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公開番号2025051402
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023160432
出願日2023-09-25
発明の名称スピーカ取付構造
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類H04R 1/02 20060101AFI20250328BHJP(電気通信技術)
要約【課題】スピーカからの振動伝達の抑制と取付剛性の向上を実現し得るスピーカ取付構造を提供する。
【解決手段】フランジ部を有するスピーカを固定用穴を有する板部材に固定したスピーカ取付構造は、スピーカからの振動伝達を抑制し取付剛性を補強する補強制振部材を備える。補強制振部材はスピーカのフランジ部と板部材の固定用穴周辺部との間に介在された補強部と補強部のスピーカ軸側に延在する板厚変化部を有する。板厚変化部は延在方向に板厚が減少し、その先端が自由端を形成し、かつ常磁性体、反磁性体又は反強磁性体からなり、かつその先端部に制振材を有する。板厚変化部の板厚がh(x)=ε・xn+hO(xは先端からの距離(mm)、h(x)は先端からの距離xにおける板厚(mm)、hOは先端の厚さ(mm)、εは正の定数、nは1以上の実数を示す)で表される関係を満足する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
フランジ部を有するスピーカを固定用穴を有する板部材に固定したスピーカ取付構造であって、
前記スピーカからの振動伝達を抑制するとともに取付剛性を補強する補強制振部材を備え、
前記補強制振部材は、前記スピーカのフランジ部と前記板部材の固定用穴周辺部との間に介在された補強部と、前記補強部のスピーカ軸側に延在する板厚変化部を有し、
前記板厚変化部は、延在方向に板厚が減少するとともに、その先端が自由端を形成しており、かつ、常磁性体、反磁性体又は反強磁性体からなり、かつ、その先端部に制振材を有し、
前記板厚変化部の板厚が、下記の式(1)
h(x)=ε・x

+h

・・・(1)
(式(1)中、xは前記先端からの距離(mm)、h(x)は前記先端からの距離xにおける板厚(mm)、h

は前記先端の厚さ(mm)、εは正の定数、nは1以上の実数を示す)で表される関係を満足する
ことを特徴とするスピーカ取付構造。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記補強制振部材が、前記補強部と前記板厚変化部との境界付近の折り曲げで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ取付構造。
【請求項3】
前記板厚変化部が、前記固定用穴の周方向に沿って配置された複数の板厚変化部片を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカ取付構造。
【請求項4】
前記板厚変化部が、前記スピーカの前後方向において、前記スピーカの後方側に傾いており、
前記板厚変化部の先端が、前記前後方向において、前記スピーカの後端と同位置にあるか又は前記スピーカの後端よりも前方側にある
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のスピーカ取付構造。
【請求項5】
前記板厚変化部が、前記スピーカの前後方向において、前記スピーカの後方側に傾いており、
前記板厚変化部の先端が、前記前後方向において、前記スピーカの後端と同位置にあるか又は前記スピーカの後端よりも前方側にある
ことを特徴とする請求項3に記載のスピーカ取付構造。
【請求項6】
前記板部材が、自動車部品であることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スピーカ取付構造に係り、スピーカから板部材への振動伝達の抑制とスピーカの取付剛性の向上を実現し得るスピーカ取付構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、簡単な構成で、高い取付剛性を確保しつつ、高周波音によるノイズの発生を抑制することができるスピーカの取付構造が開示されている。このスピーカの取付構造は、相対的に剛性が低い車体パネル上の部位に対し、スピーカを締結する強締結部と、相対的に剛性が高い車体パネル上の部位に対し、弾性体を介在させた状態で、スピーカを強締結部よりも低い締結力で締結する緩締結部とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-208433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示されたようなスピーカの取付構造は、スピーカと車体パネルとの間に依然としてゴム等の弾性体を介在させているため、スピーカから車体パネルへの振動伝達は抑制されているが、スピーカの取付剛性は低下してしまい、十分なものとなっていないという問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであって、スピーカから板部材への振動伝達の抑制とスピーカの取付剛性の向上を実現し得るスピーカ取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、スピーカからの振動伝達を抑制するとともに取付剛性を補強する所定の補強制振部材を備えた構成とすることにより、前記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明のスピーカ取付構造は、フランジ部を有するスピーカを固定用穴を有する板部材に固定したスピーカ取付構造である。
スピーカ取付構造は、スピーカからの振動伝達を抑制するとともに取付剛性を補強する補強制振部材を備える。
補強制振部材は、スピーカのフランジ部と板部材の固定用穴周辺部との間に介在された補強部と、補強部のスピーカ軸側に延在する板厚変化部を有する。
板厚変化部は、延在方向に板厚が減少するとともに、その先端が自由端を形成しており、かつ、常磁性体、反磁性体又は反強磁性体からなり、かつ、その先端部に制振材を有する。
板厚変化部の板厚が、下記の式(1)
h(x)=ε・x

+h

・・・(1)
(式(1)中、xは先端からの距離(mm)、h(x)は先端からの距離xにおける板厚(mm)、h

は先端の厚さ(mm)、εは正の定数、nは1以上の実数を示す)で表される関係を満足する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、スピーカからの振動伝達を抑制するとともに取付剛性を補強する上述の補強制振部材を備えた構成としたため、スピーカから板部材への振動伝達の抑制とスピーカの取付剛性の向上を実現し得るスピーカ取付構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のスピーカ取付構造の一実施形態を模式的に示す部分断面図である。
他の実施形態のスピーカ取付構造に用いる補強制振部材を模式的に示す説明図である。
図1に示したスピーカ取付構造に用いる補強制振部材を模式的に示す説明図である。
補強制振部材によるスピーカからドアインナパネルへの振動伝達抑制効果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明のスピーカ取付構造について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下で引用する図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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