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公開番号2025067219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177004
出願日2023-10-12
発明の名称デッキ材
出願人フクビ化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04F 15/02 20060101AFI20250417BHJP(建築物)
要約【課題】屋外に配置されたときに発生する上反りを低減できるデッキ材を提供する。
【解決手段】下コア層部の厚みが上コア層部の厚みより薄いため、上コア層部は、吸水による膨張が生じやすくなる一方で、下コア層部は吸水による膨張が生じにくくなる。また、上面表層部の厚みは下面表層部の厚み以下であるため、上面表層部の収縮が抑えられる。これらにより、デッキ材の上面表層部の収縮および下コア層部の膨張が抑えられることで、デッキ材の上反りが低減される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
屋外に配置され、長手方向に延びる板状のデッキ材であって、
基材と、
前記基材の上面を覆う上面表層部と、
前記基材の下面を覆う下面表層部と、を備え、
前記基材および前記上面表層部は、樹脂材料と当該樹脂材料よりも吸水に対する寸法変化の大きい特定成分とを含む配合樹脂により構成され、
前記基材は、
上方が前記上面表層部によって覆われている上コア層部と、
前記上面表層部に対して下方に位置し、下方が前記下面表層部によって覆われている下コア層部と、
前記上コア層部と前記下コア層部との間に介在し、前記上コア層部と前記下コア層との間に空間を形成しつつ当該空間を区画する複数の区画壁と、を含み、
前記下コア層部の厚みは前記上コア層部の厚みよりも薄く形成され、且つ、前記上面表層部の厚みは前記下面表層部の厚み以下に形成されている
ことを特徴とするデッキ材。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記上面表層部と前記上コア層部との間の界面が波状に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のデッキ材。
【請求項3】
前記下コア層部の厚みは、前記上コア層部の厚みの0.2倍以上0.6倍以下の範囲に設定され、且つ、
前記上面表層部の厚みは、前記下面表層部の厚みの0.5倍以上1.0倍以下の範囲に設定されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のデッキ材。
【請求項4】
前記上面表層部の厚みは、前記上コア層部の厚みよりも薄く形成され、
前記下面表層部の厚みは、前記下コア層部の厚み以上に形成されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のデッキ材。
【請求項5】
前記上面表層部の厚みは、前記上コア層部の厚みの0.3倍以上0.6倍以下の範囲に設定され、
前記下面表層部の厚みは、前記下コア層部の厚みの1.0倍以上2.0倍以下の範囲に設定されている
ことを特徴とする請求項4に記載のデッキ材。
【請求項6】
前記下面表層部は、前記特定成分を含まない
ことを特徴とする請求項1に記載のデッキ材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、屋外に設置されるデッキ材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、テラス、ベランダ、遊歩道(ボードウォーク)、ベンチなどの屋外の構造物において、木材や合成樹脂などの材質により形成された板状のデッキ材が使用されている。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、基材と、基材の上面を覆う上面表層部と、基材の下面を覆う下面表層部と、を備え、基材および上面表層部は木粉が配合される木粉配合樹脂で構成される一方で、下面表層部は木粉が配合されていない合成樹脂により構成され、上面表層部の木粉の配合比率が、基材における木粉の配合比率よりも小さくされているデッキ材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-12976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1のようなデッキ材が屋外に設置されると、デッキ材の上面部は、太陽光からの熱影響によって長手方向および幅方向に収縮することがある。また、デッキ材の下面部は、地盤上または地盤中に含まれる水に由来する水分を吸収することにより、長手方向および幅方向に膨張することがある。これらのうち少なくとも1つが発生すると、デッキ材の長手方向および幅方向の両端部が中央部に対して上方に変位するようにデッキ材が湾曲する現象、つまりデッキ材の上反りが発生する虞がある。
【0006】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、屋外に配置されたときに発生する上反りを低減できるデッキ材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するためのものとして、本発明は、屋外に配置され、長手方向に延びる板状のデッキ材であって、基材と、前記基材の上面を覆う上面表層部と、前記基材の下面を覆う下面表層部と、を備え、前記基材および前記上面表層部は、樹脂材料と当該樹脂材料よりも吸水に対する寸法変化の大きい特定成分とを含む配合樹脂により構成され、前記基材は、前記上面表層部によって覆われている上コア層部と、前記下面表層部によって覆われている下コア層部と、前記上コア層部と前記下コア層部との間に介在し、前記上コア層部および前記下コア層の間に空間を形成しつつ当該空間を区画する複数の区画壁と、を含み、前記下コア層部の厚みは前記上コア層部の厚みよりも薄く形成され、且つ、前記上面表層部の厚みは前記下面表層部の厚み以下に形成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、下コア層部の厚みが上コア層部の厚みより薄いため、上コア層部は、吸水による膨張が生じやすくなる一方で、下コア層部は吸水による膨張が生じにくくなる。その結果、上面表層部の収縮を上コア層部の吸水による膨張で打ち消し合うことができるとともに、下コア層部の吸水による膨張も抑えられる。また、上面表層部の厚みは下面表層部の厚み以下であるため、上面表層部の収縮が抑えられる。さらに、下面表層部の厚みが厚くなることで、下面から下コア層部へ水分が到達しにくくなるため、下コア層部の吸水による膨張が抑えられる。これらにより、デッキ材の上面表層部の収縮および下コア層部の膨張が抑えられることで、デッキ材の上反りが低減される。
【0009】
本発明において、好ましくは、前記上面表層部と前記上コア層部との間の界面が波状に形成されている。この構成によれば、上面表層部と上コア層部との接触面積が大きくなることで、上面表層部と上コア層部との剥離が抑制される。また、界面が波状に形成されることで、上面表層部の厚みがさらに薄くなる部位が形成されるため、上面表層部の収縮が一層抑えられる。
【0010】
また、好ましくは、前記下コア層部の厚みは、前記上コア層部の厚みの0.2倍以上0.6倍以下の範囲に設定され、且つ、前記上面表層部の厚みは、前記下面表層部の0.5倍以上1.0以下の範囲に設定されている。この構成によれば、下コア層部の厚みが上コア層部の厚みに対して上記範囲で相対的に薄くなり、且つ、上面表層部の厚みが下面表層部の厚みに対して上記範囲で相対的に薄くなることで、上面表層部の収縮および下コア層部の膨張を好適に抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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