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公開番号2025093685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209486
出願日2023-12-12
発明の名称積層フィルム及びパターン部材の製造方法
出願人株式会社レゾナック
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250617BHJP(積層体)
要約【課題】マスキングフィルムを備え、当該マスキングフィルムを用いて被着体に対して部分的に塗装、メッキ又はエッチングする際に粘着剤に由来の異物の付着を抑制可能な積層フィルムを提供する。
【解決手段】マスキングフィルムであり、第一の面及び前記第一の面と反対側に位置する第二の面を有し、前記第一の面が被着体に貼り付けられる第一層と、前記第一層の前記第一の面に積層され、前記第一層から剥離可能な第二層と、からなり、前記第二層は前記被着体を部分的に塗装、メッキ又はエッチングする際に必要なパターン部を前記第一層に形成した後、前記被着体に前記第一層を貼り付ける前に除去される層である積層フィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第一の面及び前記第一の面と反対側に位置する第二の面を有し、前記第一の面が被着体に貼り付けられる第一層と、
前記第一層の前記第一の面に積層され、前記第一層から剥離可能な第二層と、からなり、
前記第一層はマスキングフィルムであり、
前記第二層は前記被着体を部分的に塗装、メッキ又はエッチングする際に必要なパターン部を前記第一層に形成した後、前記被着体に前記第一層を貼り付ける前に除去される層である積層フィルム。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記第一層の引張弾性率は、1000MPa~4000MPaである請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
前記第二層の引張弾性率は、1000MPa~4000MPaである請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項4】
前記第一層は、基材層と、前記第一の面側に粘着層とを備える請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項5】
前記基材層の厚さは、30μm~70μmである請求項4に記載の積層フィルム。
【請求項6】
前記粘着層の厚さは、4μm~10μmである請求項4に記載の積層フィルム。
【請求項7】
前記第一層の粘着力は、0.5N/25mm以上である請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項8】
前記第二層の剥離力は、1.0N/25mm以上である請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項9】
前記被着体を部分的に塗装、メッキ又はエッチングする際に必要なパターン部を前記第一層に形成し、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の積層フィルムから前記第二層を剥離する工程と、
前記パターン部が形成された前記第一層の前記第一面を被着体に貼り付ける工程と、
塗装、メッキ又はエッチングによって、前記被着体上に前記パターン部に対応したパターンを形成して前記被着体にパターンが形成されたパターン部材を得る工程と、を含む、
パターン部材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルム及びパターン部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
部材を部分的に塗装、メッキ、エッチング等する際にマスキングフィルムが用いられる場合がある。例えば、部材に打ち抜き加工等が施されたマスキングフィルムを貼り付けて部材の非塗装部、非メッキ部、非エッチング部等をマスクし、その後に塗装、メッキ、エッチング等する。
【0003】
より具体的には、フレキシブルプリント基板の接続端子部等を部分メッキする際に、非メッキ部分をマスクするために用い、引張弾性率が1~250kg/mm

である層(A層)と200~700kg/mm

である層(B層)からなる2層以上の多層フィルムを支持体とし、前記支持体のA層側に粘着剤層を設けてなることを特徴とするメッキマスク用保護フィルムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-140393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のマスキングフィルムに打ち抜き加工等を施してマスクパターンを形成した場合、打ち抜き加工時等のマスクパターン形成時に発生する異物(例えば、粘着剤に由来する異物)がマスキングフィルムの表面に付着するおそれがある。マスキングフィルムの表面に異物が付着すると、マスキングフィルムを貼り付ける被着体が汚れたり、マスキングフィルムの効果が低減したりするおそれがある。
【0006】
本開示の目的は、マスキングフィルムを備え、当該マスキングフィルムを用いて被着体に対して部分的に塗装、メッキ又はエッチングする際に粘着剤に由来の異物の付着を抑制可能な積層フィルム、及び被着体に対して部分的に塗装、メッキ又はエッチングする際に粘着剤に由来の異物の付着が抑制されたパターン部材を製造可能なパターン部材の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を達成するための具体的手段は以下の通りである。
<1> 第一の面及び前記第一の面と反対側に位置する第二の面を有し、前記第一の面が被着体に貼り付けられる第一層と、
前記第一層はマスキングフィルムであり、
前記第一層の前記第一の面に積層され、前記第一層から剥離可能な第二層と、からなり、
前記第二層は前記被着体を部分的に塗装、メッキ又はエッチングする際に必要なパターン部を前記第一層に形成した後、前記被着体に前記第一層を貼り付ける前に除去される層である積層フィルム。
<2> 前記第一層の引張弾性率は、1000MPa~4000MPaである<1>に記載の積層フィルム。
<3> 前記第二層の引張弾性率は、1000MPa~4000MPaである<1>又は<2>に記載の積層フィルム。
<4> 前記第一層は、基材層と、前記第一の面側に粘着層とを備える<1>~<3>のいずれか1つに記載の積層フィルム。
<5> 前記基材層の厚さは、30μm~70μmである<4>に記載の積層フィルム。
<6> 前記粘着層の厚さは、4μm~10μmである<4>又は<5>に記載の積層フィルム。
<7> 前記第一層の粘着力は、0.5N/25mm以上である<1>~<6>のいずれか1つに記載の積層フィルム。
<8> 前記第二層の剥離力は、1.0N/25mm以上である<1>~<7>のいずれか1つに記載の積層フィルム。
<9> 前記被着体を部分的に塗装、メッキ又はエッチングする際に必要なパターン部を前記第一層に形成し、<1>~<8>のいずれか1つに記載の積層フィルムから前記第二層を剥離する工程と、
前記パターン部が形成された前記第一層の前記第一面を被着体に貼り付ける工程と、
塗装、メッキ又はエッチングによって、前記被着体上に前記パターン部に対応したパターンを形成して前記被着体にパターンが形成されたパターン部材を得る工程と、を含む、
パターン部材の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、マスキングフィルムを備え、当該マスキングフィルムを用いて被着体に対して部分的に塗装、メッキ又はエッチングする際に粘着剤に由来の異物の付着を抑制可能な積層フィルム、及び被着体に対して部分的に塗装、メッキ又はエッチングする際に粘着剤に由来の異物の付着が抑制されたパターン部材を製造可能なパターン部材の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の積層フィルムの概略構成図である。
本開示の積層フィルムの使用方法の一例を示す概略図である。
比較対象となる積層フィルムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合を除き、必須ではない。数値及びその範囲についても同様であり、本発明を制限するものではない。各実施形態に記載の構成は適宜組み合わせてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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