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公開番号
2025086599
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-09
出願番号
2023200688
出願日
2023-11-28
発明の名称
印刷装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250602BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】インクの吐出不良を抑制できる印刷装置を提供する。
【解決手段】制御装置は、画像データに基づいて、ヘッドを移動させながらノズルから被印刷媒体の部分領域へインクを吐出させるパス動作と、被印刷媒体を搬送する搬送動作とを含む記録工程を行う印刷処理と、被印刷媒体と吐出面との間のギャップの寸法を取得するギャップ取得処理と、温度センサによる検知温度に基づいたヘッドの温度情報を取得する温度取得処理と、1回の記録工程ごとに、参照値、ギャップの寸法及び温度情報に基づいて、記録工程の方式をシングルパス方式及びマルチパス方式のいずれかと判定する方式判定処理と、画像データに基づいて部分領域の参照値を算出する算出処理とを実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
インクを被印刷媒体に吐出する複数のノズル、及び、前記複数のノズルが開口する吐出面を有するヘッドと、
前記ヘッドを移動する移動装置と、
前記ヘッドの移動方向に対して交差する方向に前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、
温度を検知する温度センサと、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
画像データに基づいて、前記ヘッドを移動させながら前記ノズルから前記被印刷媒体の部分領域へインクを吐出させるパス動作と、前記被印刷媒体を搬送する搬送動作と、を含む記録工程を行う印刷処理と、
前記被印刷媒体と前記吐出面との間のギャップの寸法を取得するギャップ取得処理と、
前記温度センサによる検知温度に基づいた前記ヘッドの温度情報を取得する温度取得処理と、
1回の前記記録工程ごとに、参照値、前記ギャップの寸法及び前記温度情報に基づいて、前記記録工程の方式を、前記被印刷媒体のうちの一の部分領域に対して前記パス動作を行うシングルパス方式、及び、前記被印刷媒体のうちの一の部分領域に対して複数回の前記パス動作を相補的に行い且つ単位時間当たりのインクの吐出回数が前記シングルパス方式よりも少ないマルチパス方式のいずれかと判定する方式判定処理と、
前記画像データに基づいて前記部分領域の前記参照値を算出する算出処理と、
を実行する、
印刷装置。
続きを表示(約 2,800 文字)
【請求項2】
前記部分領域は、前記部分領域よりも小さい領域であるスキャン領域を含み、
前記参照値は、前記スキャン領域の印刷デューティであり、
前記制御装置は、
前記印刷デューティが閾値以上か否かを判定するデューティ判定処理を実行し、
前記方式判定処理において、前記印刷デューティが前記閾値以上である場合には前記記録工程の方式を前記マルチパス方式と判定し、前記印刷デューティが前記閾値未満である場合には前記記録工程の方式を前記シングルパス方式と判定する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記部分領域は、前記部分領域よりも小さい領域であるスキャン領域を、複数含み、
前記参照値は、前記スキャン領域の印刷デューティであり、
前記制御装置は、
前記部分領域において印刷デューティが閾値以上の前記スキャン領域の数である領域数が所定数以上か否かを判定する領域判定処理と、
を実行し、
前記方式判定処理において、前記領域数が前記所定数未満の場合には前記印刷処理を前記シングルパス方式と判定し、前記領域数が前記所定数以上の場合には前記印刷処理を前記マルチパス方式と判定する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御装置は、前記ギャップの寸法及び前記温度情報に基づいて前記閾値を取得する閾値取得処理を実行する、
請求項2又は3に記載の印刷装置。
【請求項5】
インクを被印刷媒体に吐出する複数のノズル、及び、前記複数のノズルが開口する吐出面を有するヘッドと、
前記ヘッドを移動する移動装置と、
前記ヘッドの移動方向に対して交差する方向に前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、
温度を検知する温度センサと、
前記ノズルをメンテナンスするメンテナンス部と、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
画像データに基づいて、前記ヘッドを移動させながら前記ノズルから前記被印刷媒体の部分領域へインクを吐出させるパス動作と、前記被印刷媒体を搬送する搬送動作と、を含む印刷処理と、
前記被印刷媒体と前記吐出面との間のギャップの寸法を取得するギャップ取得処理と、
前記温度センサによる検知温度に基づいた前記ヘッドの温度情報を取得する温度取得処理と、
参照値、前記ギャップの寸法及び前記温度情報に基づいて、前記パス動作の実行後に前記メンテナンス部により前記ノズルをメンテナンスするメンテナンス処理と、
前記画像データに基づいて前記部分領域の前記参照値を算出する算出処理と、
を実行する、
印刷装置。
【請求項6】
前記部分領域は、前記部分領域よりも小さい領域であるスキャン領域を、複数含み、
前記参照値は、前記スキャン領域の印刷デューティであり、
前記制御装置は、
前記ギャップの寸法及び前記温度情報に基づいて閾値を取得する閾値取得処理と、
前記部分領域において印刷デューティが前記閾値以上の前記スキャン領域の数である領域数が所定数以上か否かを判定する領域判定処理と、
を実行し、
前記領域数が前記所定数以上である場合には前記メンテナンス処理の実行をし、前記領域数が前記所定数未満である場合には前記メンテナンス処理の実行をしない、
請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
インクを被印刷媒体に吐出する複数のノズル、及び、前記複数のノズルが開口する吐出面を有するヘッドと、
前記ヘッドを移動する移動装置と、
前記ヘッドの移動方向に対して交差する方向に前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、
温度を検知する温度センサと、
前記吐出面のワイピングを行うワイパと、
前記吐出面を覆うキャップと、
前記吐出面及び前記キャップに囲まれた空間を吸引する吸引ポンプと、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記吸引ポンプにより前記ノズルからインクを吐出するパージ処理、及び、前記ワイパにより前記吐出面のワイピングを行うワイピング処理を含むメンテナンス処理と、
画像データに基づいて、前記ヘッドを移動させながら前記ノズルから前記被印刷媒体の部分領域へインクを吐出させるパス動作と、前記被印刷媒体を搬送する搬送動作と、を含む印刷処理と、
前記被印刷媒体と前記吐出面との間のギャップの寸法を取得するギャップ取得処理と、
前記温度センサによる検知温度に基づいた前記ヘッドの温度情報を取得する温度取得処理と、
参照値、前記ギャップの寸法及び前記温度情報に基づいて、前記パス動作の実行後に実行する前記メンテナンス処理として前記パージ処理又は前記ワイピング処理と、
前記画像データに基づいて前記部分領域の前記参照値を算出する算出処理と、
を実行する、
印刷装置。
【請求項8】
前記部分領域は、前記部分領域よりも小さい領域であるスキャン領域を、複数含み、
前記参照値は、前記スキャン領域の印刷デューティであり、
前記制御装置は、
前記ギャップの寸法及び前記温度情報に基づいて第1閾値を取得する閾値取得処理と、
前記部分領域において印刷デューティが前記第1閾値以上の前記スキャン領域の数である第1領域数が第1所定数以上か否かを判定する領域判定処理と、
を実行し、
前記第1領域数が前記第1所定数以上である場合には前記メンテナンス処理を実行し、前記第1領域数が前記第1所定数未満である場合には前記メンテナンス処理を実行しない、
請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記制御装置は、
前記閾値取得処理において、前記第1閾値よりも大きい第2閾値を取得し、
前記領域判定処理において、前記部分領域において印刷デューティが前記第2閾値以上の前記スキャン領域の数である第2領域数が第2所定数以上か否かを判定し、
前記第2領域数が前記第2所定数以上である場合には前記メンテナンス処理として前記パージ処理を実行し、前記第2領域数が前記第2所定数未満である場合には前記メンテナンス処理として前記ワイピング処理を実行する、
請求項8に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記温度情報は、
前記温度センサにより検知された前記ヘッドの温度、
前記ヘッドの温度に応じた前記ノズルからのインクの吐出速度、又は
前記ヘッドの温度に応じた前記ノズルからのインクの吐出方法、を含む、
請求項1、5又は7に記載の印刷装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、シリアルヘッド方式の印刷装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の印刷装置として、例えば、特許文献1の記録装置が知られている。この記録装置は、液体を吐出するノズルを有する記録ヘッド、及び、記録ヘッドを往復移動する移動装置を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-159556号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記記録装置では、記録ヘッドが記録媒体上を往復移動しながらノズルから液体を吐出させて、記憶媒体に画像を印刷している。この印刷処理において、記録ヘッドの移動及び液体の吐出によって気流が発生し、気流により液体のミストが拡散して、記録ヘッドに付着してしまうことがある。この場合、付着した液体に起因してノズルからの液体の吐出不良を招くおそれがある。
【0005】
本開示は、このような事態に鑑み、吐出面における付着インクに起因したインクの吐出不良を抑制することができる印刷装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある態様に係る印刷装置は、インクを被印刷媒体に吐出する複数のノズル、及び、前記複数のノズルが開口する吐出面を有するヘッドと、前記ヘッドを移動する移動装置と、前記ヘッドの移動方向に対して交差する方向に前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、温度を検知する温度センサと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、画像データに基づいて、前記ヘッドを移動させながら前記ノズルから前記被印刷媒体の部分領域へインクを吐出させるパス動作と、前記被印刷媒体を搬送する搬送動作と、を含む記録工程を行う印刷処理と、前記被印刷媒体と前記吐出面との間のギャップの寸法を取得するギャップ取得処理と、前記温度センサによる検知温度に基づいた前記ヘッドの温度情報を取得する温度取得処理と、1回の前記記録工程ごとに、参照値、前記ギャップの寸法及び前記温度情報に基づいて、前記記録工程の方式を、前記被印刷媒体のうちの一の部分領域に対して前記パス動作を行うシングルパス方式、及び、前記被印刷媒体のうちの一の部分領域に対して複数回の前記パス動作を相補的に行い且つ単位時間当たりのインクの吐出回数が前記シングルパス方式よりも少ないマルチパス方式のいずれかと判定する方式判定処理と、前記画像データに基づいて前記部分領域の前記参照値を算出する算出処理と、を実行する。
【0007】
本開示の別の態様に係る印刷装置は、インクを被印刷媒体に吐出する複数のノズル、及び、前記複数のノズルが開口する吐出面を有するヘッドと、前記ヘッドを移動する移動装置と、前記ヘッドの移動方向に対して交差する方向に前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、温度を検知する温度センサと、前記ノズルをメンテナンスするメンテナンス部と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、画像データに基づいて、前記ヘッドを移動させながら前記ノズルから前記被印刷媒体の部分領域へインクを吐出させるパス動作と、前記被印刷媒体を搬送する搬送動作と、を含む印刷処理と、前記被印刷媒体と前記吐出面との間のギャップの寸法を取得するギャップ取得処理と、前記温度センサによる検知温度に基づいた前記ヘッドの温度情報を取得する温度取得処理と、参照値、前記ギャップの寸法及び前記温度情報に基づいて、前記パス動作の実行後に前記メンテナンス部により前記ノズルをメンテナンスするメンテナンス処理と、前記画像データに基づいて前記部分領域の前記参照値を算出する算出処理と、を実行する。
【0008】
本開示のさらに別の態様に係る印刷装置は、インクを被印刷媒体に吐出する複数のノズル、及び、前記複数のノズルが開口する吐出面を有するヘッドと、前記ヘッドを移動する移動装置と、前記ヘッドの移動方向に対して交差する方向に前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、温度を検知する温度センサと、前記吐出面のワイピングを行うワイパと、前記吐出面を覆うキャップと、前記吐出面及び前記キャップに囲まれた空間を吸引する吸引ポンプと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記吸引ポンプにより前記ノズルからインクを吐出するパージ処理、及び、前記ワイパにより前記吐出面のワイピングを行うワイピング処理を含むメンテナンス処理と、画像データに基づいて、前記ヘッドを移動させながら前記ノズルから前記被印刷媒体の部分領域へインクを吐出させるパス動作と、前記被印刷媒体を搬送する搬送動作と、を含む印刷処理と、前記被印刷媒体と前記吐出面との間のギャップの寸法を取得するギャップ取得処理と、前記温度センサによる検知温度に基づいた前記ヘッドの温度情報を取得する温度取得処理と、参照値、前記ギャップの寸法及び前記温度情報に基づいて、前記パス動作の実行後に実行する前記メンテナンス処理として前記パージ処理又は前記ワイピング処理と、前記画像データに基づいて前記部分領域の前記参照値を算出する算出処理と、を実行する。
【発明の効果】
【0009】
ヘッドの吐出面と被印刷媒体との間のギャップの寸法が大きいほど、被印刷媒体まで届かずに浮遊するインクのミスト量が多くなる。また、ヘッドの温度が低いほど、ヘッドからのインクの吐出によって気流が発生し易い。このような気流により吐出面におけるインクの付着量が多くなり易い条件では、単位時間当たりのインクの吐出回数が少ないマルチパス方式で記録工程を実行することにより、ミスト量及び気流量を低減し、吐出面における付着インクに起因したインクの吐出不良を抑制することができる。また、気流により吐出面におけるインクの付着量が多くなり易い条件では、吐出面に開口するノズルのメンテナンス処理を実行することにより、吐出面における付着インクに起因したインクの吐出不良を抑制することができる。
【0010】
以下、本開示に係る実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では、全ての図面を通じて同一又は対応する要素には同一の参照符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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