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公開番号2025093727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209548
出願日2023-12-12
発明の名称記録装置、方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250617BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】インクジェット方式の記録装置におけるインクの吐出態様の判定を比較的簡便に実現可能とする。
【解決手段】本発明に係る記録装置は、インクを吐出可能な複数のノズルが配列された記録ヘッドを備える記録装置であって、各ノズルについての所定のパラメータを検出する第1の検出部と、前記第1の検出部の検出結果に基づく信号と閾値とを比較して対応ノズルにおけるインクの吐出態様を判定する判定部と、閾値を生成する閾値生成部と、を備え、動作モードとして、閾値を可変値とする第1モードと、閾値を固定値とする第2モードと、を有しており、前記第1モードでは、前記判定部は前記判定を各ノズルに対して所定回数行い、前記閾値生成部は該所定回数の判定の其々において閾値を変更し、該所定回数の判定の結果に基づいて前記第2モード用の閾値が決定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
インクを吐出可能な複数のノズルが配列された記録ヘッドを備える記録装置であって、
各ノズルについての所定のパラメータを検出する第1の検出部と、
前記第1の検出部の検出結果に基づく信号と閾値とを比較して対応ノズルにおけるインクの吐出態様を判定する判定部と、
閾値を生成する閾値生成部と、を備え、
動作モードとして、
閾値を可変値とする第1モードと、
閾値を固定値とする第2モードと、
を有しており、
前記第1モードでは、前記判定部は前記判定を各ノズルに対して所定回数行い、前記閾値生成部は該所定回数の判定の其々において閾値を変更し、該所定回数の判定の結果に基づいて前記第2モード用の閾値が決定される
ことを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記複数のノズルから不吐ノズルを検出する不吐検出部を更に備え、
前記第2モードでは、前記判定部は前記判定を各ノズルに対して所定回数行い、前記閾値生成部は該所定回数の判定の其々において前記決定された閾値を生成し、前記不吐検出部は該所定回数の判定の結果に基づいて前記複数のノズルから不吐ノズルを検出する
ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記比較の結果に基づいて対応ノズルの不吐を判定し、
前記不吐検出部は、前記判定部の判定により得られた不吐の回数を計測する計測部を含んでおり、該計測の結果に基づいて不吐ノズルを検出する
ことを特徴とする請求項2記載の記録装置。
【請求項4】
前記記録ヘッドは、個々のノズルを駆動するためのヒータ素子を備え、
前記第1の検出部は、各ノズル内のインクの温度を検出する温度検出部である
ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
【請求項5】
前記温度検出部の検出結果に基づく信号は、前記温度検出部により検出されたインクの温度に対応する信号に対して微分処理を行うことにより得られる
ことを特徴とする請求項4記載の記録装置。
【請求項6】
前記第1モードでは、前記閾値生成部は、前記所定回数の判定の其々において、基準値に対して加算ないし減算を行いながら閾値を変更する
ことを特徴とする請求項1記載の記録装置。
【請求項7】
前記第1モードでは、或るノズルについて前記所定回数の判定により得られた不吐の回数が有効範囲外の場合には、該ノズルに対して、前記閾値生成部は前記基準値を更新して閾値を変更し、前記判定部は前記所定回数の判定を更に行う
ことを特徴とする請求項6記載の記録装置。
【請求項8】
前記閾値生成部は、
前記所定回数の判定により得られた不吐の回数が有効範囲の上限より大きい場合には前記基準値を小さい値に更新し、
前記所定回数の判定により得られた不吐の回数が有効範囲の下限より大きい場合には前記基準値を大きい値に更新する
ことを特徴とする請求項7記載の記録装置。
【請求項9】
インクを吐出可能な複数のノズルが配列された記録ヘッドを備える記録装置を制御する方法であって、
各ノズルについての所定のパラメータを検出するステップと、
前記検出されたパラメータに基づく信号と閾値とを比較して対応ノズルにおけるインクの吐出態様を判定するステップと、
閾値を生成するステップと、を含み、
前記記録装置は、動作モードとして、
閾値を可変値とする第1モードと、
閾値を固定値とする第2モードと、
を有しており、
前記第1モードでは、前記判定を各ノズルに対して所定回数行い、該所定回数の判定の其々において閾値を変更し、該所定回数の判定の結果に基づいて前記第2モード用の閾値を決定する
ことを特徴とする方法。
【請求項10】
コンピュータに請求項9記載の方法の各ステップを実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主にインクジェット方式の記録装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタ等の記録装置のなかには、記録ヘッドのノズルからインクを吐出させて記録を行うものがある。ヒータ素子を用いた記録ヘッドにおいては、インクは熱エネルギーを受けてノズルから吐出されるため、該吐出が適切に行われたか否かをノズル内のインクの温度に基づいて判定可能である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-250511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、記録ヘッドにおいてノズルは複数配列される。上記判定は、インクの温度に基づく信号値と閾値との比較により複数のノズルの其々に対して行われ、それにより不吐ノズルを特定可能とする。ここで、インクの吐出態様はノズル間で異なりうるため、該閾値をノズル毎に設定することが考えられる。
【0005】
本発明は、インクジェット方式の記録装置におけるインクの吐出態様の判定を比較的簡便に実現可能とすることを例示的目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの側面は記録装置にかかり、前記記録装置は、
インクを吐出可能な複数のノズルが配列された記録ヘッドを備える記録装置であって、
各ノズルについての所定のパラメータを検出する第1の検出部と、
前記第1の検出部の検出結果に基づく信号と閾値とを比較して対応ノズルにおけるインクの吐出態様を判定する判定部と、
閾値を生成する閾値生成部と、を備え、
動作モードとして、
閾値を可変値とする第1モードと、
閾値を固定値とする第2モードと、
を有しており、
前記第1モードでは、前記判定部は前記判定を各ノズルに対して所定回数行い、前記閾値生成部は該所定回数の判定の其々において閾値を変更し、該所定回数の判定の結果に基づいて前記第2モード用の閾値が決定される
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、上記判定を比較的簡便に実現可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ヘッド制御部および記録ヘッドの構成例を示すブロック図。
記録装置の構成例を示すブロック図。
記録装置の部分模式図。
記録ヘッドにおけるノズルの配列態様の一例を示す模式図。
インクの温度の変化の様子を示す図。
正常吐出/不吐の判定を行うためのフローチャート。
各ノズルの吐出態様の判定結果の例を示す図。
不吐回数格納部のメモリ領域の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
(記録装置の構成例について)
図2は、実施形態に係る記録装置201について、その機能を実現するための構成例を示すブロック図である。記録装置201は、例えば、CPU211、ROM212、RAM214、ホストインタフェース(I/F)部213、画像処理部215、ヘッド制御部101および記録ヘッド102を備える。これらはシステムバスを介して直接的/間接的に接続されており、詳細に後述される情報処理ないし信号処理を行うことにより、記録ヘッド102を用いて所望の記録を実現可能とする。
本実施形態では、記録ヘッド102はインクジェット方式で記録を実行可能に構成されるものとする。典型的には、記録ヘッド102には複数のノズルが配列されており、対応のヒータ素子(電気熱変換素子)を通電により駆動して各ノズルからインクを吐出させることにより記録が行われる。ここでいう記録とは、シート状の記録媒体に対して文字、記号、図形、模様、写真等を含む画像を形成することをいい、それらの間に形成されうる空白も画像の概念に含まれるものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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