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公開番号2025062883
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172242
出願日2023-10-03
発明の名称引張ブレース取付構造
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250408BHJP(建築物)
要約【課題】引張ブレースに作用する圧縮力を低減することを目的とする。
【解決手段】引張ブレース取付構造は、架構10に設けられた一対のガセットプレート20と、一対のガセットプレート20に連結される引張ブレース30と、ガセットプレート20に設けられ、引張ブレース30をスライド可能に保持する筒状部材40と、筒状部材40から突出する引張ブレース30の端部側に設けられ、筒状部材40に係合されるフランジ部36と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
架構に設けられた一対のガセットプレートと、
前記一対のガセットプレートに連結される引張ブレースと、
前記ガセットプレートに設けられ、前記引張ブレースをスライド可能に保持する保持部と、
前記保持部から突出する前記引張ブレースの端部側に設けられ、前記保持部に係合される係合部と、
を備える引張ブレース取付構造。
続きを表示（約 180 文字）【請求項２】
前記保持部と前記係合部との間に設けられる緩衝材を備える、
請求項１に記載の引張ブレース取付構造。
【請求項３】
前記ガセットプレートに接合される羽子板を備え、
前記保持部は、前記引張ブレースが貫通されるとともに、前記羽子板に溶接される筒状部材とされる、
請求項１又は請求項２に記載の引張ブレース取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、引張ブレース取付構造に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
引張ブレースの弛みによる引張ブレースの引張力の低下を抑制するブレース構造が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
また、引張ブレースに圧縮力が作用しないようにする圧縮変形解放装置が知られている（例えば、特許文献２参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００２－３４８９５４号公報
特開２００３－０９０１４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献２に開示された圧縮変形解放装置は、引張ブレースの座屈を抑制することができるものの、さらなる改善の余地がある。
【０００６】
本発明は、上記の事実を考慮し、引張ブレースに作用する圧縮力を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
請求項１に記載の引張ブレース取付構造は、架構に設けられた一対のガセットプレートと、前記一対のガセットプレートに連結される引張ブレースと、前記ガセットプレートに設けられ、前記引張ブレースをスライド可能に保持する保持部と、前記保持部から突出する前記引張ブレースの端部側に設けられ、前記保持部に係合される係合部と、を備える。
【０００８】
請求項１に係る引張ブレース取付構造によれば、架構には、一対のガセットプレートが設けられる。この一対のガセットプレートには、引張ブレースが連結される。また、ガセットプレートには、保持部が設けられる。保持部は、引張ブレースをスライド可能に保持する。また、保持部から突出する引張ブレースの端部側には、当該保持部に係合される係合部が設けられる。
【０００９】
ここで、地震時における架構の変形（せん断変形）に伴って、一対のガセットプレートの間隔が広くなると、引張ブレースの端部側に設けられた係合部が保持部に係合し、引張ブレースに引張力が作用する。この引張力に引張ブレースが抵抗することにより、架構の変形が低減される。
【００１０】
一方、地震時における架構の変形に伴って、一対のガセットプレートの間隔が狭くなると、引張ブレースが保持部に対してスライドする。これにより、引張ブレースに作用する圧縮力が低減される。したがって、引張ブレースの座屈や、ガセットプレートの破損等が抑制される。
（【００１１】以降は省略されています）

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