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公開番号2025085931
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023199644
出願日2023-11-27
発明の名称積層体、積層体の製造方法
出願人川上産業株式会社
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類B32B 3/26 20060101AFI20250530BHJP(積層体)
要約【課題】環境負荷が小さく、美観を損なわない積層体を提供する。
【解決手段】積層体は、上層10と、下層20と、上層10及び下層20の間に積層される中間層30とを備え、中間層30は、上層10側に配置された上中間層31と、下層20側に配置された下中間層32と、上中間層31及び下中間層32の間に中空部を形成するように、上中間層31及び下中間層32の間を接続するリブ層33とを備え、上中間層31及び下中間層32を接続するように設けられ、積層方向に直交する一の方向に直交する断面形状が何れの切断面であっても一定の形状であるリブ層33とを備え、上層10、下層20及び中間層30の材料は、樹脂材であり、上層10及び下層20の少なくとも1つは、中間層30を視認できない程度の非透光性を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上層と、
下層と、
前記上層及び前記下層の間に積層される中間層とを備え、
前記中間層は、
上層側に配置された上中間層と、
下層側に配置された下中間層と、
前記上中間層及び前記下中間層の間に中空部を形成するように、前記上中間層及び前記下中間層の間を接続する接続部とを備え、
前記上層、前記下層及び前記中間層の材料は、樹脂材であり、
前記上層及び前記下層の少なくとも1つは、前記中間層を視認できない程度の非透光性を有する
ことを特徴とする積層体。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記上層の一の方向に直交する断面の断面積をS1、前記下層の一の方向に直交する断面の断面積をS2、前記中間層の一の方向に直交する断面の断面積をS3としたとき、
2≦S3/S1≦5、及び2≦S3/S2≦5の少なくとも1つを満たす
ことを特徴とする請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記中間層の樹脂材は、再生樹脂を含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の積層体。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の積層体の製造方法であって、
前記上層、前記下層の少なくとも1つの成形用の樹脂にマスターバッチを混合する混合工程と、
前記上層、前記下層及び前記中間層の樹脂層を押出成形により成形する成形工程と、
前記成形工程で熱せられた樹脂層の層間を、熱溶着によって溶着する層間溶着工程と、
を備えることを特徴とする積層体の製造方法。
【請求項5】
前記混合工程では、成形用の樹脂に含まれるマスターバッチの含有量が10ppm以上、かつ、20ppm以下となるように混合する
ことを特徴とする請求項4に記載の積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂から形成される積層体、積層体の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、2枚の平板からなるライナーの間を、互いに平行に走る多数のリブが接続した構造を有するプラスチック段ボール等の積層体があった(例えば特許文献1)。
しかし、従来の積層体は、一般的に、未使用樹脂(バージン樹脂)のみを材料に用いていたため、環境負荷が大きかった。
また、従来の積層体は、環境負荷を小さくするために、再生樹脂を材料に用いてしまえば、美観を大きく損なってしまうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-334877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、美観を損なわずに、環境負荷が小さい積層体、積層体の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一形態は、上層と、下層と、前記上層及び前記下層の間に積層される中間層とを備え、前記中間層は、上層側に配置された上中間層と、下層側に配置された下中間層と、前記上中間層及び前記下中間層の間に中空部を形成するように、前記上中間層及び前記下中間層の間を接続する接続部とを備え、前記上層、前記下層及び前記中間層の材料は、樹脂材であり、前記上層及び前記下層の少なくとも1つは、前記中間層を視認できない程度の非透光性を有することを特徴とする積層体である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態の積層体1の構成を説明する図である。
実施形態の押出成形装置50の構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態の積層体1の構成を説明する図である。
図1(A)は、積層体1の一部の斜視図である。
図1(B)は、積層体1の縦断面図(ZX平面を切断面とする断面図)である。
実施形態、図面では、適宜、XYZ直交座標系を用いて説明する。この座標系は、図1(A)の状態における積層体1の左右方向X(左側X1、右側X2)、前後方向Y(前側Y1、後側Y2)、厚さ方向Z(下側Z1、上側Z2)を表す。前後方向Y(一の方向)は、積層体1の成形時の押出方向であり、厚さ方向Zは、積層体1の各層の積層方向である。
なお、上記方向は、説明の便宜上、設けたものであり、積層体1の使用形態における方向とは異なってもよい。積層体1は、例えば、左右方向Xが使用形態では鉛直方向に平行でもよく、厚さ方向Zの上側Z2、下側Z1が使用形態では鉛直方向の下側、上側でもよい。
図1に示すように、積層体1は、複数の樹脂の板材を、段ボール紙のように積層したものである。積層体1は、プラスチック製段ボール、プラ段等とも称される。
【0008】
(積層構造)
積層体1は、上層10、下層20、中間層30を備える。
下層20、中間層30、上層10は、下側Z1から上側Z2に向けてこの順番で積層されている。
上層10、下層20、中間層30は、それぞれPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等の樹脂の押出成形品である。後述するように、上層10、下層20、中間層30は、各層が押出成形により一体的に成形された状態で、熱溶着によって層間が溶着される。
【0009】
上層10は、厚さ方向Zの最上層に積層されるほぼ平板状の層である。
下層20は、厚さ方向Zの最下層に積層されるほぼ平板状の層である。
【0010】
中間層30は、厚さ方向Zにおいて、上層10及び下層20の間に積層される。
中間層30は、上中間層31、下中間層32、リブ層33(接続部)を備える。
なお、上中間層31、下中間層32、リブ層33は、一体的に成形されるが、実施形態ではこれらの各部を「層」ともいう。
上中間層31は、上層10側に配置されたほぼ平板状の層である。
下中間層32は、下層20側に配置されたほぼ平板状の層である。
(【0011】以降は省略されています)

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