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公開番号
2025084325
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198150
出願日
2023-11-22
発明の名称
積層体および積層体の製造方法
出願人
artience株式会社
代理人
主分類
B32B
27/30 20060101AFI20250527BHJP(積層体)
要約
【課題】耐熱性、光沢性、スリップ性、密着性、耐溶剤性、低臭気性を有する積層体を提供すること。
【解決手段】ヒートシール層、基材、ニス層をこの順に有する積層体であって、前記ニス層が、(メタ)アクリレート化合物を含む電子線硬化型組成物を電子線で硬化した層であり、前記(メタ)アクリレート化合物が、分子中に(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する化合物を、前記電子線硬化型組成物全量中80質量%以上含み、前記電子線硬化型組成物が、光重合開始剤を実質的に含有せず、前記ニス層が、ナノインデ
ンテ
ーション法による硬度100~180MPa、かつ、ナノインデ
ンテ
ーション法による回復率77~100%である、積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ヒートシール層、基材、ニス層をこの順に有する積層体であって、
前記ニス層が、(メタ)アクリレート化合物を含む電子線硬化型組成物を電子線で硬化した層であり、
前記(メタ)アクリレート化合物が、分子中に(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する化合物を、前記電子線硬化型組成物全量中80質量%以上含み、
前記電子線硬化型組成物が、光重合開始剤を実質的に含有せず、
前記ニス層が、ナノインデーション法による硬度100~180MPa、かつ、ナノインデーション法による回復率77~100%である、積層体。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
基材とニス層の間に、さらに印刷層を有する、請求項1記載の積層体。
【請求項3】
前記(メタ)アクリレート化合物が、アルキレンオキサイド変性(3~9mol/mol)トリメチロールプロパントリアクリレートを含む、請求項1記載の積層体。
【請求項4】
電子線硬化型組成物が、さらに体質顔料を含む、請求項1記載の積層体。
【請求項5】
電子線硬化型組成物が、さらに樹脂微粒子を含む、請求項1記載の積層体。
【請求項6】
電子線硬化型組成物が、さらにレベリング剤を含む、請求項1記載の積層体。
【請求項7】
請求項1~6いずれか記載の積層体からなる、包装材料。
【請求項8】
電子線で硬化するときの条件が、加速電圧50~200kVかつ照射線量15~200kGyである、請求項1~6いずれか記載の積層体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体および積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、印刷産業分野において、瞬間乾燥による工程時間の短縮、揮発性成分非含有(Non-VOC)による環境負荷低減や作業安全性の向上、及び架橋反応による強固な塗膜物性の実現が可能となる観点から、活性エネルギー線による硬化技術の利用が拡大している。
【0003】
チラシ・ポスター等の紙基材をベースとする商業用印刷分野から始まった活性エネルギー線硬化技術の活用は、印刷機や印刷インキを含めた印刷技術の発展により様々な分野へと展開してきており、各種フィルム基材へと適用分野を拡大させつつあり、食品、化粧品、玩具の包装他、パッケージ製品向けの包装材料としての使用が拡大しつつある。
【0004】
包装材料は複数のフィルムを接着剤で張り合わせた構成をしており、印刷された絵柄がフィルムを通して視認される裏刷り構成がほとんどであった。しかしながら、環境負荷低減や工程時間の短縮という観点から、最表層がインキ・ニスの層となる表刷り構成の需要が拡大している。
【0005】
一般的に、表刷り構成の包装材料においては、インキ塗膜の保護を目的としてオーバーコートニスが塗布されるが、従来からの溶剤や水性タイプの熱乾燥型オーバーコートニスでは十分な塗膜強度が得られない。そこで、強固な塗膜物性を有する、活性エネルギー線硬化型ニスが使用されている。
【0006】
しかしながら、表刷り構成の包装材料のうち、さらにヒートシール層を有している場合は、最表層のインキ・ニス層の上から高温で処理されるために、活性エネルギー線硬化型ニスを使用していても、インキ・ニス層にひび割れや剥離が発生しやすく(特許文献1を参照)、包装材料のデザインや仕様が制限されるという問題がある。
【0007】
ここで、活性エネルギー線硬化型ニスとしては、紫外線(UV)硬化型ニスが主流であるが、紫外線(UV)硬化型ニスは光重合開始剤を相当量含有しており、これがイナート成分となり、硬化塗膜の強度や耐熱性に影響を与えてしまう。さらには、包装材料場合、光重合開始剤の分解物等に由来する臭気の問題も大きい。加えて、紫外線硬化の場合、紫外線を発生させるランプの発熱による基材へのダメージも問題となっている。
【0008】
このような背景のもと、紫外線(UV)硬化型ニスに対し、光重合開始剤を必要とせず、基材への熱ダメージも少なく、高エネルギーな電子線で硬化できる電子線(EB)硬化型ニスが、特に耐熱性や、臭気の点で注目されている。
【0009】
このような表刷り構成のニス層の耐熱性や強度の指標としては、表面の硬度が用いられることが多いが、包装材料の場合、加工時の割れの問題や、ヒートシール時の耐熱性など、硬度からでは推し量れない特性も多く、硬度に加え脆性の評価が必要となっている。特にヒートシール時のニス層の耐熱性には、単にニス層に熱がかかることへの耐性はもちろんであるが、ヒートシール層の熱での変形・収縮による応力や、基材が熱での収縮しようとする応力に対し、ニス層が抵抗し、変形等を抑えることが求められるため、硬度と脆性の両面からの最適化が必要である。
【0010】
加えて、包装材料としては、光沢性、輸送時の衝撃や摩擦に耐えうるためのスリップ性、密着性等が必要であり、さらには昨今の感染症対策におけるアルコール消毒に耐えうるための耐溶剤性も必要となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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