TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025065695
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175079
出願日
2023-10-10
発明の名称
積層体、化粧シート、及び熱又は活性エネルギー線硬化型コーティング剤
出願人
DICグラフィックス株式会社
代理人
個人
主分類
B32B
27/20 20060101AFI20250415BHJP(積層体)
要約
【課題】 化粧シートに適用可能な、触感に特徴を有する化粧シート、及びそれに使用する熱又は活性エネルギー線硬化型コーティング剤を提供する。
【解決手段】 基材と、基材上に設けられた樹脂層を有する積層体であって、前記樹脂層が、(1)~(4)を満たす積層体、化粧シート、及び熱又は活性エネルギー線硬化型コーティング剤。
(1)樹脂層が、平均粒子径1~10μmの樹脂ビーズを1~50質量%またはシリカを1~50質量%含有する熱又は活性エネルギー線硬化型組成物の樹脂層を、熱又は活性エネルギー線照射により皮膜化させた層である。
(2)樹脂層面の手の動摩擦係数が0.35以下である。
(3)表面の凹凸部を表す値である平均粗さRaが3μm以下、最大高さRzが20μm以下である。
(4)積層体の樹脂ビーズの硬さの値であるヤング率が1000MPa以上である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、基材上に設けられた樹脂層を有する積層体であって、前記樹脂層が、(1)~(4)を満たすことを特徴とする積層体。
(1)樹脂層が、1~10μmの樹脂ビーズを1~50質量%またはシリカを1~50質量%含有する熱又は活性エネルギー線硬化型組成物の樹脂層を、熱又は活性エネルギー線照射により皮膜化させた層である。
(2)樹脂層面の手の動摩擦係数が0.35以下である。
(3)表面の凹凸部を表す値である平均粗さRaが3μm以下、最大高さRzが20μm以下である。
(4)積層体の樹脂ビーズの硬さの値であるヤング率が1000MPa以上である。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記樹脂層が、1~10μmの樹脂ビーズを1~50質量%またはシリカを1~50質量%含有するポリオールとイソシアネートを含有する熱硬化型組成物の樹脂層を、熱により皮膜化させた層である請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記樹脂層が、1~10μmの樹脂ビーズを1~50質量%またはシリカを1~50質量%含有する(メタ)アクリルモノマーを含有する活性エネルギー線硬化性組成物の樹脂層を活性エネルギー線照射により皮膜化させた層である請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
平均粒子径1~10μmの樹脂ビーズを1~50質量%またはシリカを1~50質量%含有する熱又は活性エネルギー線硬化型コーティング剤であって、熱又は活性エネルギー線照射により皮膜化させた層が、(2)~(4)を満たすことを特徴とする熱又は活性エネルギー線硬化型コーティング剤。
(2)樹脂層面の手の動摩擦係数が0.35以下である。
(3)表面の凹凸部を表す値である平均粗さRaが3μm以下、最大高さRzが20μm以下である。
(4)積層体の樹脂ビーズの硬さの値であるヤング率が1000MPa以上である。
【請求項5】
請求項1~3のいずれかに記載の積層体を使用した化粧シート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、触感に特徴を有する積層体、化粧シート、及びそれに使用する熱又は活性エネルギー線硬化型コーティング剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、製品に新しい価値を付加する感性価値への関心が高まり、多くの産業において感性価値創造の取り組みが活発になっている。製品に付加する価値として、接触知覚における手触り、肌触りの良さが重要な要件として注目されている。
触感を要求される用途の一つに、内装建材に使用される化粧シートがある。触感に特徴を有する化粧シートとしては、本物の木目等に近い触感を付与した木目調化粧シートの他、最近では、滑らかな触感を目的としてポリマー系滑剤と、有機粒子系滑剤とを含有する表面樹脂層を有した化粧シートや(例えば特許文献1参照)、熱可塑性樹脂層を含み、表面に凹凸模様を備え、JIS B0601:2001に準拠した算術平均高さをRa、要素の平均長さをRSmとしたときに、前記凹凸模様の表面の表面の算術平均粗さRaが15μm以上、25μm以下であり、かつ、輪郭曲線要素の平均長さRSmが400μm以下である化粧シート(例えば特許文献2参照)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-10419号公報
特開2021-53996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、化粧シートに適用可能な、触感に特徴を有する化粧シート、及びそれに使用する熱又は活性エネルギー線硬化型コーティング剤を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
引用文献1や2に記載の「滑らかな触感」は、文献1においては「滑らかさが特に高く、ソープフィニッシュ処理がなされた木材のような滑らかな触感である。」を評価A(文献1段落0110参照)としており、文献2においては「触感が滑らかであると答えた人が18人以上であった。」を評価○(文献2段落0031参照)とした、いずれも、官能的評価で判断されている。
官能評価は実際に使用する人の評価の平均値であるため有用な評価ではあるが、被験者の体調や感覚により評価値のばらつきが大きいことがある。更に、触感の表現に様々なものがあり、例えば「滑らかな」以外に、「しっとりした」「やわらかな」「すべすべした」「さらさらした」等様々な表現があるが、これを各々の被験者が統一した認識で使用できているかは不明であり、やはりばらつきが大きいという問題がある。
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために研究を重ねた結果、触感を、ヒトの手で計測することにより得られた動摩擦係数、面の凹凸部を表す値である平均粗さRa、及び積層体の樹脂ビーズの硬さの値であるヤング率により特定することができ、特定の粒径を有する樹脂ビーズを特定量含有する熱又は活性エネルギー線硬化型組成物の樹脂層を有する積層体が、触感の表現のうちの「すべすべした」触感を表現できることを見出し、上記課題を解決することを見出した。
【0007】
即ち本発明は、基材と、基材上に設けられた樹脂層を有する積層体であって、前記樹脂層が、(1)~(4)を満たすことを特徴とする積層体を提供する。
(1)樹脂層が、1~10μmの樹脂ビーズを1~50質量%またはシリカを1~50質量%含有する熱又は活性エネルギー線硬化型組成物の樹脂層を、熱又は活性エネルギー線照射により皮膜化させた層である。
(2)樹脂層面の手の動摩擦係数が0.35以下である。
(3)表面の凹凸部を表す値である平均粗さRaが3μm以下、最大高さRzが20μm以下である。
(4)積層体の樹脂ビーズの硬さの値であるヤング率が1000MPa以上である。
【0008】
また本発明は、前記樹脂層が、平均粒子径1~10μmの樹脂ビーズを1~50質量%またはシリカを1~50質量%含有するポリオールとイソシアネートを含有する熱硬化型組成物の樹脂層を、熱により皮膜化させた層である積層体を提供する。
【0009】
また本発明は、前記樹脂層が、平均粒子径1~10μmの樹脂ビーズを1~50質量%またはシリカを1~50質量%含有する(メタ)アクリルモノマーを含有する活性エネルギー線硬化性組成物の樹脂層を活性エネルギー線照射により皮膜化させた層である積層体を提供する。
【0010】
また本発明は、平均粒子径1~10μmの樹脂ビーズを1~50質量%またはシリカを1~50質量%含有する熱又は活性エネルギー線硬化型コーティング剤であって、熱又は活性エネルギー線照射により皮膜化させた層が、(2)~(4)を満たすことを特徴とする熱又は活性エネルギー線硬化型コーティング剤を提供する。
(2)樹脂層面の手の動摩擦係数が0.35以下である。
(3)表面の凹凸部を表す値である平均高さRaが3μm以下、最大高さRzが20μm以下である。
(4)積層体の樹脂ビーズの硬さの値であるヤング率が1000MPa以上である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東レ株式会社
積層体
10か月前
東レ株式会社
積層体
3か月前
東レ株式会社
積層体
10か月前
東レ株式会社
積層体
6か月前
東レ株式会社
積層体
10か月前
東レ株式会社
積層体
9か月前
東レ株式会社
フィルム
7か月前
東レ株式会社
積層構造体
2か月前
東レ株式会社
多層成形品
11か月前
ユニチカ株式会社
積層体
2か月前
東レ株式会社
積層フィルム
11か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
6か月前
アイカ工業株式会社
化粧板
8か月前
東レ株式会社
積層フィルム
2か月前
東レ株式会社
積層フィルム
25日前
東洋紡株式会社
離型フィルム
12か月前
エスケー化研株式会社
積層体
2か月前
東洋紡株式会社
離型フィルム
12か月前
東ソー株式会社
多層フィルム
1か月前
積水樹脂株式会社
磁性シート
1か月前
ダイニック株式会社
ターポリン
9か月前
三菱製紙株式会社
離型フィルム
11か月前
東ソー株式会社
蓋材用フィルム
5か月前
三菱製紙株式会社
不織布積層体
1か月前
大倉工業株式会社
多層フィルム
2か月前
日本バイリーン株式会社
表面材
10か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
11か月前
三洋化成工業株式会社
複層硬化膜
11か月前
東レ株式会社
サンドイッチ構造体
6か月前
個人
加熱調理に利用可能な鉄製品
4か月前
株式会社カネカ
ポリイミド積層体
11か月前
株式会社エフコンサルタント
面材
11か月前
東レ株式会社
電子機器筐体用部材
3か月前
東レ株式会社
電子機器筐体用部材
3か月前
株式会社カネカ
保護フィルム積層体
8か月前
菊地シート工業株式会社
遮熱シート
2か月前
続きを見る
他の特許を見る