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公開番号2025064762
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174757
出願日2023-10-06
発明の名称画像処理システム、及び画像処理システムの制御方法
出願人キヤノン電子株式会社
代理人弁理士法人ひのき国際特許事務所
主分類H04N 1/60 20060101AFI20250410BHJP(電気通信技術)
要約【課題】3次元格子を用いた色味補正では、各格子点に割り当てる値を変更することで、明るさ補正と色味補正を統合できるが、明るさ設定によっては、統合によって明るさ補正の精度が下がってしまう場合があった。
【解決手段】明るさ補正用の1次元ルックアップテーブルの特性に基づいて、入力画像に対する、色味補正と明るさ補正とを統合した補正処理(S1104~S1107)と、色味補正と明るさ補正とをそれぞれ行う補正処理(S1109~S1103)とを切り替える(S1102~S1103)。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
色味補正用の設定データに基づき画像の色味を補正する色味補正手段と、
明るさ補正用の設定データに基づき画像の明るさを補正する明るさ補正手段と、
前記明るさ補正用の設定データの特性に基づいて、入力画像に対して、前記色味補正と前記明るさ補正とを統合した補正を行う第1補正処理と、前記色味補正と前記明るさ補正とをそれぞれ行う第2補正処理とを切り替えるように制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記第1補正処理を行う場合、前記色味補正用の設定データを前記明るさ補正用の設定データを用いて変換し、該変換された明るさ補正用の設定データに基づく入力画像の補正を、前記色味補正手段に実行させるように制御する、ことを特徴とする画像処理システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記色味補正用の設定データは、所定の色空間を分割する3次元格子の各格子点における色分解信号と色修正信号との対応関係を示すデータであり、
前記明るさ補正用の設定データは、入力値がとり得る諧調ごとに、入力値と出力値の組み合わせを定めたデータであり、
前記明るさ補正用の設定データにおいて出力値がゼロとなる最大の入力値を、前記特性を示す値とし、
前記制御手段は、前記特性を示す値と前記格子点における各色成分の値とが、所定の関係となる場合に前記第1補正処理を行い、前記所定の関係でない場合に前記第2補正処理を行うように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
前記色味補正用の設定データは、所定の色空間を分割する3次元格子の各格子点における色分解信号と色修正信号との対応関係を示すデータであり、
前記明るさ補正用の設定データは、入力値がとり得る諧調ごとに、入力値と出力値の組み合わせを定めたデータであり、
前記明るさ補正用の設定データにおいて、出力値が最大値となる最小の入力値を、前記特性を示す値とし、
前記制御手段は、前記特性を示す値と前記格子点における各色成分の値とが、所定の関係となる場合に前記第1補正処理を行い、前記所定の関係でない場合に前記第2補正処理を行うように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記所定の関係とは、前記特性を示す値が、前記いずれかの格子点における、いずれかの色成分の値と一致する関係である、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記所定の関係とは、前記特性を示す値と、前記いずれかの格子点における、いずれかの色成分の値との差分が、所定の値以下となる関係である、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理システム。
【請求項6】
前記所定の値は、前記格子点間の距離に基づく値であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理システム。
【請求項7】
入力画像の種別を設定する設定手段を有し、
前記設定手段により設定された入力画像の種別が、文書画像である場合には前記所定の値を第1値とし、文書画像でない場合には前記所定の値を前記第1値よりも大きい第2値とする、ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理システム。
【請求項8】
前記明るさ補正用の設定データは、入力画像の読取設定に応じて変更されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項9】
前記入力画像の読取設定には、色成分ごとの明るさ設定が含まれ、
前記明るさ補正用の設定データは、色成分ごとの明るさ設定に応じて、色成分ごとに変更され、
前記制御手段は、前記色成分ごとに前記第1補正処理と前記第2補正処理の切り替えを制御する、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項10】
前記画像を、原稿から読み取る画像読取手段を有し、
前記画像読取手段が読み取った画像が、前記入力画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理システム、及び画像処理システムの制御方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
大量の原稿の画像を効率的に読み取るために、ADF(Auto Document Feeder)を備えた原稿読取装置と、PC(Personal Computer)等の情報処理装置からなる原稿読取システムが広く使われている。特に、原稿をカラーで読み取ることができる原稿読取装置を用いることで、大量のカラー原稿を効率的に読み取ることが広く行われている。
【0003】
カラー原稿の読み取りにあたって、画像データの色味と明るさを補正することが広く行われている。この補正は、視認性や再現性の高い画像を出力するために行われるもので、その処理は原稿読取装置もしくは情報処理装置内で行われる。
【0004】
画像データの色味を補正する方法には様々なものがあるが、3次元ルックアップテーブルを用いた方法が一般的に使われている。3次元ルックアップテーブルは、例えば図14に示すように、補正前の画像の赤(R)、緑(G)、青(B)の各色成分のデータの組み合わせごとに、対応する補正後のRGB値が登録されたものである。
図14は、3次元ルックアップテーブルを説明するための図である。
【0005】
3次元ルックアップテーブルを用いた色味補正処理(「3次元ガンマ補正」ともいう)は、まずカラー画像データの各画素についてRGB値を読み出し、次に3次元ルックアップテーブルを参照することで補正後のRGB値を取得し、取得したRGB値に各画素のデータを置き換えることで行われる。
【0006】
なお、全ての可能なRGB値の組み合わせについて3次元ルックアップテーブルを用意するためには、非常に多くのメモリーが必要になるため、現実的ではない。そこで、3次元ルックアップテーブルは16×16×16個などの限られた数の組み合わせだけ用意しておき、このテーブルに載っていないRGB値の組み合わせに対しては、テーブルに載っている情報から算出することが通常行われている。
限られた数の3次元ルックアップテーブルによる色味補正処理を直観的に記述するために、RGBの3次元色空間上の格子を用いて記述することが広く行われている。以下、図15を用いて説明する。
【0007】
図15は、3次元格子を用いた色味補正を説明するための図である。
まず、3次元ルックアップテーブルの各要素は、その変換前の値に相当する3次元色空間上の位置に配置され、格子を形成する(図15の灰色丸)。色味補正は、この格子を参照して行われる。入力のRGB値がいずれかの格子点の位置に相当するものであった場合には(すなわち図15の灰色丸)、その格子点に相当する3次元ルックアップテーブル要素の変換後の値を取得し、その値を出力のRGB値とする。一方、入力のRGB値が格子点の間に位置するものであった場合には(図15の黒丸)、その入力位置を含む1つの格子に注目し、その格子を構成する8つの要素の変換後の値から出力値を算出する。出力値の算出方法には様々な方法があるが、例えば、入力値と各要素との距離を算出し、距離が近いものほど重みが大きくなるように重み付き平均を行うものがある。このように、3次元色空間上の格子を用いると、限られた数の3次元ルックアップテーブルによる色味補正処理を直観的に記述することができる。
【0008】
一方、画像データの明るさを補正するにあたっては、1次元ルックアップテーブルを用いた処理が広く使われている。1次元ルックアップテーブルは、RGBそれぞれに対して個別に用意される。すなわち、補正前のRの値に対応する補正後のRの値が登録されたテーブル、補正前のGの値に対応する補正後のGの値が登録されたテーブル、補正前のBの値に対応する補正後のBの値が登録されたテーブルの3つのテーブルが用意される。明るさ補正処理(「1次元ガンマ補正」ともいう)は、まずカラー画像データの各画素についてRGB値を読み出し、次にRGBの中のRについて、対応する1次元ルックアップテーブルを参照することで補正後のRの値を取得する。同様にG,Bについても、それぞれに対応する1次元ルックアップテーブルを用いて、補正後のG、B値を取得し、取得したR,G,B値を補正後の画像データとして出力する。
【0009】
1次元ルックアップテーブルは、RGBそれぞれに対して個別に用意するだけで良いため、RGBの組み合わせの分を用意する必要がある3次元ルックアップテーブルとは異なり、多くのメモリーを必要としない。そのため、1次元ルックアップテーブルは、通常RGBそれぞれの全ての値に対して用意される。すなわち、例えばRGBの各値が256諧調で表現される場合には、256個の要素を持ったテーブルがRGBそれぞれに対して用意される。
【0010】
なお、視認性や再現性の高いカラー画像を作成するためには、色味補正処理と明るさ補正処理の両方を行う必要がある。しかし、両方の処理に対して専用処理回路を用意すると、装置のコストが高くなってしまう。また、汎用処理回路を用意し、1つの回路で両方の処理を行うこともできるが、その場合には処理時間が長くなり、生産性が低下してしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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