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公開番号2025086890
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2024204941
出願日2024-11-25
発明の名称記録装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250602BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】、ヘッドを移動させる調整カムとラックピニオン機構は、別々の動力源によって駆動されるため、装置のコストアップと大型化を招く虞があった。
【解決手段】記録装置は、搬送経路に対して移動可能な記録部と、記録部を移動させる移動手段と、を備え、記録部の移動領域は、第1領域と、第1領域より搬送経路から遠い第2領域と、を有し、移動手段は、第1領域において記録部を移動させる第1移動部と、第2領域において記録部を移動させる第2移動部と、を備え、記録部は、第1領域から第2領域に遷移する際、第1移動部により移動される状態から第2移動部により移動される状態に移行し、第2領域から第1領域に遷移する際、第2移動部により移動される状態から第1移動部により移動される状態に移行し、第1移動部と第2移動部は、共通の駆動源により駆動される。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
媒体を搬送する搬送経路と、
媒体の記録面と交差する方向において、前記搬送経路に対して移動可能な記録部と、
前記記録部を移動させる移動手段と、
を備え、
前記記録部の移動領域は、
第1領域と、
前記第1領域より前記搬送経路から遠い第2領域と、
を有し、
前記移動手段は、
前記第1領域において前記記録部を移動させる第1移動部と、
前記第2領域において前記記録部を移動させる第2移動部と、
を備え、
前記記録部は、
前記第1領域から前記第2領域に遷移する際、前記第1移動部により移動される状態から前記第2移動部により移動される状態に移行し、
前記第2領域から前記第1領域に遷移する際、前記第2移動部により移動される状態から前記第1移動部により移動される状態に移行し、
前記第1移動部と前記第2移動部は、共通の駆動源により駆動される、
ことを特徴とする記録装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の記録装置において、
前記第1移動部は、前記駆動源の動力により回転するカムであって、前記記録部を支持した状態で回転することで前記記録部を移動させるカムを備え、
前記第2移動部は、
前記記録部に設けられたラックと、
前記ラックと噛み合うピニオンであって、前記駆動源の動力により回転することで、前記記録部を移動させるピニオンと、
を備える、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項3】
請求項2に記載の記録装置において、
前記カムと前記ピニオンとが一体に構成された回転体であって前記駆動源の動力により回転する回転体を備える、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項4】
請求項3に記載の記録装置において、
前記ピニオンは、歯の一部が欠かれた第1位相領域を有し、
前記第1位相領域が前記ラックと対向する際、前記カムが前記記録部を支持する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項5】
請求項4に記載の記録装置において、
前記カムによる前記記録部の移動から前記ピニオンによる前記記録部の移動に移行する際、及び前記ピニオンによる前記記録部の移動から前記カムによる前記記録部の移動に移行する際、前記カムが前記記録部と接し、且つ前記ピニオンが前記ラックと噛み合う状態が一時的に形成される、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項6】
請求項5に記載の記録装置において、
前記記録部は、前記カムと当接する当接部と前記ラックとが一体に形成されたラック部材を備える、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
請求項6に記載の記録装置において、
前記記録部の移動方向に前記記録部を案内するフレームと、
前記回転体の回転軸と、
を備え、
前記回転軸が、前記フレームによって回転可能に支持されている、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項8】
請求項3に記載の記録装置において、
前記記録部は、液体を吐出するノズルを媒体搬送方向と交差する幅方向に沿って複数備えるとともに、前記幅方向に移動することなく前記ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドを備え、
前記液体吐出ヘッドと対向する位置に、前記液体吐出ヘッドの液体吐出面を覆うキャップ部を備え、
前記キャップ部は、前記液体吐出ヘッドに対して進退する方向に変位可能であり、
前記キャップ部を前記液体吐出ヘッドに向けて押圧する押圧部材を備え、
前記記録部は、前記第1領域から、前記液体吐出面が前記キャップ部に覆われる位置に向けて更に移動可能であり、
前記回転体には、前記記録部において前記カムと当接する当接部と前記カムとの接触が解除された後、前記回転体の回転に伴って前記記録部を前記キャップ部に向けて押し下げる押し下げ部が設けられている、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項9】
請求項8に記載の記録装置において、
前記カムによって前記記録部を支持する状態と、前記押し下げ部が前記記録部を押し下げる状態とが同時に形成されない、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項10】
請求項9に記載の記録装置において、
前記記録部は、前記押し下げ部と係わり合う部位である被押圧部、前記当接部、及び前記ラックが一体に形成されたラック部材を備える、
ことを特徴とする記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体に記録を行う記録装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1記載の記録装置は、媒体に記録を行う記録位置と、媒体搬送経路から退避する退避位置との間で移動可能なヘッドユニットを備えている。ヘッドユニットは、媒体搬送経路に近い位置では、調整カムによって媒体搬送経路に対する位置が微調整される。またヘッドユニットは、媒体搬送経路から遠い位置では、ラックピニオン機構で構成された移動機構により媒体搬送経路に対して大きく変位する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-076882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の記録装置では、上記調整カムとラックピニオン機構は、別々の動力源によって駆動されるため、装置のコストアップと大型化を招く虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する為の、本発明の記録装置は、媒体を搬送する搬送経路と、媒体の記録面と交差する方向において、前記搬送経路に対して移動可能な記録部と、前記記録部を移動させる移動手段と、を備え、前記記録部の移動領域は、第1領域と、前記第1領域より前記搬送経路から遠い第2領域と、を有し、前記移動手段は、前記第1領域において前記記録部を移動させる第1移動部と、前記第2領域において前記記録部を移動させる第2移動部と、を備え、前記記録部は、前記第1領域から前記第2領域に遷移する際、前記第1移動部により移動される状態から前記第2移動部により移動される状態に移行し、前記第2領域から前記第1領域に遷移する際、前記第2移動部により移動される状態から前記第1移動部により移動される状態に移行し、前記第1移動部と前記第2移動部は、共通の駆動源により駆動されることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
プリンターの媒体搬送経路の全体を示す図。
ラインヘッドのヘッド面の平面図。
キャップユニットの斜視図。
ラインヘッドの移動に係わる制御系を示すブロック図。
ラインヘッド及びシャッターの動作推移を示す図。
ヘッドユニット、ガイドフレーム、及びベースフレームの斜視図。
ガイドフレームとヘッドユニットの斜視図。
ヘッドユニット及び回転体の斜視図。
ヘッド移動モーターから回転体へ動力を伝達する減速機構の斜視図。
ヘッドユニット及びリニアエンコーダーの斜視図。
回転体の斜視図。
回転体の正面図。
回転体とラック部材の斜視図。
回転体とラック部材の斜視図。
回転体とラック部材の斜視図。
回転体とラック部材の斜視図。
回転体とラック部材の斜視図。
回転体とラック部材の斜視図。
ヘッドユニット及びキャップユニットの断面図。
ヘッドユニット及びキャップユニットの断面図。
ヘッドユニット及びキャップユニットの断面図。
ラインヘッドを下降させる際のロータリーENC位置、ロータリーENC速度、リニアENC位置、リニアENC速度、モーターデューティのチャート図。
ラインヘッドを上昇させる際のロータリーENC位置、ロータリーENC速度、リニアENC位置、リニアENC速度、モーターデューティのチャート図。
制御部が行う処理の流れを示すフローチャート。
ラインヘッドを上昇させながら原点位置設定を行う際の処理の流れを示すフローチャート。
ラインヘッドを下降させながら原点位置設定を行う際の処理の流れを示すフローチャート。
レバー駆動領域、カム駆動領域、ラックピニオン駆動領域、の各領域のヘッド移動速度、モーター回転速度、モーター駆動負荷、及びトルク制限値の関係を示す表。
正常電源オフから電源オンとされなかった場合の処理の流れを示すフローチャート。
他の実施形態に係る回転体及びラック部材の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を概略的に説明する。
第1の態様に係る記録装置は、媒体を搬送する搬送経路と、媒体の記録面と交差する方向において、前記搬送経路に対して移動可能な記録部と、前記記録部を移動させる移動手段と、を備え、前記記録部の移動領域は、第1領域と、前記第1領域より前記搬送経路から遠い第2領域と、を有し、前記移動手段は、前記第1領域において前記記録部を移動させる第1移動部と、前記第2領域において前記記録部を移動させる第2移動部と、を備え、前記記録部は、前記第1領域から前記第2領域に遷移する際、前記第1移動部により移動される状態から前記第2移動部により移動される状態に移行し、前記第2領域から前記第1領域に遷移する際、前記第2移動部により移動される状態から前記第1移動部により移動される状態に移行し、前記第1移動部と前記第2移動部は、共通の駆動源により駆動されることを特徴とする。
【0008】
本態様によれば、前記記録部を移動させる移動手段は、前記第1領域において前記記録部を移動させる第1移動部と、前記第2領域において前記記録部を移動させる第2移動部とを備える。そして前記第1移動部と前記第2移動部は、共通の駆動源により駆動されることから、装置のコストアップを抑制でき、また装置の小型化を図ることができる。
【0009】
第2の態様は、第1の態様に従属する態様であって、前記第1移動部は、前記駆動源の動力により回転するカムであって、前記記録部を支持した状態で回転することで前記記録部を移動させるカムを備え、前記第2移動部は、前記記録部に設けられたラックと、前記ラックと噛み合うピニオンであって、前記駆動源の動力により回転することで、前記記録部を移動させるピニオンとを備えることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、前記第1移動部は、前記駆動源の動力により回転するカムであって、前記記録部を支持した状態で回転することで前記記録部を移動させるカムを備えることから、前記搬送経路に近い位置で前記記録部の位置を微調整できる。その結果、媒体の厚みに応じた適切な位置に前記記録部を位置決めすることができる。
また前記第2移動部は、前記記録部に設けられたラックと、前記ラックと噛み合うピニオンであって、前記駆動源の動力により回転することで、前記記録部を移動させるピニオンと、を備える。これにより、前記第2領域を大きく確保した場合でも、これに応じて前記記録部を大きく移動させることができ、メンテナンス作業等の便宜に資すことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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