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公開番号2025069040
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2024074677
出願日2024-05-02
発明の名称電子レンジ用の食品包装用成形容器
出願人株式会社エフピコ
代理人個人
主分類B32B 5/18 20060101AFI20250422BHJP(積層体)
要約【課題】余分な工程や資材を必要とせず経済的に優れ、容器内面の光沢度が50%以上である、電子レンジ用食品容器用途の成形容器の提供。
【解決手段】低耐熱ポリスチレン系樹脂発泡層(11)は、(A)ビカット軟化温度105℃以下のポリスチレン系樹脂からなるポリスチレン系樹脂組成物、または、(B)ビカット軟化温度105℃以下のポリスチレン系樹脂89~99質量%とポリフェニレンエーテル樹脂1~11質量%とからなるポリスチレン系樹脂組成物、をベース樹脂とし、高耐熱ポリスチレン系樹脂発泡層(12)は、(C)ビカット軟化温度105℃以下のポリスチレン系樹脂70~86質量%とポリフェニレンエーテル樹脂14~30質量%とからなるポリスチレン系樹脂組成物、または、(D)スチレン・(メタ)アクリル酸共重合樹脂を80質量%以上含むポリスチレン系樹脂組成物、をベース樹脂とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ポリスチレン系樹脂多層発泡シート層とポリオレフィン系樹脂積層フィルム層とを有するポリスチレン系樹脂積層発泡シートからなり、前記ポリオレフィン系樹脂積層フィルム層が容器内面を構成するようにして形成された成形容器であって、
前記ポリスチレン系樹脂多層発泡シート層は、前記ポリオレフィン系樹脂積層フィルム層との積層面に位置する低耐熱ポリスチレン系樹脂発泡層と、該低耐熱ポリスチレン系樹脂発泡層よりも容器外側に位置する高耐熱ポリスチレン系樹脂発泡層との少なくとも二層を有し、
前記低耐熱ポリスチレン系樹脂発泡層は、以下(A)または(B)いずれかのポリスチレン系樹脂組成物をベース樹脂とし、前記高耐熱ポリスチレン系樹脂発泡層は、以下(C)または(D)いずれかのポリスチレン系樹脂組成物をベース樹脂としており、
(A)ビカット軟化温度105℃以下のポリスチレン系樹脂からなるポリスチレン系樹脂組成物、
(B)ビカット軟化温度105℃以下のポリスチレン系樹脂89~99質量%とポリフェニレンエーテル樹脂1~11質量%とからなるポリスチレン系樹脂組成物、
(C)ビカット軟化温度105℃以下のポリスチレン系樹脂70~86質量%とポリフェニレンエーテル樹脂14~30質量%とからなるポリスチレン系樹脂組成物、
(D)スチレン・(メタ)アクリル酸共重合樹脂を80質量%以上含むポリスチレン系樹脂組成物、
前記ポリオレフィン系樹脂積層フィルム層は、容器内面に位置するポリオレフィン系樹脂フィルム層と、ポリスチレン系樹脂多層発泡シートとの積層面に位置するポリスチレン系樹脂フィルム層とを有し、
前記ポリオレフィン系樹脂フィルム層すなわち容器内面の光沢度が50%以上である、電子レンジ用の食品包装用成形容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリスチレン系樹脂積層発泡シートを熱成形してなる成形容器に関する。より具体的には、ベース樹脂の組成が異なる少なくとも二層以上のポリスチレン系樹脂発泡層と、容器内面に位置するポリオレフィン系樹脂フィルム層とを有し、該ポリオレフィン系樹脂フィルム層すなわち、容器内面の光沢度が50%以上である成形容器に関する。本発明の成形容器は、電子レンジ用食品容器として使用する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
スーパーマーケットやコンビニエンスストアで魚や精肉、弁当や惣菜を販売するための食品容器として、ポリスチレン系樹脂発泡シート、または、ポリスチレン系樹脂発泡シートを基材とした積層シートを真空成形等で熱成形した成形容器が広く使われている。
【0003】
このような成形容器は、その用途によって、ポリスチレン系樹脂発泡シートのベース樹脂の使い分けがされている。
【0004】
魚や精肉が入ったトレーのように、冷蔵~常温以下で使用される成形容器には、汎用ポリスチレン(GPPS)を主成分としたビカット軟化温度105℃以下のポリスチレン系樹脂組成物をベース樹脂としたポリスチレン系樹脂発泡シートを使用する。
【0005】
一方、電子レンジ用食品容器として使用する場合には、容器自体の耐熱性が必要となるので、スチレン・メタクリル酸共重合樹脂を主成分とした、ビカット軟化温度110℃以上のポリスチレン系樹脂組成物をベース樹脂としたポリスチレン系樹脂発泡シートや、汎用ポリスチレン樹脂(GPPS)とポリフェニレンエーテル樹脂(PPE)との樹脂混合物からなるビカット軟化温度110℃以上のポリスチレン系樹脂組成物をベース樹脂としたポリスチレン系樹脂発泡シートを使用する(特許文献1、特許文献2)。
【0006】
さらに、汎用ポリスチレン樹脂(GPPS)とポリフェニレンエーテル樹脂(PPE)との樹脂混合物をベース樹脂としたポリスチレン系樹脂発泡シートの応用例として、ベース樹脂の配合が異なる二層以上の発泡層を有するポリスチレン系樹脂多層発泡シートを使用する例もある(特許文献3、特許文献4)。
【0007】
また、電子レンジ用食品容器として使用する場合、ポリスチレン系樹脂発泡シートは電子レンジ加熱で温められた食品に由来する高温の油分が直接触れると溶融するおそれがあるので、それを防ぐために容器内面すなわち、食品接触面にポリオレフィン系樹脂フィルム層を設けることが一般的である(特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-137911号公報
特開2008-094919号公報
特開2014-168861号公報
特開2016-050314号公報
特開2019-043076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
容器内面に位置するポリオレフィン系樹脂フィルム層の光沢度、すなわち、容器内面の光沢度は高いほど好ましい。容器内面の光沢度が高いと内容物である食品の見栄えを良くし、商品の購買意欲を上げることができる。
【0010】
ポリオレフィン系樹脂フィルム層は、ポリスチレン系樹脂発泡シートに積層される前は90%以上の光沢度を有している。しかし、ポリスチレン系樹脂発泡シートに積層されると、その光沢度が低下するという現象が生じる。それゆえ、この光沢度の低下を防ぐ方法が種々検討されてきた。
(【0011】以降は省略されています)

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