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公開番号2025067330
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177240
出願日2023-10-13
発明の名称熱源システム
出願人株式会社竹中工務店
代理人個人
主分類F25B 1/00 20060101AFI20250417BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】熱源部で冷却又は加熱された熱源水を熱負荷部に循環させる熱源水循環路と、前記熱源水循環路を循環する熱源水の熱を利用して冷温水を生成可能なチラーと、を備えた熱源システムにおいて、合理的な構成を採用しながらCOPの向上を図る。
【解決手段】チラー50が、冷温水CW,HWの生成に熱源水Xの熱を利用する熱源水利用モードと冷温水CW,HWの生成に空気の熱を利用する空気利用モードとの間で、運転モードを切り替え可能に構成されており、熱源水循環路10を循環する熱源水Xの状態に基づいてチラー50の運転モードを熱源水利用モードと空気利用モードとの間で切り替えるチラー運転モード切替手段61を備えた。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
熱源部で冷却又は加熱された熱源水を熱負荷部に循環させる熱源水循環路と、
前記熱源水循環路を循環する熱源水の熱を利用して冷温水を生成可能なチラーと、を備えた熱源システムであって、
前記チラーが、前記冷温水の生成に前記熱源水の熱を利用する熱源水利用モードと、前記冷温水の生成に空気の熱を利用する空気利用モードとの間で、運転モードを切り替え可能に構成されており、
前記熱源水循環路を循環する熱源水の状態に基づいて前記チラーの運転モードを前記熱源水利用モードと前記空気利用モードとの間で切り替えるチラー運転モード切替手段を備えた熱源システム。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記チラー運転モード切替手段が、前記チラーの運転モードが前記熱源水利用モードであるときにおいて、前記熱源水の温度が所定の空気利用モード切替用設定値以下になった場合に、前記チラーの運転モードを前記空気利用モードに切り替える請求項1に記載の熱源システム。
【請求項3】
前記チラー運転モード切替手段が、前記チラーの運転モードが前記空気利用モードであるときにおいて、前記チラーの冷排熱量が所定の熱源水利用モード切替用設定値以下になった場合に、前記チラーの運転モードを前記熱源水利用モードに切り替える請求項1又は2に記載の熱源システム。
【請求項4】
前記熱源水利用モード切替用設定値が、前記熱負荷部の温排熱量である請求項3に記載の熱源システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱源部で冷却又は加熱された熱源水を熱負荷部に循環させる熱源水循環路と、前記熱源水循環路を循環する熱源水の熱を利用して冷温水を生成可能なチラーと、を備えた熱源システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
熱源部で冷却又は加熱された熱源水を熱源水循環路を通じて熱負荷部に循環させ、チラーにより熱源水の熱を利用して冷水又は温水である冷温水を生成可能な熱源システムが知られている(例えば特許文献1を参照。)。
かかる特許文献1記載の熱源システムでは、熱源部の作動時において当該熱源部を熱源水循環路に接続し、熱源部の停止時において当該熱源部を熱源水循環路から切り離す所謂熱源部ブリードインを実行可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-166707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の熱源システムでは、熱負荷部側に設けられたチラーは、常に熱源水循環路に接続されて当該熱源水循環を循環する熱源水の熱を利用して冷温水を生成するように構成されている。
従って、熱源水循環路を循環する熱源水において、チラーによる熱利用の負担が大きくなった場合には、熱源水の温度が過剰に上昇又は低下して、熱源部による熱源水の冷却又は加熱の頻度が増加する。このことで、システム全体のエネルギー消費効率(本願において「COP」と呼ぶ場合がある。)の悪化を招くという問題がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、熱源部で冷却又は加熱された熱源水を熱源水循環路を通じて熱負荷部に循環させ、チラーにより熱源水の熱を利用して冷水又は温水である冷温水を生成可能な熱源システムにおいて、合理的な構成を採用しながらCOPの向上を図ることができる技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1特徴構成は、熱源部で冷却又は加熱された熱源水を熱負荷部に循環させる熱源水循環路と、
前記熱源水循環路を循環する熱源水の熱を利用して冷温水を生成可能なチラーと、を備えた熱源システムであって、
前記チラーが、前記冷温水の生成に前記熱源水の熱を利用する熱源水利用モードと、前記冷温水の生成に空気の熱を利用する空気利用モードとの間で、運転モードを切り替え可能に構成されており、
前記熱源水循環路を循環する熱源水の状態に基づいて前記チラーの運転モードを前記熱源水利用モードと前記空気利用モードとの間で切り替えるチラー運転モード切替手段を備えた点にある。
【0006】
本構成によれば、チラーが熱源水利用モードで作動しているときに、熱源水循環路を循環する熱源水に対するチラーによる熱利用の負担が大きくなることを熱源水の状態から判定した場合には、適宜チラーの運転モードを熱源水利用モードから空気利用モードに切り替えることができる。そして、チラーの運転モードを熱源水利用モードから空気利用モードに切り替えることで、熱源水循環路を循環する熱源水に対するチラーによる熱利用の負担を無くすことができる。よって、チラーによる熱利用の負担増加に起因する熱源水の温度の過剰な上昇又は低下を回避することができ、結果、熱源部による熱源水の冷却又は加熱の頻度の増加を軽減することができる。
従って、本発明により、熱熱源部で冷却又は加熱された熱源水を熱源水循環路を通じて熱負荷部に循環させ、チラーにより熱源水の熱を利用して冷水又は温水である冷温水を生成可能な熱源システムにおいて、合理的な構成を採用しながらCOPの向上を図ることができる技術を提供することができる。
【0007】
本発明の第2特徴構成は、前記チラー運転モード切替手段が、前記チラーの運転モードが前記熱源水利用モードであるときにおいて、前記熱源水の温度が所定の空気利用モード切替用設定値以下になった場合に、前記チラーの運転モードを前記空気利用モードに切り替える点にある。
【0008】
本構成によれば、チラーが熱源水利用モードで作動しているときには、当該チラーが温水を生成することで発生する冷排熱は熱源水循環路を循環する熱源水に放出される。そして、このようにチラーから熱源水に対して冷排熱が放出されている状態において、熱源水の温度が上記空気利用モード切替用設定値以下になった場合には、チラーの運転モードが自動的に熱源水利用モードから空気利用モードに切り替えられる。すると、熱源水循環路を循環する熱源水に対するチラーからの冷排熱の放出が無くなる。このことで、熱源水の温度低下を抑制して、当該熱源水の温度低下に起因するCOPの低下の要因となる熱源部による熱源水の加熱頻度を軽減することができる。
【0009】
本発明の第3特徴構成は、前記チラー運転モード切替手段が、前記チラーの運転モードが前記空気利用モードであるときにおいて、前記チラーの冷排熱量が所定の熱源水利用モード切替用設定値以下になった場合に、前記チラーの運転モードを前記熱源水利用モードに切り替える点にある。
【0010】
本構成によれば、チラーが空気利用モードで作動しているときには、当該チラーが温水を生成することで発生する冷排熱は熱源水循環路を循環する熱源水には放出されず空気に放出される。そして、このようにチラーから熱源水に対して冷排熱が放出されていない状態において、チラーの冷排熱量が上記熱源水利用モード切替用設定値以下になった場合には、チラーの運転モードが自動的に空気利用モードから熱源水利用モードに切り替えられる。すると、チラーから熱源水に対して冷排熱が放出されるようになるが、その冷排熱は比較的小さなものとなる。このことで、熱源水の温度低下を抑制して、当該熱源水の温度低下に起因する熱源部による熱源水の加熱頻度を軽減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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