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公開番号2025092088
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207738
出願日2023-12-08
発明の名称化粧シート及び化粧材
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250612BHJP(積層体)
要約【課題】環境負荷を低減でき、リサイクル樹脂を含んでも品質及び衛生性の低下を抑制できる化粧シート及び化粧材を提供すること。
【解決手段】基材シート、インキ層及び透明樹脂層をこの順に備え、基材シート及び透明樹脂層の少なくとも一方がリサイクル樹脂を含み、リサイクル樹脂が、ケミカルリサイクル樹脂を含み、リサイクル樹脂中のマテリアルリサイクル樹脂の含有率が40体積%以下である、化粧シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材シート、インキ層及び透明樹脂層をこの順に備え、
前記基材シート及び透明樹脂層の少なくとも一方がリサイクル樹脂を含み、
リサイクル樹脂がケミカルリサイクル樹脂を含み、
前記リサイクル樹脂中のマテリアルリサイクル樹脂の含有率が40体積%以下である、化粧シート。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記リサイクル樹脂が、ポストコンシューマーリサイクル樹脂を含み、
前記ポストコンシューマーリサイクル樹脂が、ポリプロピレン及びポリエチレンの少なくとも一方を含む、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記化粧シート中の前記リサイクル樹脂の含有率が98体積%以下である、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記基材シートは、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記基材シートと前記インキ層との間にインキプライマー層を更に備え、
前記インキプライマー層が、1μm以上5μm以下の厚さを有する、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記基材シートが紫外線吸収剤を含み、
前記紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤及びトリアジン系紫外線吸収剤の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記基材シートが光安定剤を含み、
前記光安定剤が、ヒンダードアミン系光安定剤を含む、請求項1に記載の化粧シート。
【請求項8】
基材と、前記基材に貼り合わされた化粧シートとを備え、
前記化粧シートが、請求項1~7のいずれか一項に記載の化粧シートである、化粧材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、化粧シート及び化粧材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
化粧シートを構成する部材として、絵柄などを形成したインキ層を基材シートに設けてなる積層体が用いられているが、そのインキ層上に、意匠性の向上の為に透明な樹脂材料で形成される透明樹脂層を更に積層することが一般に行われている。例えば、下記特許文献1には、熱可塑性樹脂基材シート上に、絵柄模様層、接着剤層、透明熱可塑性樹脂層、及び表面保護層がこの順に積層され、少なくとも透明熱可塑性樹脂層にエンボスが形成され、且つ熱可塑性樹脂基材シートの裏面に表面活性化処理が施され、該表面活性化処理された面にプライマー層を設けてあるエンボス化粧シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-062071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来、化粧シートに使用される樹脂の大半は、石油由来の樹脂であったが、環境問題の高まりに伴って、環境負荷を低減するためにリサイクル樹脂が使用されつつある。
【0005】
しかし、上記特許文献1に記載の化粧シートは、熱可塑性樹脂基材シートや透明熱可塑性樹脂層に含まれる樹脂をリサイクル樹脂にしても、そのリサイクル樹脂が、汚染物質を含むリサイクル樹脂、いわゆるマテリアルリサイクル樹脂である場合には、不純物や、ゲルや凝集物といった異物が表面に現れることがあり、品質の点で改善の余地を有していた。
【0006】
また、上記特許文献1に記載の化粧シートでは、熱可塑性樹脂基材シートや透明熱可塑性樹脂層に含まれる樹脂をリサイクル樹脂にしても、樹脂の熱劣化に伴って発生する臭気成分が検出され、衛生性の点でも改善の余地を有していた。
【0007】
本開示は、環境負荷を低減しつつ、リサイクル樹脂を含んでも品質及び衛生性の低下を抑制できる化粧シート及び化粧材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示は、以下の化粧シート及び化粧材を提供する。
【0009】
[1]基材シート、インキ層及び透明樹脂層をこの順に備え、前記基材シート及び透明樹脂層の少なくとも一方がリサイクル樹脂を含み、リサイクル樹脂がケミカルリサイクル樹脂を含み、前記リサイクル樹脂中のマテリアルリサイクル樹脂の含有率が40体積%以下である、化粧シート。
[2]前記リサイクル樹脂が、ポストコンシューマーリサイクル樹脂からなり、前記ポストコンシューマーリサイクル樹脂が、ポリプロピレン及びポリエチレンの少なくとも一方からなる、[1]に記載の化粧シート。
[3]前記化粧シート中の前記リサイクル樹脂の含有率が98体積%以下である、[1]又は[2]に記載の化粧シート。
[4]前記基材シートは、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の化粧シート。
[5]前記基材シートと前記インキ層との間にインキプライマー層を更に備え、前記インキプライマー層が、1μm以上5μm以下の厚さを有する、[1]~[4]のいずれかに記載の化粧シート。
[6]前記基材シートが紫外線吸収剤を含み、前記紫外線吸収剤が、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤及びトリアジン系紫外線吸収剤の少なくとも一方を含む、[1]~[5]のいずれかに記載の化粧シート。
[7]前記基材シートが光安定剤を含み、前記光安定剤が、ヒンダードアミン系光安定剤を含む、[1]~[6]のいずれかに記載の化粧シート。
[8]基材と、前記基材に貼り合わされた化粧シートとを備え、前記化粧シートが、[1]~[7]のいずれかに記載の化粧シートである、化粧材。
【0010】
上記[1]に係る化粧シートによれば、基材シート及び透明樹脂層の少なくとも一方がリサイクル樹脂を含み、リサイクル樹脂がケミカルリサイクル樹脂を含み、リサイクル樹脂中のマテリアルリサイクル樹脂の含有率が40体積%以下であることで、環境負荷を低減しつつ、リサイクル樹脂を含んでも品質及び衛生性の低下を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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