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公開番号2025070370
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180633
出願日2023-10-19
発明の名称転写具
出願人コクヨ株式会社
代理人個人
主分類B43L 19/00 20060101AFI20250424BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】キャップによって転写端部を被覆するという基本的な機能を損なうことなく、幅寸法が抑制されたキャップを形成する設計の自由度に優れた転写具を提供する。
【解決手段】転写具は、先端に転写ヘッドNが設けられた転写具本体Aと、転写具本体Aに対して被覆位置(X)と被覆位置(X)から退避した退避位置(Y)との間で回転可能に支持された単一のキャップBとを備え、キャップBは、被覆位置(X)において転写具本体Aと協働することによりローラ本体p1の外周部が外部に露出しないように被覆し得る形状のものであり、且つ、被覆位置(X)において左右の軸部p2を左右方向外側から覆わずに露出させる形状のものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
繰出用リールから繰り出された転写テープを、転写端部を有した転写ヘッドを経由させて巻取用リールに巻き取らせるように構成された転写具であって、
前記繰出用リール及び前記巻取用リールを保持するとともに先端に前記転写ヘッドが設けられた転写具本体と、この転写具本体に対して被覆位置とこの被覆位置から退避した退避位置との間で回転可能に支持された単一のキャップとを備えたものであり、
前記キャップは、少なくとも、前記被覆位置において前記転写具本体と協働することにより前記転写端部のテープ係合部が外部に露出しないように被覆し得る形状のものであり、且つ、前記被覆位置において前記転写端部における前記左右の側端部を左右方向外側から覆わずに露出させる形状のものである転写具。
続きを表示（約 960 文字）【請求項２】
前記転写ヘッドが、転写ローラを備えたものであって、
前記転写ローラが、前記テープ係合部である外周部を有した円柱状をなす前記転写端部であるローラ本体と、このローラ本体の左右両端部から外側方に突設された前記左右の側端部である左右の軸部とを有したものである請求項１記載の転写具。
【請求項３】
前記転写具本体が、起立壁状をなし前記転写端部を支持する左右の支持壁と、この左右の支持壁の上端部間に配設された上壁とを備えたものであり、
前記キャップに、前記被覆位置において前記上壁の前端面に当接し得る上部当接端面と、前記被覆位置において前記左右の支持壁の前端面に当接する側部当接端面が設けられている請求項１記載の転写具。
【請求項４】
前記転写具本体が、本体ケースと、この本体ケースに対して交換可能に構成され前記繰出用リール及び前記巻取用リールを保持するとともに前記転写ヘッドが設けられたリフィルとを含んで構成されたものであり、
前記上壁が、前記本体ケースに設けられたものであり、
前記左右の支持壁が、前記リフィルに設けられたものである請求項３記載の転写具。
【請求項５】
前記キャップが、前記被覆位置において少なくとも前記転写端部の一部を収容し得る収容空間が形成されたキャップ本体部と、このキャップ本体部の後部に設けられ前記転写具本体に対して回転可能に連結し得る連結部とを備えている請求項１記載の転写具。
【請求項６】
前記連結部が、左右方向に延びた形状又は突出した形状のものであり、前記転写具本体に設けられた保持部に対して回転可能に保持されるものである請求項５記載の転写具。
【請求項７】
前記キャップが、前記被覆位置において少なくとも前記ローラ本体の一部を収容し得る収容空間が形成されたキャップ本体部を備えたものであり、
前記キャップ本体部に、前記上部当接端面、及び、前記側部当接端面が設けられている請求項３記載の転写具。
【請求項８】
前記キャップ本体部に、前記被覆位置において前記左右の支持壁の下部間を閉塞し得る部分が設けられている請求項７記載の転写具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、転写具に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、先端部に転写ローラを有する転写ヘッドが設けられた転写具本体と、この転写具本体に対して回転可能に支持されたキャップとを備えた転写具が知られている（例えば、特許文献１を参照）。
【０００３】
従来のキャップは、不使用時において、埃等の異物の侵入を抑制するために、転写端部の前部だけでなく左右両側部を外側から覆う形状のものとなっている。
【０００４】
しかしながら、従来の転写具は、転写端部の左右両側部を覆うものとなっているため、幅寸法が抑制されたキャップを形成する設計の自由度が著しく制限されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１６－１５０４７８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明は、以上のような事情に着目してなされたものであり、少なくとも、キャップによって転写端部を被覆するという基本的な機能を損なうことなく、幅寸法が抑制されたキャップを形成する設計の自由度に優れた転写具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
【０００８】
請求項１に記載の発明は、繰出用リールから繰り出された転写テープを、転写端部を有した転写ヘッドを経由させて巻取用リールに巻き取らせるように構成された転写具であって、前記繰出用リール及び前記巻取用リールを保持するとともに先端に前記転写ヘッドが設けられた転写具本体と、この転写具本体に対して被覆位置とこの被覆位置から退避した退避位置との間で回転可能に支持された単一のキャップとを備えたものであり、前記キャップは、少なくとも、前記被覆位置において前記転写具本体と協働することにより前記転写端部のテープ係合部が外部に露出しないように被覆し得る形状のものであり、且つ、前記被覆位置において前記転写端部における前記左右の側端部を左右方向外側から覆わずに露出させる形状のものである転写具である。
【０００９】
請求項２に記載の発明は、前記転写端部が、転写ローラであって、前記転写ローラが、前記テープ係合部である外周部を有した円柱状をなすローラ本体と、このローラ本体の左右両端部から外側方に突設された前記左右の側端部である左右の軸部とを有したものである請求項１記載の転写具である。
【００１０】
請求項３に記載の発明は、前記転写具本体が、起立壁状をなし前記転写端部を支持する左右の支持壁と、この左右の支持壁の上端部間に配設された上壁とを備えたものであり、前記キャップに、前記被覆位置において前記上壁の前端面に当接し得る上部当接端面と、前記被覆位置において前記左右の支持壁の前端面に当接する側部当接端面が設けられている請求項１記載の転写具である。
（【００１１】以降は省略されています）

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