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公開番号2025097649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023213966
出願日2023-12-19
発明の名称導電性積層体及びその製造方法、並びに透明電極
出願人信越ポリマー株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/30 20060101AFI20250624BHJP(積層体)
要約【課題】導電性が良好であり、密着性に優れた導電層がガラス基材表面に形成された導電性積層体及びその製造方法、並びに透明電極を提供する。
【解決手段】ガラス基材と、前記ガラス基材の表面の少なくとも一部に密着した導電層と、を備えた導電性積層体であり、前記導電層は、π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、アルコキシシリル基含有アクリル系樹脂と、ポリエステル樹脂と、水系分散媒と、を含有する導電性高分子分散液の硬化物である、導電性積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス基材と、前記ガラス基材の表面の少なくとも一部に密着した導電層と、を備えた導電性積層体であり、
前記導電層は、π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、アルコキシシリル基含有アクリル系樹脂と、ポリエステル樹脂と、水系分散媒と、を含有する導電性高分子分散液の硬化物である、導電性積層体。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記アルコキシシリル基含有アクリル系樹脂における、アルコキシシリル基を有する繰り返し単位の炭素数が、6以上20以下である、請求項1に記載の導電性積層体。
【請求項3】
前記ポリエステル樹脂がスルホ基若しくはその塩、カルボキシ基若しくはその塩及び水酸基から選択される1種以上を有する、請求項2に記載の導電性積層体。
【請求項4】
前記ポリアニオンがポリスチレンスルホン酸である、請求項3に記載の導電性積層体。
【請求項5】
前記π共役系導電性高分子がポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)である、請求項4に記載の導電性積層体。
【請求項6】
前記ガラス基材が無アルカリガラスである、請求項5に記載の導電性積層体。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の導電性積層体からなる、透明電極。
【請求項8】
ガラス基材の少なくとも一部に塗料を塗布し、前記塗料からなる塗膜を乾燥硬化させ、導電層を形成する工程を含む導電性積層体の製造方法であり、
前記塗料は、π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、アルコキシシリル基含有アクリル系樹脂と、ポリエステル樹脂と、水系分散媒と、を含有する導電性高分子分散液である、導電性積層体の製造方法。
【請求項9】
前記アルコキシシリル基含有アクリル系樹脂における、アルコキシシリル基を有する繰り返し単位の炭素数が、6以上20以下である、請求項8に記載の導電性積層体の製造方法。
【請求項10】
前記ポリエステル樹脂がスルホ基若しくはその塩、カルボキシ基若しくはその塩及び水酸基から選択される1種以上を有する、請求項9に記載の導電性積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、π共役系導電性高分子を含む導電層を備えた導電性積層体及びその製造方法、並びに透明電極に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電子デバイスの製造に関する技術として、樹脂基材の表面に導電層を形成することがある。π共役系導電性高分子は、導電性及び透明性に優れるので、導電層を形成する材料として注目されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-204009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の導電性高分子分散液はポリオレフィン系樹脂を含むので、ポリオレフィン系基材に対する密着性が特に優れている。一方、ガラス基材の表面に対する密着性は必ずしも満足できるものではない。
【0005】
本発明は、導電性が良好であり、密着性に優れた導電層がガラス基材表面に形成された導電性積層体及びその製造方法、並びに透明電極を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1] ガラス基材と、前記ガラス基材の表面の少なくとも一部に密着した導電層と、を備えた導電性積層体であり、前記導電層は、π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、アルコキシシリル基含有アクリル系樹脂と、ポリエステル樹脂と、水系分散媒と、を含有する導電性高分子分散液の硬化物である、導電性積層体。
[2] 前記アルコキシシリル基含有アクリル系樹脂における、アルコキシシリル基を有する繰り返し単位の炭素数が、6以上20以下である、[1]に記載の導電性積層体。
[3] 前記ポリエステル樹脂がスルホ基若しくはその塩、カルボキシ基若しくはその塩及び水酸基から選択される1種以上を有する、[1]又は[2]に記載の導電性積層体。
[4] 前記ポリアニオンがポリスチレンスルホン酸である、[1]~[3]のいずれか一項に記載の導電性積層体。
[5] 前記π共役系導電性高分子がポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)である、[1]~[4]のいずれか一項に記載の導電性積層体。
[6] 前記ガラス基材が無アルカリガラスである、[1]~[5]のいずれか一項に記載の導電性積層体。
[7] [1]~[6]のいずれか一項に記載の導電性積層体からなる、透明電極。
[8] ガラス基材の少なくとも一部に塗料を塗布し、前記塗料からなる塗膜を乾燥硬化させ、導電層を形成する工程を含む導電性積層体の製造方法であり、前記塗料は、π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、アルコキシシリル基含有アクリル系樹脂と、ポリエステル樹脂と、水系分散媒と、を含有する導電性高分子分散液である、導電性積層体の製造方法。
[9] 前記アルコキシシリル基含有アクリル系樹脂における、アルコキシシリル基を有する繰り返し単位の炭素数が、6以上20以下である、[8]に記載の導電性積層体の製造方法。
[10] 前記ポリエステル樹脂がスルホ基若しくはその塩、カルボキシ基若しくはその塩及び水酸基から選択される1種以上を有する、[8]又は[9]に記載の導電性積層体の製造方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の導電性積層体が備える導電層は、導電性が良好であり、ガラス基材の表面に対する密着性に優れる。
【0008】
本発明はSDGs目標12「つくる責任 つかう責任」に資すると考えられる。
【0009】
本明細書及び特許請求の範囲において、「~」で示す数値範囲の下限値及び上限値はその数値範囲に含まれるものとする。
【発明を実施するための形態】
【0010】
≪導電性積層体≫
本発明の第一態様は、ガラス基材と、前記ガラス基材の表面の少なくとも一部に密着した導電層と、を備えた導電性積層体である。
本態様の導電性積層体が備える導電層は、π共役系導電性高分子及びポリアニオンを含む導電性複合体と、アルコキシシリル基含有アクリル系樹脂と、ポリエステル樹脂と、水系分散媒と、を含有する導電性高分子分散液の硬化物である。
以下、導電性高分子分散液について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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