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公開番号
2025068747
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2023178729
出願日
2023-10-17
発明の名称
エレベータの巻上機の結露防止システム及びエレベータの巻上機の結露防止方法
出願人
三菱電機ビルソリューションズ株式会社
,
三菱電機株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B66B
1/14 20060101AFI20250422BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】巻上機の結露防止運転の要否を正確に判定でき、巻上機に結露が発生することを防止できるエレベータの巻上機の結露防止システムを提供することを目的とする。
【解決手段】昇降路1の温度及び相対湿度を取得し、取得した昇降路1の温度及び相対湿度から昇降路1の露点温度T1を算出する露点温度算出部20と、巻上機6の温度T2を取得する巻上機温度取得部22と、巻上機温度算出部22が算出した巻上機6の温度T2が、露点温度算出部20が算出した露点温度T1より大きく、かつ、露点温度T1に予め定めた閾値温度T3を加えた温度以下である場合、巻上機6の温度T2を上昇させる結露防止運転が必要であると判定する判定部23と、判定部23が、結露防止運転が必要であると判定した場合、結露防止運転を行う巻上機制御部27と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
昇降路の温度及び相対湿度を取得し、取得した前記昇降路の温度及び相対湿度から前記昇降路の露点温度を算出する露点温度算出部と、
巻上機の温度を取得する巻上機温度取得部と、
前記巻上機温度取得部が取得した前記巻上機の温度が、前記露点温度算出部が算出した前記露点温度より大きく、かつ、前記露点温度に予め定めた閾値温度を加えた温度以下である場合、前記巻上機の温度を上昇させる結露防止運転が必要であると判定する判定部と、
前記判定部が、前記結露防止運転が必要であると判定した場合、前記結露防止運転を行う巻上機制御部と、
を備えるエレベータの巻上機の結露防止システム。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記巻上機温度取得部が取得した前記巻上機の温度が、前記露点温度算出部が算出した前記露点温度に前記閾値温度を加えた温度より高くなるために必要な上昇温度である必要上昇温度を算出する必要上昇温度算出部と、
前記結露防止運転を行う時間を示す結露防止運転時間と、前記結露防止運転時間の間、前記結露防止運転を行うことによる前記巻上機の上昇温度とを対応させるテーブルを記憶する記憶部と、
前記判定部が、前記結露防止運転が必要であると判定した場合、前記必要上昇温度算出部が算出した前記必要上昇温度に相当する上昇温度と対応する前記結露防止運転時間を、前記記憶部の前記テーブルから取得する結露防止運転時間取得部と、
を備え、
前記巻上機制御部は、前記結露防止運転時間取得部から取得した前記結露防止運転時間の間、前記結露防止運転を行う
請求項1に記載のエレベータの巻上機の結露防止システム。
【請求項3】
前記記憶部は、前記昇降路の温度と対応する前記結露防止運転時間と上昇温度との関係を前記テーブルに記憶し、
前記結露防止運転時間取得部は、前記昇降路の温度を取得し、前記昇降路の温度に対応する前記テーブルから、前記必要上昇温度算出部が算出した前記必要上昇温度に相当する上昇温度と対応する前記結露防止運転時間を取得する
請求項2に記載のエレベータの巻上機の結露防止システム。
【請求項4】
前記巻上機制御部は、エレベータが待機状態でない場合、前記エレベータが待機状態となった後に、前記結露防止運転を開始する
請求項1から3のいずれか一項に記載のエレベータの巻上機の結露防止システム。
【請求項5】
前記巻上機制御部は、前記結露防止運転の終了後に前記巻上機の通常運転を再開する
請求項1から3のいずれか一項に記載のエレベータの巻上機の結露防止システム。
【請求項6】
前記巻上機制御部は、前記結露防止運転中に乗場呼びが登録された場合、前記結露防止運転を続行し、前記結露防止運転の終了後に前記乗場呼びに応答する
請求項5に記載のエレベータの巻上機の結露防止システム。
【請求項7】
前記露点温度算出部は、乗場の出入口を形成する壁の前記昇降路側の面に設けられた温湿度計から前記昇降路の温度及び相対湿度を取得する
請求項1から3のいずれか一項に記載のエレベータの巻上機の結露防止システム。
【請求項8】
前記巻上機温度取得部は、前記巻上機のステータの巻線の温度を算出することにより、前記巻上機の温度を取得する
請求項1から3のいずれか一項に記載のエレベータの巻上機の結露防止システム。
【請求項9】
前記巻上機温度取得部は、前記巻上機のステータの巻線の温度を、前記巻上機のステータの巻線の抵抗値の測定結果を取得し、前記抵抗値を用いて算出する
請求項8に記載のエレベータの巻上機の結露防止システム。
【請求項10】
昇降路の温度及び相対湿度を取得し、取得した前記昇降路の温度及び相対湿度から前記昇降路の露点温度を露点温度算出部が算出する露点温度算出ステップと、
巻上機の温度を巻上機温度取得部が取得する巻上機温度取得ステップと、
前記巻上機温度取得部が取得した前記巻上機の温度が、前記露点温度算出部が算出した前記露点温度より大きく、かつ、前記露点温度に予め定めた閾値温度を加えた温度以下である場合、前記巻上機の温度を上昇させる結露防止運転が必要であると判定部が判定する判定ステップと、
前記判定部が、前記結露防止運転が必要であると判定した場合、巻上機制御部が前記結露防止運転を行う巻上機制御ステップと、
を備えるエレベータの巻上機の結露防止方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示はエレベータの巻上機の結露防止システム及びエレベータの巻上機の結露防止方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のエレベータの結露防止システムでは、天気情報サービスセンタからエレベータが設置されている地域における温度及び相対湿度を取得し、取得した温度及び相対湿度を用いて露点温度を算出する。そして、取得した温度と算出した露点温度とを用いて、エレベータ、特に巻上機の結露防止運転の要否を判定することで、結露が発生することを防止している(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-227235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のエレベータの結露防止システムでは、実際のエレベータの温度及び露点温度と、天気情報サービスセンタから取得した温度及び露点温度とに差が生じる場合があった。
【0005】
また、エレベータ内において、乗場の出入口から乗場の空気が昇降路に流入し、昇降路の温度や湿度が変化し、昇降路の露点温度が上昇することがあった。この場合、昇降路内の乗場の出入口から離れた場所に設けられる巻上機は、流入した乗場の空気の影響を直接受けない。そのため、上昇した昇降路の露点温度より巻上機の温度が低くなり、巻上機に結露が発生してしまう場合があった。従来のエレベータの結露防止システムでは、このようにエレベータ内の環境条件が一定でない場合があることを考慮できていなかった。
【0006】
したがって、従来のエレベータの結露防止システムは、巻上機に注目すると、巻上機の結露防止運転の要否を正確に判定することができず、結露が発生してしまう可能性があった。
【0007】
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、巻上機の結露防止運転の要否を正確に判定でき、巻上機に結露が発生することを防止できるエレベータの巻上機の結露防止システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係るエレベータの巻上機の結露防止システムは、昇降路の温度及び相対湿度を取得し、取得した昇降路の温度及び相対湿度から昇降路の露点温度を算出する露点温度算出部と、巻上機の温度を取得する巻上機温度取得部と、巻上機温度取得部が取得した巻上機の温度が、露点温度算出部が算出した露点温度より大きく、かつ、露点温度に予め定めた閾値温度を加えた温度以下である場合、巻上機の温度を上昇させる結露防止運転が必要であると判定する判定部と、判定部が、結露防止運転が必要であると判定した場合、結露防止運転を行う巻上機制御部と、を備える。
【0009】
本開示に係るエレベータの巻上機の結露防止方法は、昇降路の温度及び相対湿度を取得し、取得した昇降路の温度及び相対湿度から昇降路の露点温度を露点温度算出部が算出する露点温度算出ステップと、巻上機の温度を巻上機温度取得部が取得する巻上機温度取得ステップと、巻上機温度取得部が取得した巻上機の温度が、露点温度算出部が算出した露点温度より大きく、かつ、露点温度に予め定めた閾値温度を加えた温度以下である場合、巻上機の温度を上昇させる結露防止運転が必要であると判定部が判定する判定ステップと、判定部が、結露防止運転が必要であると判定した場合、巻上機制御部が結露防止運転を行う巻上機制御ステップと、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、巻上機の結露防止運転の要否を正確に判定でき、巻上機に結露が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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