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公開番号
2025093214
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208823
出願日
2023-12-11
発明の名称
積層体及びその製造方法
出願人
株式会社ジェイエスピー
代理人
弁理士法人信栄事務所
主分類
B32B
27/32 20060101AFI20250616BHJP(積層体)
要約
【課題】環境負荷に配慮され、所望の特性を得やすい積層体を提供する。
【解決手段】本発明は、シート状又は板状の積層体であって、ASTM D 6866により測定されるバイオマス度が40%以上であるポリエチレン系樹脂Aを基材樹脂とする少なくとも1層のA層と、ASTM D 6866により測定されるバイオマス度が20%以下であるポリエチレン系樹脂Bを基材樹脂とする少なくとも1層のB層とを有し、A層又はB層のうちの少なくとも1層が発泡層であり、積層体の厚みが、2mm以上であり、積層体の密度が、10kg/m
3
以上300kg/m
3
以下であり、積層体のASTM D 6866により測定されるバイオマス度が5%以上である積層体である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
シート状又は板状の積層体であって、
ASTM D 6866により測定されるバイオマス度が40%以上であるポリエチレン系樹脂Aを基材樹脂とする少なくとも1層のA層と、ASTM D 6866により測定されるバイオマス度が20%以下であるポリエチレン系樹脂Bを基材樹脂とする少なくとも1層のB層とを有し、
前記A層又は前記B層のうちの少なくとも1層が発泡層であり、
前記積層体の厚みが、2mm以上であり、
前記積層体の密度が、10kg/m
3
以上300kg/m
3
以下であり、
前記積層体のASTM D 6866により測定されるバイオマス度が5%以上である積層体。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記積層体中の前記発泡層の割合が、50質量%以上である請求項1記載の積層体。
【請求項3】
前記A層のうちの少なくとも1層が、発泡層である発泡A層であり、かつ、前記B層のうちの少なくとも1層が、発泡層である発泡B層である請求項1又は2記載の積層体。
【請求項4】
前記発泡A層の密度が、10kg/m
3
以上300kg/m
3
以下であり、
前記発泡A層の密度に対する前記発泡B層の密度の比が、0.8以上1.2以下である請求項3記載の積層体。
【請求項5】
前記発泡A層のバイオマス度D
A
と前記発泡B層のバイオマス度D
B
との差D
A
-D
B
が、40%以上である請求項3記載の積層体。
【請求項6】
シート状又は板状の積層体の製造方法であって、
ASTM D 6866により測定されるバイオマス度が40%以上であるポリエチレン系樹脂Aを基材樹脂とするA層と、ASTM D 6866により測定されるバイオマス度が20%以下であるポリエチレン系樹脂Bを基材樹脂とするB層とを、それぞれ少なくとも1層積層し、
前記A層及び前記B層のうちの少なくとも1層が発泡層であり、
前記積層体の厚みが2mm以上であり、前記積層体の密度が10kg/m
3
以上300kg/m
3
以下であり、前記積層体のASTM D 6866により測定されるバイオマス度が5%以上である積層体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエチレン系樹脂発泡体は、緩衝性に優れる材料であることから、板状物用間紙、梱包材等の物流用緩衝材等として、種々の分野に利用されている。
【0003】
ポリエチレン系樹脂発泡体は、例えば、次のような押出発泡法により製造される。ポリエチレン系樹脂を気泡調整剤等と共に押出機に供給し、加熱混練して樹脂溶融物とし、樹脂溶融物に物理発泡剤を圧入し、混練して発泡性樹脂溶融物を形成し、発泡性樹脂溶融物を押出機内から大気圧下に押出して発泡させることにより製造される。
【0004】
ポリエチレン系樹脂発泡体は、通常、化石燃料資源から生産された石油由来ポリエチレンを用いて製造されるが、近年では、大気中の二酸化炭素量の増加による地球温暖化や、化石燃料資源の枯渇等が懸念されていることから、石油由来ポリエチレンに過度に依存しないポリエチレン系樹脂発泡体の開発が望まれている。
【0005】
例えば、特許文献1には、発泡体の全成分100質量%中にポリオレフィン系樹脂を50質量%以上100質量%以下含み、ポリオレフィン系樹脂が天然由来エチレンに由来する成分を含むポリエチレンを25質量%~80質量%、化石原料から生成される低密度ポリエチレンが75質量%~20質量%含有し、発泡体の密度が20kg/m
3
~50kg/m
3
の範囲であり、ASTM D6866(2004年制定)によって測定されるバイオマス度が25%以上である発泡体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5919841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、所望の発泡製品を得るために1層の発泡体を構成する樹脂成分を調整する必要があるため、環境負荷に配慮するためにバイオマス度を高めつつ、製品として種々の特性、例えば、密度、厚みを満たす発泡製品を効率的に得ることは難しいという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、環境負荷に配慮され、所望の特性を有する発泡製品を効率的に得ることができる積層体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、特定値以上のバイオマス度を有するポリエチレン系樹脂を基材樹脂とする層と、特定値以下のバイオマス度を有するポリエチレン系樹脂を基材樹脂とする層とを複数層積層すると共に、これらの層のうち、少なくとも1層を発泡層とした積層体とすることにより、バイオマス度を高めつつ、所望の特性を有する発泡製品を効率的に得ることができることを見出し、本発明に至った。
【0009】
すなわち、本発明は、シート状又は板状の積層体であって、ASTM D 6866により測定されるバイオマス度が40%以上であるポリエチレン系樹脂Aを基材樹脂とする少なくとも1層のA層と、ASTM D 6866により測定されるバイオマス度が20%以下であるポリエチレン系樹脂Bを基材樹脂とする少なくとも1層のB層とを有し、A層又はB層のうちの少なくとも1層が発泡層であり、積層体の厚みが、2mm以上であり、積層体の密度が、10kg/m
3
以上300kg/m
3
以下であり、積層体のASTM D 6866により測定されるバイオマス度が5%以上である積層体である。
【0010】
積層体中の発泡層の割合は、50質量%以上であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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