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公開番号
2025092109
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207776
出願日
2023-12-08
発明の名称
吸音シート
出願人
川上産業株式会社
,
群馬県
代理人
弁理士法人平和国際特許事務所
主分類
G10K
11/16 20060101AFI20250612BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】人の話し声が属する周波数帯の音を吸音する吸音シートを提供する。
【解決手段】吸音シートは、中空状に膨出する多数の突起部が形成された背面空気層形成シートと、前記突起部の開口側に積層されて前記突起部内に空気を封入する吸音側表面層形成シートとを含み、前記突起部は、互いに離間して配置され、前記突起部の高さhは、8~15mmであり、前記突起部の高さhと前記突起部の直径dは、h>d/3の関係にあり、隣接する前記突起部間の中心間距離は、35~45mmである。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
中空状に膨出する多数の突起部が形成された背面空気層形成シートと、
前記突起部の開口側に積層されて前記突起部内に空気を封入する吸音側表面層形成シートと
を含み、
前記突起部は、互いに離間して配置され、
前記突起部の高さhは、8~15mmであり、
前記突起部の高さhと前記突起部の直径dは、h>d/3の関係にあり、
隣接する前記突起部間の中心間距離は、35~45mmであることを特徴とする吸音シート。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記吸音側表面層形成シートは、密度が0.900~1.400g/cm
2
の基材樹脂で形成されている、請求項1に記載の吸音シート。
【請求項3】
前記吸音側表面層形成シートを形成する基材樹脂は、ポリ塩化ビニル、エチレン-メチルメタクリレート共重合樹脂、又はエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂の少なくともいずれか一つである、請求項1又は2に記載の吸音シート。
【請求項4】
前記吸音側表面層形成シートを形成する基材樹脂は、酢酸ビニルが10~40%の比率で含まれたエチレン-酢酸ビニル共重合樹脂である、請求項1又は2に記載の吸音シート。
【請求項5】
前記吸音側表面層形成シートの厚みは、200~400μmである、請求項1又は2に記載の吸音シート。
【請求項6】
前記吸音シートは、前記背面空気層形成シートの前記突起部の頂面側に積層された貼付面形成シートをさらに含み、
前記貼付面形成シートは、水貼り可能フィルムで形成されている、請求項1又は2に記載の吸音シート。
【請求項7】
前記突起部内に充填材が封入されている、請求項1又は2に記載の吸音シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸音シートに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年にあっては、勤務先以外の場所で仕事を行う、いわゆるテレワークが広く普及されてきている。このような仕事スタイルの確立に伴って、遠隔地の相手とコミュニケーションをとるために、電話会議やインターネット回線を使用して行うオンライン会議(Web会議とも称される)が頻繁に行われるようになってきている。近年の労働環境の変化に伴い、室内の防音、特に会議時の吸音に対する需要が高まってきているが、特に一般的な住宅の居住空間には、防音手段を備えている内壁が設けられていることは少なく、後付けで設置することができる手段が求められている。
【0003】
所望の場所に一時的に設置できるタイプの防音手段としては、防音シートが知られている。例えば、特許文献1には、建設作業現場から発生する騒音を遮断する遮音効果と、音の反射を小さくする吸音効果とを有する防音シートとして、空気を包摂する突起を有するシートを吸音材層とし、吸音材層を遮音材層となる別のシートで挟み込んでサンドイッチ構造に積層一体化した樹脂製のシートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-029683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
人の話し声は、工場や建設作業現場で発生する騒音とは異なる周波数帯となる。そのため、工場や建設現場で用いられる防音シートを用いるのでは、人の話し声に属する周波数帯の音に対し、十分な吸音効果を得られるとは言い難い。また、一般的な住宅の部屋やオフィスにおいて吸音効果を有する手段を設置するにあたっては、取り扱いが容易であり、既に設置されている棚などの家具や物を退けるなどの手間をとることなく、部屋の使用を邪魔しない形で、簡便に設置することができるものが求められている。
【0006】
本発明は、人の話し声が属する周波数帯の音を吸音するとともに、取り扱いが容易で、簡便に設置することができる吸音シートを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一形態は、中空状に膨出する多数の突起部が形成された背面空気層形成シートと、前記突起部の開口側に積層されて前記突起部内に空気を封入する吸音側表面層形成シートとを含み、前記突起部は、互いに離間して配置され、前記突起部の高さhは、8~15mmであり、前記突起部の高さhと前記突起部の直径dは、h>d/3の関係にあり、隣接する前記突起部間の中心間距離は、35~45mmである吸音シートである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、人の話し声が属する周波数帯の音を吸音する吸音シートを提供することができる。また、本発明の吸音シートによれば、取り扱いが容易であり、簡便に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る吸音シートの要部を斜視して示した説明図である。
一実施形態に係る吸音シートの断面を模式的に示した説明図である。
一実施形態に係る吸音シートの一部を平面視して示した説明図である。
他の一実施形態に係る吸音シートの要部を斜視して示した説明図である。
他の一実施形態に係る吸音シートの断面を模式的に示した説明図である。
実施例1で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例2で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例3で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例4で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例5で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例6で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例7で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例8で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例9で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例10で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例11で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例12で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
実施例13で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
比較例1で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
比較例2で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
参考例1で用意した気泡シート片の吸音率を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
吸音材料が吸音するメカニズムは、多孔質型、板・膜振動型、共鳴器型の三種類が知られている。本実施形態においては、音が入射する面となる通気性のない吸音側表面層とその背面に形成された背面空気層との共鳴で吸音効果を発揮する膜振動型の吸音原理により吸音していると考えられる樹脂製の吸音シートを提供する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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