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公開番号2025060425
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2024144417
出願日2024-08-26
発明の名称複合体及びその製造方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 5/10 20060101AFI20250403BHJP(積層体)
要約【課題】樹脂成形体の耐候性を高めるために、樹脂成形体の表面上に高い耐候性を有する塗膜を形成して複合体とする方法があるが、樹脂成形体の表面上に塗膜を形成する方法では、製造工程が煩雑になり、生産性が低下する。かかる事情を鑑み、複合体の耐候性及び生産性の向上を図る。
【解決手段】 樹脂成形体と、前記樹脂成形体の表面の一部又は全部を覆うシートと、を有し、前記樹脂成形体は、樹脂硬化物と、1本以上の繊維と、を有し、前記シートは、基材層と前記基材層の一方の面に位置するコーティング層と、を有し、前記基材層は、前記コーティング層よりも前記樹脂成形体寄りに位置していることよりなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂成形体と、前記樹脂成形体の表面の一部又は全部を覆うシートと、を有し、
前記樹脂成形体は、樹脂硬化物と、1本以上の繊維と、を有し、
前記シートは、基材層と前記基材層の一方の面に位置するコーティング層と、を有し、
前記基材層は、前記コーティング層よりも前記樹脂成形体寄りに位置している、複合体。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記樹脂成形体は、2本以上の繊維を含み、
前記2本以上の繊維は、互いに平行であり、
前記シートは、前記樹脂成形体における前記繊維の長さ方向と平行な面の一部又は全部に位置する、請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
前記樹脂成形体は、多角柱状であり、
前記樹脂成形体に含まれる前記繊維は、前記樹脂成形体の一方の端面から他方の端面に向かって伸び、
前記シートは、前記樹脂成形体の側面の一部又は全部に位置する、請求項2に記載の複合体。
【請求項4】
前記基材層は、繊維を含む、請求項1又は2に記載の複合体。
【請求項5】
前記基材層は、ガラス繊維マット、ガラス繊維クロス又は不織布である、請求項1又は2に記載の複合体。
【請求項6】
金型内に前記シートを配置する工程と、
前記繊維と樹脂組成物とを前記金型内に充填する工程と、
前記金型内で前記樹脂組成物を硬化させて、複合体とする工程と、
を有する、請求項1又は2に記載の複合体の製造方法。
【請求項7】
前記2本以上の前記繊維を一方向に引き揃えた繊維束を、前記繊維束の長さ方向に進行させつつ、前記繊維束に樹脂組成物を供給する工程と、
前記供給した樹脂組成物を前記繊維束に含浸させて、樹脂含浸繊維束を得る工程と、
前記樹脂含浸繊維束の表面に前記シートを配置する工程と、
前記樹脂含浸繊維束を前記シートと共に成形用通路を通過させ、前記樹脂組成物を硬化させて、連続複合体とする工程と、
前記連続複合体を任意の長さに切断する工程と、
を有する、請求項2に記載の複合体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形体とシートとを備える複合体に関する。また、本発明は、複合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、建材等の構造材として、木材等に代えて樹脂成形体が用いられることがある。例えば、鉄道用枕木として、木枕木及びコンクリート枕木に代えて樹脂成形体の枕木が用いられることがある。樹脂成形体は、一般的に、軽量でありながら、機械的強度が高いという特性を有する。
【0003】
樹脂成形体の一例として、下記の特許文献1には、発泡性樹脂組成物の硬化物と、複数の長繊維補強材が一方向に引き揃えられて形成された繊維束とを含む長繊維補強発泡成形体が開示されている。長繊維補強発泡成形体は、長繊維束に発泡性樹脂組成物を含浸させて樹脂含浸繊維束を得る工程と、樹脂含浸繊維束の表面に多孔質シートを配置する工程と、樹脂含浸繊維束を多孔質シートと共に成形用通路内を通過させ、発泡性樹脂組成物を発泡及び硬化させる工程とを備える製造方法により製造することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-026706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の樹脂成形体では、耐候性を十分に高めることができないことがある。具体的には、樹脂成形体に長時間(例えば、500時間)にわたり光が照射された場合に、樹脂成形体の表面に色むらが発生したり、樹脂成形体中の繊維が露出したりすることがある。樹脂成形体の表面に色むらが発生した場合には、樹脂成形体の外観の品質が悪化するという課題がある。また、樹脂成形体中の繊維が露出した場合には、樹脂成形体の機械的強度が低下するという課題がある。
【0006】
従来の樹脂成形体の耐候性を高めるために、樹脂成形体の表面上に高い耐候性を有する塗膜を形成して複合体とする方法がある。しかしながら、樹脂成形体の表面上に塗膜を形成する方法では、製造工程が煩雑になり、生産性が低下するという課題がある。
【0007】
本発明の目的は、耐候性に優れ、かつ生産性に優れる複合体を提供することである。また、本発明は、複合体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書において、以下の複合体及び複合体の製造方法を開示する。
<1>
樹脂成形体と、前記樹脂成形体の表面の一部又は全部を覆うシートと、を有し、
前記樹脂成形体は、樹脂硬化物と、1本以上の繊維と、を有し、
前記シートは、基材層と前記基材層の一方の面に位置するコーティング層と、を有し、
前記基材層は、前記コーティング層よりも前記樹脂成形体寄りに位置している、複合体。
<2>
前記樹脂成形体は、2本以上の繊維を含み、
前記2本以上の繊維は、互いに平行であり、
前記シートは、前記樹脂成形体における前記繊維の長さ方向と平行な面の一部又は全部に位置する、<1>に記載の複合体。
<3>
前記樹脂成形体は、多角柱状であり、
前記樹脂成形体に含まれる前記繊維は、前記樹脂成形体の一方の端面から他方の端面に向かって伸び、
前記シートは、前記樹脂成形体の側面の一部又は全部に位置する、<2>に記載の複合体。
<4>
前記基材層は、繊維を含む、<1>~<3>のいずれかに記載の複合体。
<5>
前記基材層は、ガラス繊維マット、ガラス繊維クロス又は不織布である、<1>~<4>のいずれかに記載の複合体。
【0009】
<6>
金型内に前記シートを配置する工程と、
前記繊維と樹脂組成物とを前記金型内に充填する工程と、
前記金型内で前記樹脂組成物を硬化させて、複合体とする工程と、
を有する、<1>~<5>のいずれかに記載の複合体の製造方法。
<7>
前記繊維が2本以上の長繊維を含み
前記2本以上の前記繊維を一方向に引き揃えた繊維束を、前記繊維束の長さ方向に進行させつつ、前記繊維束に樹脂組成物を供給する工程と、
前記供給した樹脂組成物を前記繊維束に含浸させて、樹脂含浸繊維束を得る工程と、
前記樹脂含浸繊維束の表面に前記シートを配置する工程と、
前記樹脂含浸繊維束を前記シートと共に成形用通路を通過させ、前記樹脂組成物を硬化させて、連続複合体とする工程と、
前記連続複合体を任意の長さに切断する工程と、
を有する、<1>~<6>のいずれかに記載の複合体の製造方法。
<8>
前記連続複合体を任意の長さに切断した後に、前記複合体の切断面に塗膜を形成する工程を有する、<7>に記載の複合体の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る複合体は、樹脂成形体と、樹脂成形体の表面上に配置されたシートとを備える。本発明に係る複合体では、樹脂成形体が、繊維と、樹脂組成物の硬化物とを含む。本発明に係る複合体では、シートが、基材層と、基材層の表面上に配置されたコーティング層とを有し、シートが、シートにおける基材層側から樹脂成形体の表面上に積層されている。本発明に係る複合体では、上記の構成が備えられているので、耐候性に優れ、かつ生産性に優れる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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