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公開番号
2025078069
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2024193522
出願日
2024-11-05
発明の名称
ダブルチェーンホイールを伴うチェーン駆動装置及び昇降設備
出願人
ペヴァック オーストリア ゲーエムベーハー
,
PEWAG AUSTRIA GMBH
代理人
弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類
B66D
3/20 20060101AFI20250512BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】チェーンドライブ及び昇降機構全体の重量及びサイズを低減する。
【解決手段】電気又は空気圧モータと2つのリンク部材とを有する昇降機構デバイスは、モータによって駆動されるシャフト(d)上に互いに隣接して配置される2つのチェーンホイール(R11、R12)を有し、各チェーンホイールは、いずれの場合にも、水平リンク(L)と垂直リンク(T)とを交互に伴う、すなわち、水平リンクを受けるためのポケットを有するとともに垂直リンクを受けるために周方向に延びる溝を有する、リンクチェーンの一部を案内するために使用される。チェーンホイール(R11、R12)は、2つのチェーンホイールの角度ポケットがシャフトと平行な距離だけ互いに対してオフセットして位置されるが互いに対して回転されない同じ方向の角度位置において互いに対して確実に回転できるように配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
モータによって駆動され得るチェーン駆動シャフト上にチェーンドライブ(D1)を有するチェーン駆動装置であって、少なくとも2つのリンクチェーンストランド(S11,S12)を前記チェーンドライブを介して案内でき、
前記チェーンドライブは、前記チェーンドライブのシャフト上に互いに隣接して配置される少なくとも2つのチェーンホイール(R11、R12;R61、R62)を有し、チェーンホイールのそれぞれは、水平リンク(L)と垂直リンク(T)とを交互に伴う、すなわち、前記水平リンクを受けるためのポケット(H)を有するとともに前記垂直リンクを受けるために周方向に延びる溝(F)を有する、リンクチェーンストランドの一部を案内するように構成され、
前記2つのチェーンホイール(R11、R12;R61、R62)は、前記2つのチェーンホイールの角度ポケットが前記シャフトと平行な距離だけ互いに対してオフセットして位置される同じ方向の角度位置において互いに対して確実に回転できるように配置される、
チェーン駆動装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記チェーンホイール(R11、R12)は、前記シャフト上に互いに直接に隣接して配置され、好ましくは一体的に構成されることを特徴とする、請求項1に記載のチェーン駆動装置。
【請求項3】
前記チェーンホイール(R61、R62)が前記シャフト上で互いに離間されることを特徴とする、請求項1に記載のチェーン駆動装置。
【請求項4】
前記チェーンドライブは、互いに対して鏡面対称に構成される2つのチェーンホイールを有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のチェーン駆動装置。
【請求項5】
前記チェーンホイールを取り囲むとともに、前記チェーンホイール上のチェーンリンクの移動空間を径方向内側で画定するハウジング(E1)を特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のチェーン駆動装置。
【請求項6】
前記ハウジングは、互いに隣接する内側に2つの溝(F1、F2)を有し、これらの溝内で、前記チェーンホイール上で走行する前記リンクチェーンストランドの垂直リンクが案内される、請求項5に記載のチェーン駆動装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載のチェーン駆動装置と、前記チェーン駆動シャフトに直接に又は伝達的に接続されるモータとを有し、前記モータが電気的又は空気圧的に動作される、昇降機構デバイス。
【請求項8】
前記モータのサイズ、及び適用可能な場合には関連するギア機構及び/又は関連するブレーキデバイスのサイズが、個々のリンクチェーンストランドのサイズに対応する、請求項7に記載の昇降機構デバイス。
【請求項9】
請求項7に記載の昇降機構デバイスと、前記昇降機構デバイスの前記チェーンドライブを介して案内されるリンクチェーンストランド(S11,S12)と、前記リンクチェーンストランド(S11,S12)の端部の固定のために各リンクチェーンストランドの端部リンクのための互いに隣接して配置される接続位置(C11、C12)を有するとともに、前記リンクチェーンストランドから離れて面する側に荷重のための接続部材(B1)を有する停止機器とを有し、前記接続位置が荷重方向に対して同じ高さに配置される、昇降機構システム。
【請求項10】
前記接続部材は、好ましくは前記停止機器上で前記荷重方向(b)と平行な軸の周りに回転可能に支持される荷重フックを備える、請求項9に記載の昇降機構システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つ以上のリンクチェーンがキャリア手段として使用される、ダブルチェーンホイールを有する昇降機構に関する。特に、本発明は、モータによって駆動され得るチェーン駆動シャフト上にチェーンドライブを有するチェーン駆動装置であって、少なくとも2つのリンクチェーンストランドをチェーンドライブを介して案内することができる、チェーン駆動装置と、昇降機構デバイスであって、モータに対して直接に又は伝達的に接続される昇降機構デバイスとに関する。本発明は、更に、昇降機構デバイスと、昇降機構デバイスのチェーンドライブを介して案内されるリンクチェーンストランドと、リンクチェーンストランドの端部に取り付けられ得る停止機器とを含む昇降機構システムに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ここで検討されているタイプの昇降機構(この用語は、チェーン駆動装置、昇降機構デバイス、及びシステムも含む)では、リンクチェーン、特に産業用丸型鋼チェーン又はプロファイル鋼チェーンが、荷の昇降及び/又は移動のためのキャリア手段として使用される。この場合、チェーンストランドのチェーンリンクが、チェーンホイール(チェーンスプロケットとも呼ばれる)を介して案内され、チェーンストランドのリンクは、チェーンホイールの外面上に垂直及び水平に交互に方向付けられる。好適には、チェーンドライブは、チェーンドライブのシャフト上に互いに隣接して配置される2つのチェーンホイールを有し、いずれの場合にもリンクチェーンストランドの一部を案内するためのチェーンホイールのそれぞれは、水平及び垂直のリンクを交互に伴って、すなわち、水平リンクを受けるためのポケットを伴うとともに垂直リンクを受けるために周方向に延びる溝を伴って構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
昇降機構デバイス及び停止機器において、チェーンの破損に対する耐久性及び信頼性が特に重要であることは言うまでもない。例えば、電動式又は手動式昇降ギアの耐荷重能力を2倍にすることが意図される場合には、1本のチェーンストランドを伴う昇降ギアのチェーン駆動装置を、例えばチェーンを変向するための変向ローラを用いて、プーリ原理にしたがってリンクチェーンの2-ストランドチェーン構成に変換できる。耐荷重能力を3倍にする又は倍増するように複数のストランドを構成することもできる。しかしながら、この場合、完全な耐荷重能力下でのチェーンもまた変向ホイール上にわたって案内されなければならないことが不都合である。ダブルチェーンチェーン駆動装置では、これにより、関与するチェーンホイール上の各昇降サイクルでのチェーンの荷重角度が3倍になる(駆動チェーンホイールで1回及び変向チェーンホイールで2回)。これは、チェーンの耐用年数の大幅な短縮につながり、それによって耐用年数が実質的に3分の1になる。マルチストランドチェーン駆動装置の昇降速度もストランドの数に対して逆に減少される。本発明者らは、チェーンホイールのしばしばかなりの空間的要件を更なる欠点として認識している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の概要
これらの欠点を克服するために、本発明によれば、チェーン駆動装置において、チェーンドライブが、該チェーンドライブのシャフト上に確実に回転できるように互いに隣接して配置される2つ以上のチェーンホイールを有し、2つのチェーンホイールが、互いに対して同じ方向の角度位置に配置されることが提案される。同じ方向のこの角度位置において、2つのチェーンホイールの角度ポケットは、シャフトと平行な距離だけ互いに対してオフセットして位置される。
【0005】
本発明に係るこの解決策は、複数の利点を与える。ダブル(又は多重)チェーンホイール及びそれに対応して多重化されたチェーンの使用の結果として、昇降機構の荷重(チェーンごとの更なるチェーン角度を伴わない)を二重に又は多重化することもでき、チェーンの耐用年数への悪影響が回避される。本発明は、チェーンリンクが比較的小さいストランド断面を有するチェーン、及び比較的小さい直径を伴うチェーンホイールの使用も可能にする。より小さいチェーン(チェーンごとに同じ耐荷重能力を有する)を使用する可能性は、チェーンの耐用年数に関して更に有利である。小さいチェーン寸法は、より大きいチェーンと比較して、摩耗耐用年数に関して利点をもたらす。これは、チェーン体積に対するチェーン表面の比が改善するからである。
【0006】
ダブルチェーンホイールを有するチェーンドライブでは、使用されるチェーンの直径を、同じ耐荷重能力で√2倍だけ減少させることができる(これは、耐荷重能力が半分の2つのチェーンに対応する)。これにより、チェーンの必要な分割及びチェーンホイールのサイズが同倍だけ低減される。その結果、同じ耐荷重能力で、ダブルチェーンドライブは、シングルチェーンを有するチェーンドライブと比較して、直径に関して1/√2=0.71倍だけ減少され得る。
【0007】
チェーンホイールのサイズのこの減少の結果として、関連する昇降機構で必要とされる駆動トルクをこの倍だけ減少させることもできる。その結果、昇降機構デバイスにおけるチェーンドライブを全体的により小さく構成することができる。更なる結果として、より小さい駆動トルクが必要とされ、その結果、同じ荷重に関して個々のチェーンを有するチェーンドライブと比較して、ダブルチェーンドライブを伴うチェーンドライブの重量を減少させることもできる。これにより、チェーンドライブの直線寸法は、(0.71の三乗根にしたがって)約11%減少される。チェーンドライブ及び昇降機構全体の重量及びサイズの節約の結果として、コスト及び材料に関して更にかなりの節約がある。
【0008】
更なる利点は、チェーンの不具合、特に、2つ以上の平行に延びるチェーンの使用の結果としての、チェーンの破損に対する安全性の向上であることが分かっている。チェーンが機能しなくなる(破損する)場合には、それにもかかわらず荷は落下せず、他方のチェーンが、例えば、4倍の安全性を伴って構成される場合、依然として荷を支持することができる。
【0009】
本発明の有利な更なる進展形態において、昇降機構デバイスには、チェーン駆動シャフトに直接に又は伝達的に接続されるモータが更に設けられる。特に、例えばクレーンなどの昇降システムで使用される小型の機械動作式昇降機構の場合、これは特定の利点をもたらす。これらの昇降機構及びそれらが設置されるシステムでは、よりコンパクトな構造タイプだけでなく、ギア機構又はブレーキデバイス(安全ブレーキ)などの更なる構成要素をより小さく構成することができるという事実もまた有利である。これは、一貫した耐荷重能力のために、チェーンストランドの寸法を(チェーンホイスト全体の構成ではなく)に依存させることができるからである。したがって、モータのサイズ、及び適用可能な場合には関連するギア機構及び/又は関連するブレーキデバイスは、個々のリンクチェーンストランドのサイズに対応することができる。これは、特にモータが電気的に又は空気圧で動作する場合に当てはまる。
【0010】
特に、(単一の)チェーンホイールをダブルチェーンホイールと交換することにより、コンパクトな昇降ギアの同じ耐荷重能力に関し、チェーンのサイズ(チェーンリンクのサイズ)及びチェーンホイールをより小さく構成することができ、また、チェーンホイールの直径が小さい結果として、より小さいトルクが生成され、これは、結果として、ブレーキ(安全ブレーキ)、モータギア機構、及び最終的にはモータ(同じ電力であるが、より高速で)における寸法を小さくすることができる。更に、より小さいハウジングを設けることもでき、全体的に重量を節約することができる。全体として、本発明は、特に電動昇降機構に関して大幅なコスト削減につながる。
(【0011】以降は省略されています)
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