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公開番号2025092824
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208165
出願日2023-12-11
発明の名称記録装置、及び記録装置の制御方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250616BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】媒体に付着したインクの温度差が記録品質に与える影響を抑制する。
【解決手段】媒体に向けて紫外線硬化型のインクを吐出可能なヘッドと、媒体に紫外線を照射する照射部と、ヘッド及び照射部を搭載したキャリッジと、キャリッジを媒体に対して相対移動させる移動機構と、移動機構及び照射部を制御する制御部と、を備え、移動機構は、キャリッジを媒体に対して第1方向に移動させる往路動作、及び、キャリッジを媒体に対して第1方向とは逆向きの第2方向に移動させる復路動作を実行し、制御部は、往路動作においてキャリッジを移動させながらヘッドによるインクの吐出を実行させ、復路動作においてキャリッジを移動させながら少なくとも照射部による照射を実行させ、復路動作におけるキャリッジの移動速度を、往路動作におけるキャリッジの移動速度よりも高速とする、記録装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
媒体に向けて紫外線硬化型のインクを吐出可能なヘッドと、
前記媒体に紫外線を照射する照射部と、
前記ヘッド及び前記照射部を搭載したキャリッジと、
前記キャリッジを前記媒体に対して相対移動させる移動機構と、
前記移動機構及び前記照射部を制御する制御部と、を備え、
前記移動機構は、前記キャリッジを前記媒体に対して第1方向に移動させる往路動作、及び、前記キャリッジを前記媒体に対して前記第1方向とは逆向きの第2方向に移動させる復路動作を実行し、
前記制御部は、
前記往路動作において前記キャリッジを移動させながら前記ヘッドによる前記インクの吐出を実行させ、前記復路動作において前記キャリッジを移動させながら少なくとも前記照射部による照射を実行させ、
前記復路動作における前記キャリッジの移動速度を、前記往路動作における前記キャリッジの移動速度よりも高速とする、
記録装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記媒体を支持する支持面を有する支持台を備え、
前記支持面には凹部があり、
前記キャリッジは、前記ヘッド及び前記照射部を前記支持面に対向させて保持し、
前記キャリッジは、前記第1方向及び前記第2方向に移動する場合に、前記支持面の凹部を跨いで移動する、請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記支持台は複数の部材で構成され、前記支持面の凹部は前記部材の継ぎ目である、請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記復路動作における前記キャリッジの最高速度が前記往路動作における前記キャリッジの最高速度よりも高速となるように、前記移動機構を動作させる、請求項1に記載の記録装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記復路動作における前記キャリッジの最高速度が前記往路動作における前記キャリッジの最高速度の2倍以上となるように、前記移動機構を動作させる、請求項4に記載の記録装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記復路動作は前記移動機構により前記キャリッジを加速させる加速期間、前記キャリッジを一定速度で移動させる定速期間、及び、前記キャリッジを減速させる減速期間を含み、前記定速期間は前記復路動作の全体の100分の1以下である、請求項1に記載の記録装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記往路動作において前記ヘッドによる前記インクの吐出と前記照射部による照射とを実行させ、前記復路動作において前記キャリッジを復路速度で移動させながら前記照射部による照射を実行させる、請求項1から6のいずれかに記載の記録装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記復路動作における前記照射部の照射強度を、前記往路動作における前記照射部の照射強度より高くする、請求項7に記載の記録装置。
【請求項9】
媒体に向けて紫外線硬化型のインクを吐出可能なヘッドと、前記媒体に紫外線を照射する照射部と、前記ヘッド及び前記照射部を搭載したキャリッジと、前記キャリッジを前記媒体に対して相対移動させる移動機構と、を備える記録装置の制御方法であって、
前記移動機構により、前記キャリッジを前記媒体に対して第1方向に移動させる往路動作、及び、前記キャリッジを前記媒体に対して前記第1方向とは逆向きの第2方向に移動させる復路動作を実行し、
前記往路動作において前記キャリッジを移動させながら前記ヘッドによる前記インクの吐出を実行させ、前記復路動作において前記キャリッジを移動させながら少なくとも前記照射部による照射を実行させ、
前記復路動作における前記キャリッジの移動速度を、前記往路動作における前記キャリッジの移動速度よりも高速とする、
記録装置の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置、及び記録装置の制御方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、紫外線の照射により硬化する紫外線硬化型のインクを媒体に付着させることによって記録を行う記録装置が知られている。例えば、特許文献1は、紫外線硬化型のインクを吐出するインクジェットヘッドと、紫外線を照射するUV-LEDユニットとをヘッドユニットに搭載し、メディアに対してヘッドユニットを主走査方向に移動させながら印刷を行う印刷装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-96377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
紫外線硬化型のインクは温度によって粘度が変化することがある。このため、紫外線硬化型のインクが媒体に付着してから、紫外線の照射によってインクが硬化するまでの間におけるインクの挙動は、温度の影響を受ける。例えば、インクの液滴が重力によって広がる大きさや速度が、温度によって変化する。このため、1つの媒体に付着したインクに部分的な温度差があると、1つの媒体において発色の状態の差が生じるなど、記録品質に影響を与えるという懸念がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、媒体に向けて紫外線硬化型のインクを吐出可能なヘッドと、前記媒体に紫外線を照射する照射部と、前記ヘッド及び前記照射部を搭載したキャリッジと、前記キャリッジを前記媒体に対して相対移動させる移動機構と、前記移動機構及び前記照射部を制御する制御部と、を備え、前記移動機構は、前記キャリッジを前記媒体に対して第1方向に移動させる往路動作、及び、前記キャリッジを前記媒体に対して前記第1方向とは逆向きの第2方向に移動させる復路動作を実行し、前記制御部は、前記往路動作において前記キャリッジを移動させながら前記ヘッドによる前記インクの吐出を実行させ、前記復路動作において前記キャリッジを移動させながら少なくとも前記照射部による照射を実行させ、前記復路動作における前記キャリッジの移動速度を、前記往路動作における前記キャリッジの移動速度よりも高速とする、記録装置である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態に係る記録装置の斜視図。
記録装置の平面図。
記録装置の要部正面視図。
記録装置の制御系の構成を示すブロック図。
記録装置の動作を示すフローチャート。
記録装置の動作の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[1.記録装置の構成]
図1は、実施形態に係る記録装置1の斜視図である。図2は、記録装置1の平面図である。図3は、記録装置1の要部正面視図であり、記録装置1の内部構造を模式的に示す。これらの各図に基づき記録装置1の構成を説明する。
【0008】
図1、図2及び後述する図3には、X軸、Y軸、及びZ軸を示す。X軸、Y軸、及びZ軸は互いに直交する。Z軸は、上下方向に延びる軸であり、鉛直方向に延びる軸ということもできる。X軸、及び、Y軸は、水平面に平行である。以下の説明において、X軸に沿った方向を左右方向とし、Y軸に沿った方向を前後方向とする。詳細には、Z軸に沿って正方向を上方向とし、X軸に沿って正方向を右方向とし、Y軸に沿って正方向を前方向とする。
【0009】
記録装置1は、記録ヘッド89aから液体を吐出することにより、媒体Mに文字や画像を記録する。記録装置1は、媒体Mとして、シート形状のもの、及び、高さのある立体物に記録を行うことができる。媒体Mは、例えば、シート、布、或いは立体物である。ここで、シートは紙や合成樹脂製のシートを指し、布は不織布、ニット、布帛のいずれであってもよい。立体物としては、衣服や靴などの装飾品、日用品、機械部品、その他の各種の物体が挙げられる。
【0010】
記録装置1が媒体Mに吐出する液体の種類に制限はなく、流動性を有していればよい。例えば、記録装置1は、1つまたは複数の色のインクを記録ヘッド89aによって媒体Mの表面に向けて噴射し、媒体Mに文字や画像のカラー印刷を行う印刷装置である。この場合、媒体Mは、印刷媒体ということができる。
(【0011】以降は省略されています)

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