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公開番号2025080038
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023193006
出願日2023-11-13
発明の名称積層体及び包装袋
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250516BHJP(積層体)
要約【課題】接着樹脂層の成分が内容物中に溶け出してしまうことを抑制するとともに、積層体の層間においてデラミネーションが発生することを抑制することが可能な、積層体及び包装袋を提供する。
【解決手段】積層体20は、外面201側から内面202側に向けて順に配置された基材層21と、バリア層22と、接着剤層25と、多層シーラント層30とを備えている。多層シーラント層30は、外面201側から内面202側に向けて順に配置された浸透遮断層31と、接着樹脂層32と、接液層33とを有している。接着樹脂層32は、耐熱性を有している。接液層33は、耐熱性を有するポリオレフィンを含んでいる。
【選択図】図2A
特許請求の範囲【請求項1】
インキを封入するための包装袋に用いられる積層体であって、
外面側から内面側に向けて順に配置された基材層と、バリア層と、接着剤層と、多層シーラント層とを備え、
前記多層シーラント層は、外面側から内面側に向けて順に配置された浸透遮断層と、接着樹脂層と、接液層とを有し、
前記接着樹脂層は、耐熱性を有し、
前記接液層は、耐熱性を有するポリオレフィンを含む、積層体。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記接液層は、110℃以上140℃以下の範囲に観測される融解ピーク温度を有する、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記接液層は、耐熱性を有するポリプロピレンを含み、前記ポリプロピレンの融点は、85℃以上170℃以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記接液層は、耐熱性を有するポリエチレンを含み、前記ポリエチレンの融点は、105℃以上130℃以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記浸透遮断層は、ナイロンを含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記接着樹脂層は、酸変性ポリオレフィン系樹脂を含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の積層体を備える、包装袋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層体及び包装袋に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、溶媒を含むインキを封入するための包装袋が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。
【0003】
特許文献1には、共押出層の芯材となる樹脂層の両面に、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体等のポリオレフィン樹脂をカルボニル基によって変性させた樹脂が使用された接着性樹脂層を介してシーラント樹脂層が積層され、前記共押出層と前記バリア層と間に、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリアミド、あるいはポリプロピレンからなる強化樹脂層が形成された包装材が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、外側に配置された基材層と、基材層の内側に配置された金属元素を含有するバリア層と、バリア層の内側に配置されたポリアミドを含有する中間層と、バリア層の内側に配置されたポリエチレンを含有する最内層とを備える積層シートが開示されている。この積層シートでは、最内層は、融点が120℃以上129℃以下であって、融点のピークが一つの単一のポリエチレンから構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5918462号公報
特開2022-46080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、内容物に溶解性の高い溶媒が含まれる場合、溶媒が、シーラント層(最内層)内へ浸透しやすくなる。このように、溶媒がシーラント層内へ浸透した場合、溶媒が、層同士を接着させる接着樹脂層まで到達する場合がある。この場合、接着樹脂層の成分が、溶媒中へ溶け出してしまう可能性がある。このように、接着樹脂層の成分が溶媒中に溶け出した場合、接着樹脂層の成分が、インキジェットプリンタのフィルタを詰まらせてしまう可能性がある。また、溶媒が層同士を接着させる接着剤層まで到達した場合、接着剤層によって互いに接着される各層間において、デラミネーション(層間剥離)が発生する可能性がある。
【0007】
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、接着樹脂層の成分が内容物中に溶け出してしまうことを抑制するとともに、積層体の層間においてデラミネーションが発生することを抑制することが可能な、積層体及び包装袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の実施の形態は、以下の[1]~[7]に関する。
【0009】
[1]
インキを封入するための包装袋に用いられる積層体であって、
外面側から内面側に向けて順に配置された基材層と、バリア層と、接着剤層と、多層シーラント層とを備え、
前記多層シーラント層は、外面側から内面側に向けて順に配置された浸透遮断層と、接着樹脂層と、接液層とを有し、
前記接着樹脂層は、耐熱性を有し、
前記接液層は、耐熱性を有するポリオレフィンを含む、積層体。
【0010】
[2]
前記接液層は、110℃以上140℃以下の範囲に観測される融解ピーク温度を有する、[1]に記載の積層体。
(【0011】以降は省略されています)

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