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公開番号2025069832
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-01
出願番号2023179805
出願日2023-10-18
発明の名称ギヤ式動力伝達装置
出願人日産自動車株式会社,ジヤトコ株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 57/023 20120101AFI20250423BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】ギヤへの異物の噛み込みを防止しつつギヤの潤滑を図ることができるギヤ式動力伝達装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るギヤ式動力伝達装置は、第1保護部材5が設けられていることにより、第1減速側駆動ギヤG11の噛み合い歯面(歯面G112)と第1減速側被駆動ギヤG12の噛み合い歯面(歯面G122)との間への異物の侵入を抑制することができる。加えて、第1保護部材5の内部には、第1減速側駆動ギヤG11又は第1減速側被駆動ギヤG12の少なくとも一方の歯面G112,G122に潤滑油を供給可能な第1油通路7が設けられていることにより、第1減速側駆動ギヤG11と第1減速側被駆動ギヤG12との噛み合いにおける適切かつ効率的な潤滑を図ることができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1軸に連係された第1ギヤと、第2軸に連係され、前記第1ギヤと噛み合うことによって前記第1軸の回転を減速して前記第2軸に伝達する第2ギヤと、を有するギヤ式動力伝達装置であって、
前記第1ギヤと前記第2ギヤが噛み合う直前において前記第1ギヤの歯先と前記第2ギヤの歯先との間に介在し、前記第1ギヤの噛み合い歯面と前記第2ギヤの噛み合い歯面との間への異物の侵入を抑制する保護部材と、
前記保護部材の内部に設けられ、外部から導かれる潤滑油を前記噛み合う直前の前記第1ギヤ又は前記第2ギヤの少なくとも一方の歯面に導く油通路と、
を備えたことを特徴とするギヤ式動力伝達装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
請求項1に記載のギヤ式動力伝達装置であって、
前記保護部材は、
前記第1ギヤと前記第2ギヤが噛み合う直前における前記第1ギヤの歯先と前記第2ギヤの歯先との間に介在し、前記第1ギヤの噛み合い歯面と前記第2ギヤの噛み合い歯面との間への異物の侵入を抑制する保護面と、
前記保護面の前記第1ギヤと対向する第1端部から前記第1ギヤの歯先円に沿って延びるように設けられ、前記第1ギヤの歯先と対向する第1ギヤ対向面と、
前記保護面の前記第2ギヤと対向する第2端部から前記第2ギヤの歯先円に沿って延びるように設けられ、前記第2ギヤの歯先と対向する第2ギヤ対向面と、
を有する楔状に形成されている、
ことを特徴とするギヤ式動力伝達装置。
【請求項3】
請求項2に記載のギヤ式動力伝達装置であって、
前記油通路は、二又状に分岐して設けられ、一方は前記第1ギヤ対向面に開口し、他方は前記第2ギヤ対向面に開口する、
ことを特徴とするギヤ式動力伝達装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のギヤ式動力伝達装置であって、
前記潤滑油は、外部に設けられたポンプによって圧送される、
ことを特徴とするギヤ式動力伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ギヤ式動力伝達装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来のギヤ式動力伝達装置(例えば減速機)としては、例えば、以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
概略を説明すれば、この減速機では、異物がギヤ間に噛み込むことを防止する保護カバー(保護部材)が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-210707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の減速機では、ギヤの潤滑について何ら考慮されていない点で、改善の余地が残されていた。
【0006】
そこで、本発明は、前記従来のギヤ式動力伝達装置の技術的課題に鑑みて案出されたものであり、ギヤへの異物の噛み込みを防止しつつギヤの潤滑を図ることができるギヤ式動力伝達装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、その一態様として、第1軸に連係された第1ギヤと、第2軸に連係され、前記第1ギヤと噛み合うことによって前記第1軸の回転を減速して前記第2軸に伝達する第2ギヤと、を有するギヤ式動力伝達装置であって、前記第1ギヤと前記第2ギヤが噛み合う直前において前記第1ギヤの歯先と前記第2ギヤの歯先との間に介在し、前記第1ギヤの噛み合い歯面と前記第2ギヤの噛み合い歯面との間への異物の侵入を抑制する保護部材と、前記保護部材の内部に設けられ、外部から導かれる潤滑油を前記噛み合う直前の前記第1ギヤ又は前記第2ギヤの少なくとも一方の歯面に導く油通路と、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、保護部材が設けられていることで、第1ギヤの噛み合い歯面と第2ギヤの噛み合い歯面との間への異物の侵入を抑制することができる。加えて、保護部材の内部には、第1ギヤ又は第2ギヤの少なくとも一方の歯面に潤滑油を供給可能な油通路が設けられているため、第1ギヤと第2ギヤの噛み合いにおける適切かつ効率的な潤滑を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係るギヤ式動力伝達装置の要部を表示した斜視図である。
図1に示す第1保護部材の近傍を拡大して表示した、図1の要部拡大図である。
図1に示す第2保護部材の近傍を拡大して表示した、図1の要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係るギヤ式動力伝達装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。なお、下記の実施形態では、本発明に係るギヤ式動力伝達装置を、いわゆるシリーズハイブリッド車両のモータの減速機に適用した態様について説明する。なお、各図の説明では、各軸1,2,3の回転軸線Z1,Z2,Z3の方向に沿う方向を「軸方向」、各軸1,2,3の回転軸線Z1,Z2,Z3の方向に直交する方向を「径方向」、各軸1,2,3の回転軸線Z1,Z2,Z3の周りの方向を「周方向」と定義する。
(【0011】以降は省略されています)

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