹脂としてポリ塩化ビニル、塩化ビニルの共重合体、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマーなどを使用したものが知られている。ポリ塩化ビニルを基材樹脂とした消しゴム組成物は消字性が優れていることから広く使用されている。
【0003】
鉛筆やシャープペンシルの筆跡は、紙との擦過で摩耗した鉛筆やシャープペンシルの芯の粉が紙面に付着したものである。この芯の摩耗粉が消しゴム表面や消し屑表面に付着することにより紙面から取り除かれて、筆跡が消去される。このため、従来の消しゴム組成物では、紙表面の芯の摩耗粉を消しゴム表面に付着させ、摩耗粉の付着した消しゴム表面を摩擦による表面摩耗で消し屑として排出し、新しい消しゴム表面を露出させる。というサイクルを繰り返す必要があり、排出された消し屑は紙面や机上から回収して廃棄する必要があった。
【0004】
消し屑が細かく散らばってしまうと回収し捨てるのに手間がかかるため、特開2010-167717号公報(特許文献1)の実施例には、塩化ビニル樹脂とシクロヘキサン-1,2-ジカルボン酸系エステルと充填材として炭酸カルシウムを含有する消しゴム組成物を60℃以上150℃未満で攪拌又は混練した後に成形する消しゴムの製造方法により、消し屑のまとまり性を向上させて消し屑を集めやすくする製造方法が記載されている。
【0005】
特開2014-54812号公報(特許文献2)の実施例には、塩化ビニル樹脂とアジピン酸系ポリエステルとガラス転移点(Tg)が0℃以下の液状アクリルポリマーと充填剤として炭酸カルシウム、安定剤としてステアリン酸カルシウムステアリン酸亜鉛混合物を含有することにより、優れた消字性と消し屑の集まりやすく、可塑剤の移行性が優れる消しゴム組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-167717号公報
特開2014-54812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1には、可塑剤としてシクロヘキサン-1,2-ジカルボン酸系エステルを混合時に加熱撹拌し、その後成形することで、消し屑のまとまり性が向上する旨が記載されている。特許文献2には、可塑剤としてアジピン酸系ポリエステルに、ガラス転移点(Tg)が0℃以下の液状アクリルポリマーを併用することにより消し屑のまとまり性を向上する旨が記載されているが、どちらも消し屑のまとまり性は向上するが筆跡の消去に伴い消し屑が消しゴム表面から離れて排出されることには変わりがなく、消し屑が散らばりにくくても、最終的に紙面や机上の消し屑を集めて回収し、廃棄する必要があることには変わりがない。
【0008】
また、近年リビング学習が注目を集めているが、食卓での学習になるため、このような場合は特に食事前の清掃のしやすさや、衛生面から消し屑が散乱しない消しゴムが要望されるようになっている。
【0009】
本発明は、筆跡消去時に生成される消し屑の一部が常に消しゴム表面と繋がったまま新旧の消し屑が合一して生成される消しゴム組成物を提供することを目的とする。この消しゴム組成物は、最終的一つにまとまり、消しゴム本体にくっついた消し屑を途中でちぎれたりせず消しゴム表面から消しカスを手でつまんで一度で簡単に除去することができ、消し屑が紙面や机上に散らばらずに簡単に捨てられて、机の上をキレイに使うことができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、シクロヘキサン-1,2-ジカルボン酸系エステル、充填剤、安定剤を少なくとも含む消しゴム組成物を第一の要旨とし、前記塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体が平均重合度1000以上2000以下かつ酢酸ビニルの含有量が3重量%以上8重量%以下、であることを特徴とする消しゴム組成物を第二の要旨とするものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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