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公開番号2025089759
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204592
出願日2023-12-04
発明の名称エレベータ制御方法、エレベータ制御装置、およびエレベータシステム
出願人東芝エレベータ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B66B 3/00 20060101AFI20250609BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】 エレベータが混雑している場合であっても、車椅子利用者およびベビーカー利用者が容易にエレベータを利用できるようにするためのエレベータ制御装置を提供する。
【解決手段】 実施形態によればエレベータ制御装置は、自律走行可能であり、移動体出力装置を有する移動体に通信可能に接続され、判定部と連携情報処理部とを備える。判定部は、車椅子利用者またはベビーカー利用者である優先利用者の操作により所定の階床で発生した乗場呼びに応答して乗場呼びが発生した階床で乗りかごが戸開したことを検知すると、乗りかご内に優先利用者が乗り込み可能なスペースがあるか否かを判定する。連携情報処理部は、乗りかご内に優先利用者が乗り込み可能なスペースがないと判定すると、乗りかご内の利用者に降車を促すための降車促進情報を移動体出力装置から出力させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
自律走行可能であり、移動体出力装置を有する移動体に通信可能に接続されたエレベータ制御装置が、
車椅子利用者またはベビーカー利用者である優先利用者の操作により所定の階床で発生した乗場呼びに応答して前記所定の階床でエレベータの乗りかごが戸開したことを検知すると、前記乗りかご内に前記優先利用者が乗り込み可能なスペースがあるか否かを判定し、
前記乗りかご内に前記スペースがないと判定すると、前記乗りかご内の利用者に降車を促すための降車促進情報を前記移動体出力装置から出力させる、エレベータ制御方法。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
自律走行可能であり、移動体出力装置を有する移動体に通信可能に接続され、
エレベータ内の機器を制御する動作制御部と、
前記エレベータの乗りかご内の情報を取得するかご内情報処理部と、
車椅子利用者またはベビーカー利用者である優先利用者の操作により所定の階床で発生した乗場呼びに応答して、前記動作制御部による制御に基づいて前記所定の階床で前記乗りかごが戸開したことを検知すると、前記かご内情報処理部が取得した情報に基づいて前記乗りかご内に前記優先利用者が乗り込み可能なスペースがあるか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、前記乗りかご内に前記スペースがないと判定すると、前記乗りかご内の利用者に降車を促すための降車促進情報を前記移動体出力装置から出力させる連携情報処理部と、を備えるエレベータ制御装置。
【請求項3】
前記かご内情報処理部は、前記乗りかご内にいる利用者が健常者であるか否かを示すかご内利用者情報をさらに取得し、
前記判定部は、前記かご内利用者情報に基づいて前記乗りかご内に健常者がいるか否かをさらに判定し、
前記連携情報処理部は、前記判定部により前記乗りかご内に前記スペースがないと判定され、且つ前記乗りかご内に健常者がいると判定されると、前記降車促進情報を前記移動体出力装置から出力させる、請求項2に記載のエレベータ制御装置。
【請求項4】
前記動作制御部は、前記連携情報処理部が前記降車促進情報を出力させた後、前記判定部で前記乗りかご内に前記スペースがあると判定されるかまたは、前記乗りかご内に前記スペースがないと判定された状態で所定時間が経過するまで、前記乗りかごを戸開させた状態で停止させる、請求項2に記載のエレベータ制御装置。
【請求項5】
前記動作制御部は、乗場呼び登録操作を行った前記優先利用者が前記乗りかごに乗車できなかったことを認識してから所定時間経過するまでの間、または前記エレベータの混雑が予測される時間帯には、各階床の乗場に設置された乗場出力装置または乗りかご内に設置されたかご内出力装置の少なくともいずれかから、優先利用者に対する専用運転中であることを報知する情報を出力させる、請求項2に記載のエレベータ制御装置。
【請求項6】
前記動作制御部は、前記乗りかごに乗車している優先利用者の人数、優先利用者に対する専用運転を行うエレベータの台数、乗りかご内の一般利用者の人数、および登録された乗場呼びの数の情報を、各階床に設置された乗場出力装置から出力させる、請求項2に記載のエレベータ制御装置。
【請求項7】
前記乗場呼びは、前記優先利用者が所持する利用者端末、車椅子あるいはベビーカーに設置された端末、乗場行先階登録装置、または前記移動体を用いて実行した乗場呼び登録操作により登録されるか、あるいは前記優先利用者が発した音声に基づいて登録される、請求項2に記載のエレベータ制御装置。
【請求項8】
自律走行可能であり、移動体出力装置を有する移動体と、前記移動体に通信可能に接続されたエレベータ制御装置とを備え、
前記エレベータ制御装置は、
エレベータ内の機器を制御する動作制御部と、
前記エレベータの乗りかご内の情報を取得するかご内情報処理部と、
車椅子利用者またはベビーカー利用者である優先利用者の操作により所定の階床で発生した乗場呼びに応答して、前記動作制御部による制御に基づいて前記所定の階床で前記乗りかごが戸開したことを検知すると、前記かご内情報処理部が取得した情報に基づいて前記乗りかご内に前記優先利用者が乗り込み可能なスペースがあるか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、前記乗りかご内に前記スペースがないと判定すると、前記乗りかご内の利用者に降車を促すための降車促進情報を前記移動体出力装置から出力させる連携情報処理部と、を備えるエレベータシステム。
【請求項9】
前記移動体は、
移動機構と、
前記移動体内の機器を制御する移動体情報処理部とをさらに有し、
前記移動体情報処理部は、前記優先利用者とともに前記乗りかごの乗降を行うように移動機構を制御するとともに、前記優先利用者に対して前記乗りかごの乗降を誘導するための情報を前記移動体出力装置から出力させる、請求項8に記載のエレベータシステム。
【請求項10】
前記移動体は、前記乗りかご内、または階床ごとの乗場の少なくともいずれかに設置される、請求項8に記載のエレベータシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、エレベータ制御方法、エレベータ制御装置、およびエレベータシステムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
商業施設または公共施設等では、設置された複数エレベータの中の一部の号機が、車椅子利用者およびベビーカー利用者優先号機として設定されている場合がある。このような号機には、「車椅子利用者およびベビーカー利用者優先」であることを示す表示が貼付されている。
【0003】
しかし、実際には通常のエレベータと同様に一般利用者が利用しており、特に建物の中間階から車椅子利用者またはベビーカー利用者が乗り込もうとすると乗りかごが既に満員状態で乗り込めない場合が多くある。
【0004】
これに鑑み、複数のエレベータが設置された乗場に、到着号機および到着予定時刻を含む指示情報を記載した優先カードを発券する発券装置を設置し、車椅子利用者またはベビーカー利用者がこの発券装置で発券を受けることで、これらの利用者にエレベータを優先的に利用させる技術がある。この技術を用いることで、車椅子利用者およびベビーカー利用者は、快適にエレベータを利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-238113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した技術を利用するには車椅子利用者またはベビーカー利用者がエレベータを利用する都度、発券装置で発券を受けるための操作を行う必要があり、利用者にとって負担になる場合があるという問題があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、エレベータが混雑している場合であっても、車椅子利用者およびベビーカー利用者が容易にエレベータを利用できるようにするためのエレベータ制御方法、エレベータ制御装置、およびエレベータシステムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための実施形態によればエレベータ制御装置は、自律走行可能であり、移動体出力装置を有する移動体に通信可能に接続され、判定部と連携情報処理部とを備える。判定部は、車椅子利用者またはベビーカー利用者である優先利用者の操作により所定の階床で発生した乗場呼びに応答して乗場呼びが発生した階床で乗りかごが戸開したことを検知すると、乗りかご内に優先利用者が乗り込み可能なスペースがあるか否かを判定する。連携情報処理部は、乗りかご内に優先利用者が乗り込み可能なスペースがないと判定すると、乗りかご内の利用者に降車を促すための降車促進情報を移動体出力装置から出力させる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態によるエレベータシステムの構成を示す全体図である。
一実施形態によるエレベータシステム内の優先号機のエレベータ制御装置および群管理装置の詳細な構成を示すブロック図である。
一実施形態によるエレベータシステム内の案内ロボットの詳細な構成を示すブロック図である。
一実施形態によるエレベータシステムが搭載された建物の乗場内で利用者が乗りかごを待っている状態を示す説明図である。
一実施形態によるエレベータシステム内の優先号機のエレベータ制御装置が実行する動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〈一実施形態によるエレベータシステムの構成〉
図1は、本実施形態によるエレベータシステム1の構成を示す全体図である。エレベータシステム1は、建物X内に設置された複数台のエレベータ(A号機エレベータ10A、B号機エレベータ10B、C号機エレベータ10C)と、これらのエレベータ10A、10B、10Cを群管理する群管理装置40と、建物X内の乗場20に設置された乗場カメラ装置21と、乗場出力装置である乗場表示装置22と、乗場呼び登録装置23とを備える。群管理装置40は、乗場20にいる利用者が携帯する利用者端末30に通信可能に接続される。
(【0011】以降は省略されています)

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