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公開番号2025086598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200687
出願日2023-11-28
発明の名称印刷装置、その制御方法及びコンピュータプログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250602BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】被印刷媒体の切断処理に起因したバンディングの発生を抑制できる。
【解決手段】印刷装置の制御装置は、移動装置により移動方向に沿ってヘッドを移動させながらノズルからインクを被印刷媒体の第1パス領域に吐出させる第1パス動作、及び、搬送装置により搬送方向におけるノズル範囲の寸法以下の第1搬送量だけ被印刷媒体を搬送する第1搬送動作、を含む記録工程を複数回繰り返し、今回の記録工程の第1パス動作の対象の第1パス領域の一部を、前回の記録工程の第1パス動作の対象の第1パス領域の一部に重ねる第1印刷処理と、カッタにより被印刷媒体を切断する切断処理と、切断処理の実行時に第1パス領域における搬送方向の下流端をノズル範囲における搬送方向の下流端に対向させるように、第1印刷処理における第1搬送量を補正する補正処理と、を実行し、カッタは補正処理の実行後に被印刷媒体を切断する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被印刷媒体を供給する供給トレイと、
インクを前記被印刷媒体に吐出する複数のノズルが設けられたノズル範囲を含む吐出面を有するヘッドと、
前記ヘッドを移動方向へ移動させる移動装置と、
前記移動方向に対して交差する搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、
前記ヘッドよりも前記供給トレイの近くに配置され、前記被印刷媒体を切断するカッタと、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記移動装置により前記移動方向に沿って前記ヘッドを移動させながら前記ノズルからインクを前記被印刷媒体の第1パス領域に吐出させる第1パス動作、及び、前記搬送装置により前記搬送方向における前記ノズル範囲の寸法以下の第1搬送量だけ前記被印刷媒体を搬送する第1搬送動作、を含む記録工程を複数回繰り返し、今回の前記記録工程の前記第1パス動作の対象の第1パス領域の一部を、前回の前記記録工程の前記第1パス動作の対象の第1パス領域の一部に重ねる第1印刷処理と、
前記カッタにより前記被印刷媒体を切断する切断処理と、
前記切断処理の実行時に前記第1パス領域における前記搬送方向の下流端を前記ノズル範囲における前記搬送方向の下流端に対向させるように、前記第1印刷処理における前記第1搬送量を補正する補正処理と、を実行し、
前記カッタは、前記補正処理の実行後に前記被印刷媒体を切断する、
印刷装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記制御装置は、前記被印刷媒体の印刷領域のうち下流端部分に対して、前記移動装置により前記移動方向に沿って前記ヘッドを移動させながら前記ノズルからインクを前記被印刷媒体の第2パス領域に吐出させる第2パス動作、及び、前記搬送装置により前記第1搬送量よりも長い第2搬送量だけ前記被印刷媒体を搬送する第2搬送動作、を行う第2印刷処理を実行し、
前記第1印刷処理は、前記第2印刷処理の後に実行され、
前記補正処理は、前記第1印刷処理に含まれる少なくとも1回の前記第1搬送動作における前記第1搬送量に対して実行される、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記補正処理は、前記第1印刷処理における最初の第1搬送動作の前記第1搬送量に対して実行される、
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記補正処理により、補正対象の前記第1搬送量がその他の前記第1搬送量よりも短い搬送量に補正される、
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記第1搬送動作の前記第1搬送量が、前記補正処理により補正される場合には、前記補正処理により補正されない場合よりも、当該第1搬送動作の直後において前記第1パス動作は少ないノズルを使用する、
請求項2に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御装置は、前記被印刷媒体の印刷領域の下流端を前記ノズル範囲における前記搬送方向の上流端に合わせる位置合わせ処理を実行し、
前記第1印刷処理は、前記位置合わせ処理の後に実行され、
前記補正処理は、前記第1印刷処理に含まれる少なくとも1回の前記第1搬送動作における前記第1搬送量に対して実行される、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記補正処理は、前記第1印刷処理における最初の第1搬送動作の前記第1搬送量に対して実行される、
請求項6に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記補正処理により、補正対象の前記第1搬送量がその他の前記第1搬送量よりも短い搬送量に補正される、
請求項6に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記第1搬送動作の前記第1搬送量が、前記補正処理により補正される場合には、前記補正処理により補正されない場合よりも、当該第1搬送動作の直後において前記第1パス動作は少ないノズルを使用する、
請求項6に記載の印刷装置。
【請求項10】
被印刷媒体を供給する供給トレイと、
インクを前記被印刷媒体に吐出する複数のノズルが設けられたノズル範囲を含む吐出面を有するヘッドと、
前記ヘッドを移動方向へ移動させる移動装置と、
前記移動方向に対して交差する搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、
前記ヘッドよりも前記供給トレイの近くに配置され、前記被印刷媒体を切断するカッタと、を備える印刷装置の制御方法であって、
前記移動装置により前記移動方向に沿って前記ヘッドを移動させながら前記ノズルからインクを前記被印刷媒体の第1パス領域に吐出させる第1パス動作、及び、前記搬送装置により前記搬送方向における前記ノズル範囲の寸法以下の第1搬送量だけ前記被印刷媒体を搬送する第1搬送動作、を含む記録工程を複数回繰り返し、今回の前記記録工程の前記第1パス動作の対象の第1パス領域の一部を、前回の前記記録工程の前記第1パス動作の対象の第1パス領域の一部に重ねる第1印刷処理と、
前記カッタにより前記被印刷媒体を切断する切断処理と、
前記切断処理の実行時に前記第1パス領域における前記搬送方向の下流端を前記ノズル範囲における前記搬送方向の下流端に対向させるように、前記第1印刷処理における前記第1搬送量を補正する補正処理と、を実行させ、
前記カッタにより、前記補正処理の実行後に前記被印刷媒体を切断させる、
印刷装置の制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、印刷装置、その制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の印刷装置として、例えば、特許文献1の画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、ロール紙を切断するカッター機構、ロール紙を搬送するローラ、及び、ロール紙に画像を形成する画像形成部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-104671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、画像形成部がシリアル式ヘッドである場合、画像形成装置は、ロール紙の搬送方向に対して交差する方向に沿ってヘッドを移動させながらヘッドからインクを吐出させるパス動作と、搬送方向に沿ってロール紙を搬送させる搬送動作と、を交互に実行する。この搬送動作中に、カッター機構によりロール紙を切断すると、その切断動作のためにロール紙の搬送を中断するため、切断動作後のロール紙の搬送量が短くなり、ローラによるロール紙の搬送精度が低下する。これにより、パス動作により印刷される画像同士がずれてしまい、バンディングが発生するおそれがある。
【0005】
本開示はこのような事態に鑑み、ロール紙等の長尺の被印刷媒体の切断処理に起因したバンディングの発生を抑制することができる印刷装置、その制御方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のある態様に係る印刷装置は、被印刷媒体を供給する供給トレイと、インクを前記被印刷媒体に吐出する複数のノズルが設けられたノズル範囲を含む吐出面を有するヘッドと、前記ヘッドを移動方向へ移動させる移動装置と、前記移動方向に対して交差する搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、前記ヘッドよりも前記供給トレイの近くに配置され、前記被印刷媒体を切断するカッタと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記移動装置により前記移動方向に沿って前記ヘッドを移動させながら前記ノズルからインクを前記被印刷媒体の第1パス領域に吐出させる第1パス動作、及び、前記搬送装置により前記搬送方向における前記ノズル範囲の寸法以下の第1搬送量だけ前記被印刷媒体を搬送する第1搬送動作、を含む記録工程を複数回繰り返し、今回の前記記録工程の前記第1パス動作の対象の第1パス領域の一部を、前回の前記記録工程の前記第1パス動作の対象の第1パス領域の一部に重ねる第1印刷処理と、前記カッタにより前記被印刷媒体を切断する切断処理と、前記切断処理の実行時に前記第1パス領域における前記搬送方向の下流端を前記ノズル範囲における前記搬送方向の下流端に対向させるように、前記第1印刷処理における前記第1搬送量を補正する補正処理と、を実行し、前記カッタは、前記補正処理の実行後に前記被印刷媒体を切断する。
【0007】
本開示のある態様に係る印刷装置の制御方法は、被印刷媒体を供給する供給トレイと、インクを前記被印刷媒体に吐出する複数のノズルが設けられたノズル範囲を含む吐出面を有するヘッドと、前記ヘッドを移動方向へ移動させる移動装置と、前記移動方向に対して交差する搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、前記ヘッドよりも前記供給トレイの近くに配置され、前記被印刷媒体を切断するカッタと、を備える印刷装置の制御方法であって、前記移動装置により前記移動方向に沿って前記ヘッドを移動させながら前記ノズルからインクを前記被印刷媒体の第1パス領域に吐出させる第1パス動作、及び、前記搬送装置により前記搬送方向における前記ノズル範囲の寸法以下の第1搬送量だけ前記被印刷媒体を搬送する第1搬送動作、を含む記録工程を複数回繰り返し、今回の前記記録工程の前記第1パス動作の対象の第1パス領域の一部を、前回の前記記録工程の前記第1パス動作の対象の第1パス領域の一部に重ねる第1印刷処理と、前記カッタにより前記被印刷媒体を切断する切断処理と、前記切断処理の実行時に前記第1パス領域における前記搬送方向の下流端を前記ノズル範囲における前記搬送方向の下流端に対向させるように、前記第1印刷処理における前記第1搬送量を補正する補正処理と、を実行させ、前記カッタにより、前記補正処理の実行後に前記被印刷媒体を切断させる。
【0008】
本開示のある態様に係るコンピュータプログラムは、被印刷媒体を供給する供給トレイと、インクを前記被印刷媒体に吐出する複数のノズルが設けられたノズル範囲を含む吐出面を有するヘッドと、前記ヘッドを移動方向へ移動させる移動装置と、前記移動方向に対して交差する搬送方向に沿って前記被印刷媒体を搬送する搬送装置と、前記ヘッドよりも前記供給トレイの近くに配置され、前記被印刷媒体を切断するカッタと、を備える印刷装置のコンピュータに、前記移動装置により前記移動方向に沿って前記ヘッドを移動させながら前記ノズルからインクを前記被印刷媒体の第1パス領域に吐出させる第1パス動作、及び、前記搬送装置により前記搬送方向における前記ノズル範囲の寸法以下の第1搬送量だけ前記被印刷媒体を搬送する第1搬送動作、を含む記録工程を複数回繰り返し、今回の前記記録工程の前記第1パス動作の対象の第1パス領域の一部を、前回の前記記録工程の前記第1パス動作の対象の第1パス領域の一部に重ねる第1印刷処理と、前記カッタにより前記被印刷媒体を切断する切断処理と、前記切断処理の実行時に前記第1パス領域における前記搬送方向の下流端を前記ノズル範囲における前記搬送方向の下流端に対向させるように、前記第1印刷処理における前記第1搬送量を補正する補正処理と、を実行させ、前記カッタにより、前記補正処理の実行後に前記被印刷媒体を切断させる。
【発明の効果】
【0009】
印刷装置において、ノズル領域の下流端が第1パス領域の下流端に対向している間、被印刷媒体は搬送されない。この被印刷媒体の停止中に切断処理を実行することにより、切断処理のために被印刷媒体の搬送動作が中断されない。よって、搬送動作の中断に起因して被印刷媒体の搬送量が第1搬送量よりも短くならず、被印刷媒体の搬送精度の低下が抑制される。これによって、ロール紙等の長尺の被印刷媒体の切断処理に起因したバンディングの発生を抑制することができる。
【0010】
本開示の上記目的、他の目的、特徴、及び利点は、添付図面参照の下、以下の好適な実施態様の詳細な説明から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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