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公開番号2025077535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189801
出願日2023-11-07
発明の名称多層体の製造方法及び印刷フィルム
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人
主分類B29C 63/02 20060101AFI20250512BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】高速で熱ラミネートを行っても、熱ラミネート適性及び耐湿熱性(耐レトルト性)に優れる多層体の製造方法を提供すること。
【解決手段】少なくとも基材層a及びシーラント層を有する積層フィルム(A)と、少なくとも基材層b及び印刷層を有する印刷フィルム(B)とを備える多層体の製造方法であって、前記積層フィルム(A)と前記印刷フィルム(B)とを熱融着して積層し、積層前の前記印刷フィルム(B)の前記印刷層の最大高さ(Sz)が1000nm以上15000nm以下である多層体の製造方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも基材層a及びシーラント層を有する積層フィルム(A)と、少なくとも基材層b及び印刷層を有する印刷フィルム(B)とを備える多層体の製造方法であって、
前記積層フィルム(A)と前記印刷フィルム(B)とを熱融着して積層し、
積層前の前記印刷フィルム(B)の前記印刷層の最大高さ(Sz)が1000nm以上15000nm以下である多層体の製造方法。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記積層フィルム(A)の前記シーラント層と、前記印刷フィルム(B)の前記印刷層とを熱融着して積層する、請求項1に記載の多層体の製造方法。
【請求項3】
前記シーラント層はエポキシ化合物を含有し、かつ、熱可塑性エラストマーを含有する、請求項1又は2に記載の多層体の製造方法。
【請求項4】
前記印刷層が、液体トナー方式のデジタル印刷により形成されてなる、請求項1又は2に記載の多層体の製造方法。
【請求項5】
前記液体トナーがイオン性基を有するポリマーを含む、請求項4に記載の多層体の製造方法。
【請求項6】
少なくとも基材層及び印刷層を有する印刷フィルムであって、
前記印刷層の最大高さ(Sz)が1000nm以上15000nm以下である、印刷フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多層体の製造方法及び印刷フィルムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
飲料、食品、日用品等の包装容器に印刷を施す技術として、液体トナーが注目されている。液体トナーは、従来のトナーに比べて薄い膜で発色することが可能であり、印刷画像を高解像度化できることが知られている。
【0003】
液体トナーに帯電性を付与するために、イオン性基を有するポリマーが材料として用いられる。
例えば、特許文献1では、無水マレイン酸官能基を有するポリマー及びエチレンメタクリル酸コポリマーに顔料を添加し、パラフィン炭化水素留分に分散せしめた液体トナーが提案されている。この液体トナーは、無水マレイン酸に含まれるカルボキシル基と、基材の紙の水酸基との相互作用により優れた結着性を示す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2003-520997号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示される液体トナーを使用して得られる印刷物は、レトルト等の湿熱環境下で変質又は変形する場合があった。上記印刷物に対し、保護フィルムを熱ラミネートすると耐水性を向上できるが、一定速度以上で熱ラミネートを行なうとレトルト等の湿熱環境下で気泡が発生するという問題が明らかとなった。
そこで、本発明は、高速で熱ラミネートを行っても、熱ラミネート適性及び耐湿熱性(耐レトルト性)に優れる多層体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
【0007】
[1]少なくとも基材層a及びシーラント層を有する積層フィルム(A)と、少なくとも基材層b及び印刷層を有する印刷フィルム(B)とを備える多層体の製造方法であって、前記積層フィルム(A)と前記印刷フィルム(B)とを熱融着して積層し、積層前の前記印刷フィルム(B)の前記印刷層の最大高さ(Sz)が1000nm以上15000nm以下である多層体の製造方法。
[2]前記積層フィルム(A)の前記シーラント層と、前記印刷フィルム(B)の前記印刷層とを熱融着して積層する、上記[1]に記載の多層体の製造方法。
[3]前記シーラント層はエポキシ化合物を含有し、かつ、熱可塑性エラストマーを含有する、上記[1]又は[2]に記載の多層体の製造方法。
[4]前記印刷層が、液体トナー方式のデジタル印刷により形成されてなる、上記[1]~[3]のいずれかに記載の多層体の製造方法。
[5]前記液体トナーがイオン性基を有するポリマーを含む、上記[4]に記載の多層体の製造方法。
[6]少なくとも基材層及び印刷層を有する印刷フィルムであって、前記印刷層の最大高さ(Sz)が1000nm以上15000nm以下である、印刷フィルム。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高速で熱ラミネートを行っても、熱ラミネート適性及び耐湿熱性(耐レトルト性)に優れる多層体の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の実施形態について詳細に説明する。但し、本発明の内容は以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
【0010】
[多層体の製造方法]
本発明における多層体は、少なくとも基材層a及びシーラント層を有する積層フィルム(A)と、少なくとも基材層b及び印刷層を有する印刷フィルム(B)を備える。
前記多層体は、積層フィルム(A)と印刷フィルム(B)とを熱融着して積層(以下「熱ラミネート」と記載することがある。)することで製造される。この際、積層フィルム(A)のシーラント層と、印刷フィルム(B)の印刷層とを対向させ、熱ラミネートさせることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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