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公開番号2025057908
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167743
出願日2023-09-28
発明の名称通信システム
出願人株式会社デンソー
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類H04L 12/46 20060101AFI20250402BHJP(電気通信技術)
要約【課題】故障診断通信のための専用バスを使用することなく、故障診断通信に要する通信時間を低減する技術を提供する。
【解決手段】通信システム2は、故障診断の要求元と要求先との間で診断要求および診断結果の故障診断通信を中継する複数の通信ノード30、40、50、60、70、80、90、100、110を備える。通信ノードの通信設定部は、診断要求送信時または診断結果送信時のいずれか一方において、故障診断通信であると通信判定部が判定すると、故障診断の通信規格で使用が定められている第1の通信プロトコルの第1の通信フレームを、第1の通信プロトコルよりも通信速度が速い第2の通信プロトコルの第2の通信フレームにパッキングして第2の通信フレームを送信する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
故障診断の要求元と前記故障診断の要求先との間で診断要求および診断結果の故障診断通信を中継する複数の通信ノード(30、40、42、44、46、50、60、70、80、90、100、110)を備える通信システムであって、
前記通信ノードのいずれかは、
今回の通信が前記故障診断通信であるか否かを判定するように構成された通信判定部(32、72、92、S402、S406、S422)と、
前記要求元から前記要求先への診断要求送信時、あるいは前記要求先から前記要求元への診断結果送信時のいずれか一方において、前記今回の通信が前記故障診断通信であると前記通信判定部が判定すると、前記故障診断の通信規格で使用が定められている第1の通信プロトコルの第1の通信フレームを、前記第1の通信プロトコルよりも通信速度が速い第2の通信プロトコルの第2の通信フレームにパッキングするように構成された通信設定部(34、74、94、S408、S410、S426、S428)と、
を備える、
通信システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記通信ノードを第1の通信ノードとし、前記通信判定部を第1の通信判定部とし、前記通信設定部を第1の通信設定部とすると、
前記第1の通信設定部は、前記診断要求送信時または前記診断結果送信時のいずれか一方において、前記今回の通信が前記故障診断通信であると前記第1の通信判定部が判定すると、前記第2の通信フレームに前記第1の通信フレームをパッキングするように構成されており、
前記複数の通信ノードのうち、前記第1の通信ノードではない他の第2の通信ノードは、
前記今回の通信が前記故障診断通信であるか否かを判定するように構成された第2の通信判定部と、
前記診断要求送信時または前記診断結果送信時のいずれか一方において、前記今回の通信が前記故障診断通信であると前記第2の通信判定部が判定すると、前記第2の通信フレームから前記第1の通信フレームをアンパッキングするように構成された第2の通信設定部と、
を備える、
通信システム。
【請求項3】
請求項2に記載の通信システムであって、
前記第2の通信設定部は、前記診断要求送信時または前記診断結果送信時のいずれか他方において、前記今回の通信が前記故障診断通信であると前記第2の通信判定部が判定すると、前記第2の通信フレームに前記第1の通信フレームをパッキングするように構成されており、
前記第1の通信設定部は、前記診断要求送信時または前記診断結果送信時のいずれか他方において、前記今回の通信が前記故障診断通信であると前記第1の通信判定部が判定すると、前記第2の通信フレームから前記第1の通信フレームをアンパッキングするように構成されている、
通信システム。
【請求項4】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記通信設定部は、前記第2の通信フレームに前記第1の通信フレームをパッキングするとき、前記第2の通信フレームにおいて通信の優先度を表す優先度パラメータの前記優先度を上げるように構成されている、
通信システム。
【請求項5】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記通信設定部は、前記今回の通信が前記故障診断通信であり、さらに、手動のパーキングギアとサイドブレーキと電動のパーキングブレーキとの少なくともいずれかが車両を停止する状態になっていると前記通信判定部が判定すると、前記第2の通信フレームに前記第1の通信フレームをパッキングするように構成されている、
通信システム。
【請求項6】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記通信設定部は、前記今回の通信が前記故障診断通信であり、さらに、前記通信システムに前記故障診断の前記要求元として前記故障診断の外部ツールが接続されていると前記通信判定部が判定すると、前記第2の通信フレームに前記第1の通信フレームをパッキングするように構成されている、
通信システム。
【請求項7】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記通信設定部は、前記今回の通信が前記故障診断通信であり、さらに、車両が駆動源として電動モータを備え、前記電動モータに電力を供給する充電池に充電中であると前記通信判定部が判定すると、前記第2の通信フレームに前記第1の通信フレームをパッキングするように構成されている、
通信システム。
【請求項8】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記通信設定部は、前記今回の通信が前記故障診断通信であり、さらに、車両が内燃機関を備え、給油中であると前記通信判定部が判定すると、前記第2の通信フレームに前記第1の通信フレームをパッキングするように構成されている、
通信システム。
【請求項9】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記通信設定部は、前記今回の通信が前記故障診断通信であり、さらに、前記故障診断通信以外の他の通信量が所定量以下であると前記通信判定部が判定すると、前記第2の通信フレームに前記第1の通信フレームをパッキングするように構成されている、
通信システム。
【請求項10】
請求項1に記載の通信システムであって、
前記第1の通信プロトコルはCANプロトコルである、
通信システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、故障診断通信を行う技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
セントラルゲートウェイなどの通信ノードを介して故障診断通信を行う技術が知られている。
例えば、下記特許文献1には、DLCに接続された診断ツール、あるいはDCMと無線通信を行うセンタ等の故障診断の要求元と故障診断の要求先との故障診断通信を,セントラルゲートウェイ等の通信ノードを介して行う技術が提案されている。
【0003】
尚、DLCは、Diagnostics Link Connectorの略であり、DCMは、Data Communication Moduleの略である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-078800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、故障診断の要求元と故障診断の要求先との間の通信経路において通信を中継する通信ノードの数が増加すると、故障診断通信に要する通信時間が増加するという課題が見出された。
【0006】
故障診断通信に要する通信時間を低減するために、故障診断通信を他の通信との共通バスではなく、専用バスで行うことが考えられる。しかし、故障診断通信のために専用バスを設置すると、通信チャンネルおよびバスが増加するという課題が生じる。
【0007】
本開示の1つの局面は、故障診断通信のための専用バスを使用することなく、故障診断通信に要する通信時間を低減する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の1つの態様による通信システムは、故障診断の要求元と前記故障診断の要求先との間で診断要求および診断結果の故障診断通信を中継する複数の通信ノード(30、40、42、44、46、50、60、70、80、90、100、110)を備える。
通信ノードのいずれかは、通信判定部(32、72、92、S402、S406、S422)と、通信設定部(34、74、94、S408、S410、S426、S428)と、を備える。
【0009】
通信判定部は、今回の通信が故障診断通信であるか否かを判定する。通信設定部は、故障診断の要求元から要求先への診断要求送信時、あるいは故障診断の要求先から要求元への診断結果送信時のいずれか一方において、今回の通信が故障診断通信であると通信判定部が判定すると、故障診断の通信規格で使用が定められている第1の通信プロトコルの第1の通信フレームを、第1の通信プロトコルよりも通信速度が速い第2の通信プロトコルの第2の通信フレームにパッキングする。
【0010】
この構成によれば、第2の通信フレームに第1の通信フレームがパッキングされるので、第1の通信フレームのデータを解析して第2の通信フレームを生成する通常のプロトコル変換よりも、第2の通信フレームを生成する時間を短縮できる。そして、第2の通信フレームを使用する第2の通信プロトコルの通信速度は、第1の通信フレームを使用する第1の通信プロトコルの通信速度よりも速い。
(【0011】以降は省略されています)

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