TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025059255
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169229
出願日2023-09-29
発明の名称三次元造形システム
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B29C 64/393 20170101AFI20250403BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】撮像部が造形に伴う熱の影響を受ける可能性を低減可能な技術を提供する。
【解決手段】三次元造形システムは、材料を可塑化して造形材料を生成するためのヒーター、及び、造形材料を吐出するノズルを有する造形部と、造形材料が積層される造形面を有するステージと、ステージとノズルとの相対位置を変更する位置変更部と、造形面に垂直な方向から見たときに造形面の外縁よりも外側に配置された撮像部と、内部空間を区画する内壁、及び、外気に触れる外壁を有し、造形面を内部空間に収容する筐体と、造形データに基づいて、造形部及び位置変更部を制御して、筐体内の造形面上に三次元造形物を造形する制御部と、を備え、内壁の少なくとも一部は、第1透明部材で構成され、撮像部は、内壁と外壁との間に配置され、第1透明部材を介して内部空間に収容された造形面上の三次元造形物を撮像するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
材料を可塑化して造形材料を生成するためのヒーター、及び、前記造形材料を吐出するノズルを有する造形部と、
前記造形材料が積層される造形面を有するステージと、
前記ステージと前記ノズルとの相対位置を変更する位置変更部と、
前記造形面に垂直な方向から見たときに前記造形面の外縁よりも外側に配置された撮像部と、
内部空間を区画する内壁、及び、外気に触れる外壁を有し、前記造形面を前記内部空間に収容する筐体と、
造形データに基づいて、前記造形部及び前記位置変更部を制御して、前記筐体内の前記造形面上に三次元造形物を造形する制御部と、
を備え、
前記内壁の少なくとも一部は、第1透明部材で構成され、
前記撮像部は、前記内壁と前記外壁との間に配置され、前記第1透明部材を介して前記内部空間に収容された前記造形面上の前記三次元造形物を撮像するように構成されている、
三次元造形システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の三次元造形システムであって、
前記筐体は、前記内壁の一部及び前記外壁の一部を有する扉を有し、
前記扉を構成する前記内壁の一部は、前記第1透明部材により構成され、
前記扉を構成する前記外壁の一部は、前記第1透明部材に対向する第2透明部材により構成され、
前記扉は、前記第1透明部材の周囲を囲む第1枠部と、前記第2透明部材の周囲を囲む第2枠部とを有し、
前記撮像部の少なくとも一部は、前記第1枠部と前記第2枠部との間の空間のうち、上方の角の空間に配置される、三次元造形システム。
【請求項3】
請求項2に記載の三次元造形システムであって、
前記撮像部の少なくとも一部と前記第2透明部材との間に、前記第2透明部材と少なくとも一部が対向し、前記撮像部の少なくとも一部を覆うカバーを有する、三次元造形システム。
【請求項4】
請求項2に記載の三次元造形システムであって、
前記扉は、第1端部及び前記第1端部の反対側の第2端部を有し、
前記第1端部は、前記扉を開閉するための開閉軸を有し、
前記撮像部から前記第1端部までの距離は、前記撮像部から前記第2端部までの距離よりも短い、三次元造形システム。
【請求項5】
請求項1に記載の三次元造形システムであって、
前記撮像部は、撮像範囲を調整可能に構成されており、
前記制御部は、前記造形面の異なる位置に、第1ユーザーに対応する第1三次元造形物と、第2ユーザーに対応する第2三次元造形物とを造形し、
前記制御部は、前記撮像範囲を調整して、前記第1三次元造形物と前記第2三次元造形物とのうち、指定されたユーザーに対応する造形物を撮像し、指定されていないユーザーに対応する造形物を撮像しない、三次元造形システム。
【請求項6】
請求項1に記載の三次元造形システムであって、
前記制御部は、前記造形面の異なる位置に、第1ユーザーに対応する第1三次元造形物と、第2ユーザーに対応する第2三次元造形物とを造形し、
前記制御部は、指定されていないユーザーに対応する造形物の撮像範囲を難読化し、指定されたユーザーに対応する造形物の撮像範囲を難読化しない、三次元造形システム。
【請求項7】
請求項1に記載の三次元造形システムであって、
前記内部空間を照らす照明を有し、
前記照明は、照明範囲を調整可能に構成されており、
前記制御部は、前記造形面の異なる位置に、第1三次元造形物と第2三次元造形物とを造形し、
前記制御部は、前記照明を制御し、前記第1三次元造形物と前記第2三次元造形物とのうち、指定されていない造形物の明るさを、指定された造形物の明るさよりも相対的に暗くする、三次元造形システム。
【請求項8】
請求項1に記載の三次元造形システムであって、
前記制御部は、前記造形面の異なる位置に、造形難易度、及び、秘匿性の度合いの少なくともいずれかが異なる第1三次元造形物と第2三次元造形物とを造形する、三次元造形システム。
【請求項9】
請求項8に記載の三次元造形システムであって、
前記制御部は、前記造形難易度、及び、前記秘匿性の度合いの少なくともいずれかに応じて、前記撮像部に対する前記第1三次元造形物及び前記第2三次元造形物の位置と、向きとの少なくともいずれかを決定する、三次元造形システム。
【請求項10】
請求項9に記載の三次元造形システムであって、
前記制御部は、前記第1三次元造形物と前記第2三次元造形物とのうち、前記造形難易度の高い造形物が、前記造形難易度の低い造形物よりも、前記撮像部の近くに位置するように、前記撮像部に対する前記第1三次元造形物及び前記第2三次元造形物の位置を決定する、三次元造形システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、三次元造形システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ビデオカメラを備える三次元造形装置が開示されている。この三次元造形装置は、ビデオカメラによって、造形中の造形物の映像を撮影し、離れた場所にその映像を送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2015-507250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
三次元造形物が造形される造形領域の近くに撮像部を配置することで、造形物を精細に撮影することができる。しかし、撮像部を造形領域の近くに配置すると、撮像部が、造形に伴う熱の影響を受ける可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の形態によれば、三次元造形システムが提供される。この三次元造形システムは、材料を可塑化して造形材料を生成するためのヒーター、及び、前記造形材料を吐出するノズルを有する造形部と、前記造形材料が積層される造形面を有するステージと、前記ステージと前記ノズルとの相対位置を変更する位置変更部と、前記造形面に垂直な方向から見たときに前記造形面の外縁よりも外側に配置された撮像部と、内部空間を区画する内壁、及び、外気に触れる外壁を有し、前記造形面を前記内部空間に収容する筐体と、造形データに基づいて、前記造形部及び前記位置変更部を制御して、前記筐体内の前記造形面上に三次元造形物を造形する制御部と、を備え、前記内壁の少なくとも一部は、第1透明部材で構成され、前記撮像部は、前記内壁と前記外壁との間に配置され、前記第1透明部材を介して前記内部空間に収容された前記造形面上の前記三次元造形物を撮像するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
三次元造形システムの概略構成を示す説明図である。
撮像部の配置を示す図である。
フラットスクリューの概略構成を示す斜視図である。
バレルの概略平面図である。
制御部において実行される造形処理の説明図である。
情報処理装置の概略構成を示す説明図である。
属性情報の例を示す図である。
撮像処理のフローチャートである。
撮像処理の説明図である。
撮像処理の他の処理例を示す図である。
第2実施形態における撮像処理のフローチャートである。
第2実施形態における撮像処理の説明図である。
第3実施形態における造形データ修正処理のフローチャートである。
造形データ修正処理の第1の例を示す説明図である。
造形データ修正処理の第2の例を示す説明図である。
造形データ修正処理の第3の例を示す説明図である。
第4実施形態における立体像生成処理のフローチャートである。
立体像生成処理の説明図である。
第4実施形態の第1変形例を示す図である。
第4実施形態の第2変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における三次元造形システム10の概略構成を示す説明図である。図1には、互いに直交するX,Y,Z方向を示す矢印が示されている。X方向及びY方向は、水平面に平行な方向であり、Z方向は、鉛直上向きに沿った方向である。X,Y,Z方向を示す矢印は、他の図においても、図示の方向が図1と対応するように適宜、図示してある。以下の説明において、方向の向きを特定する場合には、各図において矢印が指し示す方向を「+」、その反対の方向を「-」として、方向表記に正負の符合を併用する。以下では、+Z方向のことを「上」、-Z方向のことを「下」ともいう。
【0008】
三次元造形システム10は、三次元造形装置100と、三次元造形装置100と通信する情報処理装置400と、を含む。情報処理装置400と三次元造形装置100とは、インターネットやLANなど、所定の通信回線を介して相互に通信可能である。
【0009】
本実施形態の三次元造形装置100は、材料押出方式によって三次元造形物を造形する装置である。三次元造形装置100は、三次元造形装置100の各部を制御するための制御部300を備えている。制御部300と情報処理装置400とは、相互に通信可能に接続されている。以下では、三次元造形物のことを、モデルともいう。
【0010】
三次元造形装置100は、筐体105と、造形材料を生成してノズル61から吐出する造形部110と、造形材料が積層される造形面211を有するステージ210と、ステージ210とノズル61との相対位置を変更する位置変更部230と、撮像部240と、照明250とを備える。ステージ210の造形面211は、筐体105内に収容されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
吹出しノズル
5か月前
東レ株式会社
プリプレグテープ
7か月前
CKD株式会社
型用台車
4か月前
シーメット株式会社
光造形装置
4か月前
グンゼ株式会社
ピン
4か月前
株式会社日本製鋼所
押出機
7か月前
個人
射出ミキシングノズル
7か月前
東レ株式会社
フィルムの製造方法
1か月前
株式会社FTS
ロッド
3か月前
日機装株式会社
加圧システム
15日前
個人
樹脂可塑化方法及び装置
3か月前
株式会社FTS
成形装置
4か月前
トヨタ自動車株式会社
射出装置
2か月前
東レ株式会社
一体化成形品の製造方法
8か月前
株式会社リコー
シート剥離装置
9か月前
株式会社シロハチ
真空チャンバ
6か月前
株式会社神戸製鋼所
混練機
2か月前
株式会社リコー
画像形成システム
5か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
7か月前
東レ株式会社
炭素繊維シートの製造方法
21日前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
7か月前
株式会社不二越
射出成形機
1か月前
株式会社不二越
射出成形機
1か月前
TOWA株式会社
成形型清掃用のブラシ
7か月前
株式会社不二越
射出成形機
1か月前
三菱自動車工業株式会社
予熱装置
7か月前
株式会社FTS
セパレータ
3か月前
個人
ノズルおよび熱風溶接機
4か月前
株式会社リコー
シート処理システム
9か月前
トヨタ自動車株式会社
3Dプリンタ
5か月前
株式会社ニフコ
樹脂製品の製造方法
6か月前
東レ株式会社
溶融押出装置および押出方法
3か月前
トヨタ自動車株式会社
真空成形装置
7日前
株式会社リコー
シート処理システム
8か月前
日東工業株式会社
インサート成形機
5か月前
帝人株式会社
複数の孔を有する成形品
16日前
続きを見る