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公開番号
2025102096
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219321
出願日
2023-12-26
発明の名称
印刷装置、その制御方法及びプログラム
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250701BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】濃度ムラに起因した画質の低下を抑制することができる印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置では、制御装置は、画像データに基づいて被印刷媒体とヘッドとを速度プロファイルに従って相対移動させながら、被印刷媒体とヘッドとの相対移動速度に応じた駆動周波数により駆動素子を駆動してノズルから被印刷媒体にインクを吐出し、被印刷媒体に画像を印刷する印刷処理であって、駆動周波数のうち、インクの吐出体積が画像データに基づく吐出体積とは異なる濃度ムラ周波数帯でのインクの吐出を含む印刷処理を実行し、印刷処理において、画像が空白領域、低デューティ領域又は文字領域を有する特定画像領域を含む場合、濃度ムラ周波数帯に対応する相対移動速度で相対移動する被印刷媒体とヘッドとの移動区間である濃度ムラ移動区間の少なくとも一部と、特定画像領域とを重複させるように、被印刷媒体とヘッドとを相対的に移動させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
インクを被印刷媒体に吐出するノズル、及び、前記ノズルからインクを吐出する圧力を付与する駆動素子を有するヘッドと、
前記被印刷媒体と前記ヘッドとを相対的に移動させる相対移動装置と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
画像データに基づいて前記被印刷媒体と前記ヘッドとを速度プロファイルに従って相対移動させながら、前記被印刷媒体と前記ヘッドとの相対移動速度に応じた駆動周波数により前記駆動素子を駆動して前記ノズルから前記被印刷媒体にインクを吐出し、前記被印刷媒体に画像を印刷する印刷処理であって、前記駆動周波数のうち、インクの吐出体積が前記画像データに基づく吐出体積とは異なる濃度ムラ周波数帯でのインクの吐出を含む印刷処理を実行し、
前記印刷処理において、前記画像が空白領域、低デューティ領域又は文字領域を有する特定画像領域を含む場合、前記濃度ムラ周波数帯に対応する相対移動速度で相対移動する前記被印刷媒体と前記ヘッドとの移動区間である濃度ムラ移動区間の少なくとも一部と、前記特定画像領域とを重複させるように、前記被印刷媒体と前記ヘッドとを相対的に移動させる、
印刷装置。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
前記速度プロファイルは、第1速度プロファイルと、前記第1速度プロファイルと異なる第2速度プロファイルとを含み、
前記制御装置は、
前記画像データに基づいて前記画像が前記特定画像領域を含むか否かを判定する判定処理と、
前記印刷処理において、
前記判定処理で前記画像が前記特定画像領域を含まない場合は、前記第1速度プロファイルに従って前記被印刷媒体と前記ヘッドとを相対移動させ、
前記判定処理で前記画像が前記特定画像領域を含む場合は、第2速度プロファイルに従って前記濃度ムラ移動区間の少なくとも一部と前記特定画像領域とを重複させるように、前記被印刷媒体と前記ヘッドとを相対移動させる、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記速度プロファイルは、第1速度プロファイルと、前記第1速度プロファイルと異なる第2速度プロファイルとを含み、
前記制御装置は、
前記印刷処理における前記駆動周波数のうちの最高周波数が前記濃度ムラ周波数帯未満となるか否かを判定する第1判定処理と、
前記画像データに基づいて前記画像が前記特定画像領域を含むか否かを判定する第2判定処理と、
前記第1判定処理で前記最高周波数が前記濃度ムラ周波数帯未満ではなく、且つ、前記第2判定処理で前記画像が前記特定画像領域を含む場合、前記第2速度プロファイルに従った前記印刷処理において前記濃度ムラ移動区間の少なくとも一部と前記特定画像領域とを重複させられるか否かを判定する第3判定処理と、
前記第3判定処理で前記濃度ムラ移動区間の少なくとも一部と前記特定画像領域とを重複させられる場合、前記速度プロファイルを前記第1速度プロファイルから前記第2速度プロファイルに変更する速度変更処理と、を実行する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記第3判定処理で前記濃度ムラ移動区間と前記特定画像領域とを重複させられない場合、前記速度変更処理を実行しない、
請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記第3判定処理で前記濃度ムラ移動区間の少なくとも一部のうちの前記濃度ムラ移動区間の全部と前記特定画像領域とを重複させられる場合、前記速度変更処理において、前記速度プロファイルを、前記第1速度プロファイルから、前記被印刷媒体と前記ヘッドとが相対移動する相対移動方向における前記濃度ムラ移動区間の端を前記特定画像領域の端に重ねた前記第2速度プロファイルに変更する、
請求項3に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記第3判定処理で前記濃度ムラ移動区間の少なくとも一部のうちの前記濃度ムラ移動区間の全部と前記特定画像領域とを重複させられる場合、前記速度変更処理において、前記速度プロファイルを、前記第1速度プロファイルから、前記被印刷媒体と前記ヘッドとが相対移動する相対移動方向における前記濃度ムラ移動区間の中心を前記特定画像領域の中心に重ねた前記第2速度プロファイルに変更する、
請求項3に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記第2速度プロファイルは、前記濃度ムラ移動区間における前記相対移動速度の変化率が前記第1速度プロファイルと同じである、
請求項5又は6に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記制御装置は、
前記第3判定処理で前記濃度ムラ移動区間の少なくとも一部のうちの前記濃度ムラ移動区間の全部と前記特定画像領域とを重複させられる場合、前記速度変更処理において、前記速度プロファイルを、前記第1速度プロファイルから、前記被印刷媒体と前記ヘッドとが相対移動する相対移動方向における前記濃度ムラ移動区間の両端を前記特定画像領域の両端にそれぞれ重ねた前記第2速度プロファイルに変更する、
請求項3に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記第2速度プロファイルは、前記第1速度プロファイルよりも、前記被印刷媒体と前記ヘッドとが相対移動する相対移動方向における、前記濃度ムラ移動区間の中心を前記特定画像領域の中心に近づけた速度プロファイルであり、
前記制御装置は、
前記第3判定処理で前記濃度ムラ移動区間の一部と前記特定画像領域とを重複させられる場合、前記速度変更処理において、前記速度プロファイルを前記第1速度プロファイルから前記第2速度プロファイルに変更する、
請求項3に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記制御装置は、
前記第1判定処理で前記最高周波数が前記濃度ムラ周波数帯未満ではなく、且つ、前記第2判定処理で前記画像が前記特定画像領域を含む場合、前記第1速度プロファイルに従った前記印刷処理において前記濃度ムラ移動区間の全部と前記特定画像領域とを重複させられるか否かを判定する第4判定処理を実行し、
前記第4判定処理で前記濃度ムラ移動区間の全部と前記特定画像領域とを重複させられる場合、前記速度変更処理を実行しない、
請求項3に記載の印刷装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドと被印刷媒体とを相対移動させながら印刷する印刷装置、その制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来印刷装置として、特許文献1の記録装置が知られている。この記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッド、及び、記録ヘッドを移動するキャリッジを備えている。このキャリッジにより記録ヘッドを移動させることにより、用紙に記録を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-298061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の記録装置では、用紙への記録において、記録データに基づいて記録ヘッドのノズルからインクを吐出すると、その吐出によってノズルに形成されるインクのメニスカスが振動する残留振動が生じる。また、キャリッジの加減速区間で記録を行っているため、加減速により記録ヘッドの移動速度が変化するに伴い、記録ヘッドの吐出周波数が変化する。この場合、メニスカスの残留振動と、記録ヘッドの吐出周波数に応じた圧力波とが重なって、ノズルからのインクの吐出体積が、記録データに基づいた吐出体積よりも少なくなることがある。このようなインクの吐出体積の減少により低濃度領域が画像に生じて、画質が低下するおそれがある。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、濃度ムラに起因した画質の低下を抑制することができる印刷装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある態様に係る印刷装置は、インクを被印刷媒体に吐出するノズル、及び、前記ノズルからインクを吐出する圧力を付与する駆動素子を有するヘッドと、前記被印刷媒体と前記ヘッドとを相対的に移動させる相対移動装置と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、画像データに基づいて前記被印刷媒体と前記ヘッドとを速度プロファイルに従って相対移動させながら、前記被印刷媒体と前記ヘッドとの相対移動速度に応じた駆動周波数により前記駆動素子を駆動して前記ノズルから前記被印刷媒体にインクを吐出し、前記被印刷媒体に画像を印刷する印刷処理であって、前記駆動周波数のうち、インクの吐出体積が前記画像データに基づく吐出体積とは異なる濃度ムラ周波数帯でのインクの吐出を含む印刷処理を実行し、前記印刷処理において、前記画像が空白領域、低デューティ領域又は文字領域を有する特定画像領域を含む場合、前記濃度ムラ周波数帯に対応する相対移動速度で相対移動する前記被印刷媒体と前記ヘッドとの移動区間である濃度ムラ移動区間の少なくとも一部と、前記特定画像領域とを重複させるように、前記被印刷媒体と前記ヘッドとを相対的に移動させる。
【0007】
本開示のある態様に係る印刷装置の制御方法は、インクを被印刷媒体に吐出するノズル、及び、前記ノズルからインクを吐出する圧力を付与する駆動素子を有するヘッドと、前記被印刷媒体と前記ヘッドとを相対的に移動させる相対移動装置と、を備える印刷装置の制御方法であって、画像データに基づいて前記被印刷媒体と前記ヘッドとを速度プロファイルに従って相対移動させながら、前記被印刷媒体と前記ヘッドとの相対移動速度に応じた駆動周波数により前記駆動素子を駆動して前記ノズルから前記被印刷媒体にインクを吐出し、前記被印刷媒体に画像を印刷する印刷処理であって、前記駆動周波数のうち、インクの吐出体積が前記画像データに基づく吐出体積とは異なる濃度ムラ周波数帯でのインクの吐出を含む印刷処理を実行し、前記印刷処理において、前記画像が空白領域、低デューティ領域又は文字領域を有する特定画像領域を含む場合、前記濃度ムラ周波数帯に対応する相対移動速度で相対移動する前記被印刷媒体と前記ヘッドとの移動区間である濃度ムラ移動区間の少なくとも一部と、前記特定画像領域とを重複させるように、前記被印刷媒体と前記ヘッドとを相対的に移動させる。
【0008】
本開示のある態様に係るプログラムは、インクを被印刷媒体に吐出するノズル、及び、前記ノズルからインクを吐出する圧力を付与する駆動素子を有するヘッドと、前記被印刷媒体と前記ヘッドとを相対的に移動させる相対移動装置と、を備える印刷装置に、画像データに基づいて前記被印刷媒体と前記ヘッドとを速度プロファイルに従って相対移動させながら、前記被印刷媒体と前記ヘッドとの相対移動速度に応じた駆動周波数により前記駆動素子を駆動して前記ノズルから前記被印刷媒体にインクを吐出し、前記被印刷媒体に画像を印刷する印刷処理であって、前記駆動周波数のうち、インクの吐出体積が前記画像データに基づく吐出体積とは異なる濃度ムラ周波数帯でのインクの吐出を含む印刷処理を実行させ、前記印刷処理において、前記画像が空白領域、低デューティ領域又は文字領域を有する特定画像領域を含む場合、前記濃度ムラ周波数帯に対応する相対移動速度で相対移動する前記被印刷媒体と前記ヘッドとの移動区間である濃度ムラ移動区間の少なくとも一部と、前記特定画像領域とを重複させるように、前記被印刷媒体と前記ヘッドとを相対的に移動させる。
【発明の効果】
【0009】
インクの吐出による残留信号と駆動素子に駆動による圧力波との重複によって、インクの吐出体積が画像データに基づく吐出体積とは異なる場合がある。このような場合であっても、印刷装置は、濃度ムラ移動区間の少なくとも一部と特定画像領域とを重複させるように、被印刷媒体とヘッドとを相対的に移動させる。これにより、濃度ムラ移動区間を移動するヘッドにより形成される濃度ムラ移動画像が、特定画像領域と重複する。このため、濃度ムラ画像領域が目立ち難くなり、濃度ムラに起因した画質の低下を抑制することができる。
【0010】
本開示の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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