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公開番号2025085336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199143
出願日2023-11-24
発明の名称エレベーター
出願人フジテック株式会社
代理人弁理士法人 丸山国際特許事務所
主分類B66B 5/00 20060101AFI20250529BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】本発明は、保守員が乗り込みやすい保守時停止高さを設定できるエレベーターを提供する。
【解決手段】本発明のエレベーター10は、かご扉21を有するかご20と、かご扉を開閉するかご扉開閉装置22と、かご内に配置された操作盤52に設けられ、ユーザーが操作可能な操作手段52aと、かご内で保守員が開錠により操作可能な運転手盤53に設けられ、エレベーターの運転モードを切替え可能な切替手段53cと、乗場扉41を有する複数の乗場階床40が設けられたシャフト12と、シャフト内でかごを昇降させる巻上機14と、制御装置30と、を具え、制御装置は、巻上機を駆動し、かごを乗場に対して保守時停止高さHまで移動させるアクセス運転モードを実行する、エレベーターであって、制御装置は、アクセス運転モード中、操作盤の何れかの操作手段を操作することで、保守時停止高さを設定できる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
かご扉を有するかごと、
前記かご扉を開閉するかご扉開閉装置と、
前記かご内に配置された操作盤に設けられ、ユーザーが操作可能な操作手段と、
前記かご内で保守員が開錠により操作可能な運転手盤に設けられ、エレベーターの運転モードを切替え可能な切替手段と、
乗場扉を有する複数の乗場が設けられたシャフトと、
前記シャフト内で前記かごを昇降させる巻上機と、
制御装置と、
を具え、
前記制御装置は、前記巻上機を駆動し、前記かごを前記乗場に対して保守時停止高さまで移動させるアクセス運転モードを実行する、
エレベーターであって、
前記制御装置は、前記切替手段により前記アクセス運転モードに切り替えた後、前記操作盤の何れかの操作手段を操作することで、前記保守時停止高さを設定できる、
エレベーター。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記操作手段は、少なくとも2つの行先階ボタンを有し、
前記保守時停止高さは、前記行先階ボタンの一方を操作することで高く設定され、他方を操作することで低く設定される、
請求項1に記載のエレベーター。
【請求項3】
前記制御装置は、前記保守時停止高さを設定した後、前記切替手段により前記アクセス運転モードから他のモードに切り替えることで、前記巻上機を駆動し、前記かごを前記保守時停止高さまで移動させる、
請求項2に記載のエレベーター。
【請求項4】
前記乗場扉は、非常開錠キーで開放可能であり、
前記かごが前記保守時停止高さまで移動して停止した後、前記乗場から保守員が前記非常開錠キーで前記乗場扉を開く、
請求項3に記載のエレベーター。
【請求項5】
前記かご内にインジケーターを有し、
前記制御装置は、前記保守時停止高さを前記インジケーターに表示する、
請求項4に記載のエレベーター。
【請求項6】
前記切替手段により前記アクセス運転モードに切り替えた後、前記操作手段に特定の操作を行なうことで、前記保守時停止高さを設定できる、
請求項5に記載のエレベーター。
【請求項7】
前記アクセス運転モード中に、特定階床の乗場扉を前記非常開錠キーで操作したときには、前記操作手段に特定のリセット操作を行なうまでは、自動モードに復旧しない、
請求項6に記載のエレベーター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、保守点検時にかごを所望の高さまで移動させることができるエレベーターに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
エレベーターには、乗客が乗るかごの外側や昇降路内にも、多くの機器が取り付けられており、保守点検が必要となる。かご上の機器や、昇降路内の上方にある機器にアクセスするには、乗場の扉を開き、保守員がかご上に乗り込む必要がある。
【0003】
乗場には、安全のために乗場扉を閉める方向に付勢し続ける乗場扉自閉装置が設置されており、乗場扉は、かごが着床してかご扉と対面したときに、かご側のかご扉開閉装置と係合して開閉される。従って、保守点検の際に、乗場扉のみを開くには、保守員が持つ非常開錠キーを使う必要がある。かご扉と乗場扉が対向していない状態で乗場扉が開くと、エレベーターは運行を強制停止する。
【0004】
保守員がかご上に乗り込むには、かご上面が乗場から乗り込みやすい高さ(保守時停止高さ)となるようにかごを移動させる必要がある。
【0005】
そこで、第1の方法として、複数の保守員がいる場合には、一人がかご内に乗り込み、通常は施錠されている保守用の運転手盤を操作してかごを下降させ、乗場から乗り込みやすい高さまでかご上面が下がったと思うタイミングでかごを停止させる。そして、かごが停止した後、乗場の保守員は、非常開錠キーにより乗場扉を開いて、かご上に乗り込む。
【0006】
しかしながら、第1の方法では、複数の保守員を必要とし、点検中、かご内の保守員は、かご中で待ち続ける必要があり、不経済である。また、近年では、一人点検のニーズが高まっており、複数の保守員によるには不向きである。
【0007】
また、第2の方法として、保守員が一人の場合、かご内に乗り込んで、扉が開いた状態でかごが一つ下の階床に向かうようにかご内のボタンを操作し、乗場に出る。これにより、扉は自動で閉まり、かごが下降を始める。そして、保守員が乗場から乗り込みやすい高さまでかご上面が下がったと思うタイミングで、非常開錠キーで乗場扉を開くことで、エレベーターは運行を強制停止し、かごの下降を停止させる。この状態で、保守員は、乗場扉を開いて、かご上に乗り込む。
【0008】
しかしながら、かごが定格速度で走行中、或いは、かごが定格速度を目指して加速中であるにも拘わらず、エレベーターを強制停止することになるから、機器の破損等の懸念がある。
【0009】
また、上記の2つの方法では何れも、かごの下降量は、保守員の勘に左右され、停止のタイミングがずれると、かごの上面が乗場よりも高く或いは低くなって、乗り込みできず、或いは、乗り込むことが困難になることがある。
【0010】
そこで、特許文献1では、第2の方法において、かご内のボタンを操作したときにかごが移動する距離Dを予めメモリに記憶しておき、かご内のボタンを操作したときに、距離Dだけかごを下降させて停止させるようにしている。すなわち、乗場とかご上面との高さの差(保守時停止高さ)は一定に調整できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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