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公開番号2025093576
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209316
出願日2023-12-12
発明の名称照明装置、蓋付照明装置、蓋部材、及び天井構造
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類F21S 8/02 20060101AFI20250617BHJP(照明)
要約【課題】火災発生時における天井の遮炎性能を向上できる、蓋付照明装置等を提供すること。
【解決手段】蓋付照明装置1は、天井に設けられた孔に収容される収容部2を有して当該孔周辺に固定される。蓋付照明装置1は、鉄よりも融点が低い材料からなる筐体15と、筐体15内に配置され、高さ方向の下側に光を出射する光源と、筐体15に固定されると共に、筐体15の上面の少なくとも一部を覆う蓋部51を含む蓋部材50を備える。蓋部材50は、不燃材料で構成される。蓋部材50は、高さ方向から見たときに筐体15に重ならない天井引掛部52を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
天井に設けられた孔に収容される収容部を有して当該孔周辺に固定される照明装置であって、
鉄よりも融点が低い材料からなる筐体と、
前記筐体内に配置され、高さ方向の下側に光を出射する光源と、
前記筐体に固定されると共に、前記筐体の上面の少なくとも一部を覆う蓋部を含む蓋部材と、を備え、
前記蓋部材は、不燃材料で構成され、
前記蓋部材は、高さ方向から見たときに前記筐体に重ならない天井引掛部を含む、蓋付照明装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
天井に設けられた孔に収容される収容部を有して当該孔周辺に固定される照明装置であって、
鉄よりも融点が低い材料からなる筐体と、
前記筐体内に配置され、高さ方向の下側に光を出射する光源と、
前記筐体に固定されると共に、前記筐体の上面の少なくとも一部を覆う蓋部を含む蓋部材と、を備え、
前記蓋部材は、不燃材料で構成され、
前記蓋部材は、鉛直方向から見たときに少なくとも一部が前記天井に重なる天井引掛部を含む、蓋付照明装置。
【請求項３】
前記不燃材料は、前記孔を通過する際に変形することが可能であって、前記孔を通過した後に元の形状に戻ることが可能な材質である、請求項１又は２に記載の蓋付照明装置。
【請求項４】
前記不燃材料は、断熱材である、請求項１又は２に記載の蓋付照明装置。
【請求項５】
前記蓋部は、前記筐体に固定されると共に互いに間隔をおいて位置する２以上の固定部を有し、
前記筐体のバネ取付部に取り付けられた複数の取付バネを備え、
前記蓋部材は、平板形状を有し、
前記蓋部材は、周方向に間隔をおいて配置されると共に外周側が開口する複数の切欠を有し、
高さ方向から見たとき、前記各取付バネの少なくとも一部が前記切欠に重なる、請求項１又は２に記載の蓋付照明装置。
【請求項６】
天井に設けられた孔に収容される収容部を有して当該孔周辺に固定される照明装置であって、
鉄よりも融点が低い材料からなる筐体と、
前記筐体内に配置され、高さ方向の下側に光を出射する光源と、を備え、
前記筐体には、１以上の蓋固定部が設けられ、
前記筐体の上面の少なくとも一部を覆う蓋部を含む蓋部材が前記蓋固定部を用いて前記筐体に取り付け可能になっている、照明装置。
【請求項７】
請求項６に記載の照明装置に固定される前記蓋部材であって、
前記蓋部と、
前記蓋固定部を用いて前記筐体に固定される固定部と、
前記照明装置に固定された状態で高さ方向から見たときに前記筐体に重ならない天井引掛部と、
を備える、蓋部材。
【請求項８】
前記照明装置は、前記筐体のバネ取付部に取り付けられた複数の取付バネを備え、
前記筐体には、互いに間隔をおいて配置される複数の前記蓋固定部が設けられ、
平板形状であって、周方向に間隔をおいて配置されると共に外周側が開口する複数の切欠を有し、
前記照明装置に取り付けられた状態で高さ方向から見たとき、前記各取付バネの少なくとも一部が前記切欠に重なる、請求項７に記載の蓋部材。
【請求項９】
請求項１又は２に記載の蓋付照明装置と、
前記孔を有する前記天井と、を備え、
鉛直方向から見たとき、前記天井引掛部の少なくとも一部が天井裏に重なる、天井構造。
【請求項１０】
鉛直方向から見たとき、前記孔の全てが前記蓋部材に重なる、請求項９に記載の天井構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、照明装置、上側に蓋部材が固定された蓋付照明装置、照明装置の上側に固定される蓋部材、及び、天井とそれに固定された蓋付照明装置とを備える天井構造に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、照明装置としては、特許文献１に記載されているものがある。この照明装置は、光源、光源を収容する筒状の筐体、筐体の外周面に周方向に等間隔に取り付けられ、外方へ向かって突出する３つの取付バネ、及び光源に電力を供給する電源装置を備える。筐体は、天井に設けられた孔に収容される収容部を有する。この照明装置は、取付バネを屋根裏の底面に係止することで天井に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－０９４９７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
火災が発生すると、建物内温度は８００℃以上まで上昇する。そのような環境下において人が避難できる時間を確保するために、建物の形状が所定時間保たれることを目的とした準耐火構造が規定されている。準耐火構造は、床や壁、屋根など建物からの避難や防火の観点から主要な構造部に対して規定される構造であるため、建物の天井構造に対する規定が曖昧になっている。
【０００５】
係る背景において、特許文献１の照明装置の筐体が、鉄以外の材料、例えば、アルミニウムで構成されると、当該筐体が火災時に融点よりも遥かに高い温度環境下におかれることになって溶融するので、天井に孔が空くことになる。よって、当該孔を介して火が天井から上層階の床裏に燃え広がることで、床面の準耐火構造の基準を満たさなくなる可能性がある。そこで、本開示の目的は、火災が発生した場合において、照明装置の筐体が溶融してしまった場合であっても、準耐火構造の規定の対象となる箇所が、準耐火構造の規定をより満たしやすくすることができるような照明装置等を提供することである。さらには、設置された建物の崩落を抑制したり当該建物が崩落した場合でも崩壊までの時間を長くできることも可能になる。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するため、本開示に係る蓋付照明装置は、天井に設けられた孔に収容される収容部を有して当該孔周辺に固定される照明装置であって、鉄よりも融点が低い材料からなる筐体と、筐体内に配置され高さ方向の下側に光を出射する光源と、筐体に固定されると共に、筐体の上面の少なくとも一部を覆う蓋部を含む蓋部材と、を備え、蓋部材は、不燃材料で構成され、蓋部材は、高さ方向から見たときに筐体に重ならない天井引掛部を含む。
【０００７】
また、本開示に係る照明装置は、天井に設けられた孔に収容される収容部を有して当該孔周辺に固定される照明装置であって、鉄よりも融点が低い材料からなる筐体と、筐体内に配置され、高さ方向の下側に光を出射する光源と、を備え、筐体には、１以上の蓋固定部が設けられ、筐体の上面の少なくとも一部を覆う蓋部を含む蓋部材が蓋固定部を用いて筐体に取り付け可能になっている。
【発明の効果】
【０００８】
本開示に係る照明装置等によれば、火災発生時における天井の遮炎性能を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本開示の一実施形態に係る蓋付照明装置を斜め上側から見たときの斜視図である。
筐体に対する蓋部材の固定方法について説明する図である。
蓋付照明装置を斜め下側から見たときの斜視図である。
図３のＡ－Ａ線断面図である。
蓋付照明装置の主要部の分解斜視図である。
図３のＢ－Ｂ線断面図である。
光源ユニットを斜め上側から見たときの斜視図である。
光源ユニットを斜め下側から見たときの斜視図である。
光源モジュールを斜め下側から見たときの斜視図である。
火災発生時に照明装置が溶融落下した際の天井周辺を示す図である。
変形例の蓋付照明装置を斜め上側から見たときの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下に、本開示に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて新たな実施形態を構築することは当初から想定されている。以下の実施例では、図面において同一構成に同一符号を付し、重複する説明を省略する。複数の図面には、模式図が含まれ、異なる図間において、各部材における、縦、横、高さ等の寸法比は、必ずしも一致しない。
（【００１１】以降は省略されています）

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