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公開番号2025058682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168771
出願日2023-09-28
発明の名称板材接合体、および、板材接合体の製造方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人クシブチ国際特許事務所
主分類B62K 19/08 20060101AFI20250402BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】軽量化し易く、設計自由度や外観性を確保し易い板材接合体を提供する。
【解決手段】板材接合体は、板材(150、160)による複数の構成部材(50、60)が接合されて構成される中空の板材接合体において、板材接合体は、U字状に形成されて開放側の二面(52、53)に切り欠き(52a、53a)が設けられた第一構成部材(50)と、第一構成部材(50)と対になるようにU字状に形成されて開放側の二面(62、63)に切り欠き(62a、63a)が設けられた第二構成部材(60)と、のU字状の開放端同士が接合されることで中空部分(33s)が形成され、第一構成部材(50)に設けられた切り欠き(52a、53a)及び第二構成部材(60)に設けられた切り欠き(62a、63a)は、対向して開口(33a、33b)を形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
板材(150、160)による複数の構成部材(50、60、250、260)が接合されて構成される中空の板材接合体において、
前記板材接合体は、U字状に形成されて開放側の二面(52、53)に切り欠き(52a、53a)が設けられた第一構成部材(50、250)と、前記第一構成部材(50、250)と対になるようにU字状に形成されて開放側の二面(62、63)に切り欠き(62a、63a)が設けられた第二構成部材(60、260)と、のU字状の開放端同士が接合されることで中空部分(33s、233s)が形成され、
前記第一構成部材(50、250)に設けられた切り欠き(52a、53a)及び前記第二構成部材(60、260)に設けられた切り欠き(62a、63a)は、対向して開口(33a、33b)を形成する
ことを特徴とする板材接合体。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記開口(33a、33b)は、前記第一構成部材(50、250)と前記第二構成部材(60、260)の接合を行う工具(81、82、280)の挿通孔である
ことを特徴とする請求項1に記載の板材接合体。
【請求項3】
前記第一構成部材(50、250)の切り欠き(52a、53a)は、前記第一構成部材(50、250)の開放側の二面(52、53)に互い違いで設けられ、
前記第二構成部材(60、260)の切り欠き(62a、63a)は、前記第二構成部材(60、260)の開放側の二面(62、63)に互い違いで設けられ、
接合された二面(52、53、62、63)のうちの一の面(52、62、53、63)の前記開口(33a、33b)に対向する位置に他の面(53、63、52、62)の接合部(53b、63b、52b、62b)が臨んでいる
ことを特徴とする請求項1に記載の板材接合体。
【請求項4】
前記板材(150、160)は金属材料で製造されており、
前記第一構成部材(50、250)及び第二構成部材(60、260)は抵抗溶接によって接合されている
ことを特徴とすることを特徴とする請求項3に記載の板材接合体。
【請求項5】
前記開口(33a、33b)には、前記開口(33a、33b)の内周から前記板材接合体の中空部分(33s、233s)に延びる折曲部(52c、53c、62c、63c)が形成される
ことを特徴とすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の板材接合体。
【請求項6】
前記板材接合体は、車両(10)の車体フレーム(33)である
ことを特徴とする請求項1に記載の板材接合体。
【請求項7】
内面にウェルドナット(70)が溶着される
ことを特徴とする請求項1に記載の板材接合体。
【請求項8】
前記車両(10)は、電気配線(29b、37a)及び配管(29c)を備え、
前記開口(33a、33b)から前記板材接合体(33、233)の中空部分(33s、233s)に前記電気配線(29b、37a)及び前記配管(29c)を配索する
ことを特徴とする請求項6に記載の板材接合体。
【請求項9】
中空の板材接合体(33、233)を製造する板材接合体の製造方法であって、
板材(150、160)の対向する二辺(150a、150b、160a、160b)に切り欠き(52a、53a、62a、63a)を設ける第一工程と、
前記板材(150、160)の切り欠き(52a、53a、62a、63a)が開放端側となるU字状に折り曲げ加工を行う第二工程と、
前記第二工程で形成された一対の板材接合体の構成部材(50、60、250、260)のU字状の開放端同士を合わせて前記切り欠き(52a、53a、62a、63a)によって開口(33a、33b)を形成する第三工程と、
前記開口(33a、33b)から接合するための工具(81、82、280)を挿通して前記一対の板材接合体の構成部材(50、60、250、260)を接合させる第四工程と、
を有することを特徴とする板材接合体の製造方法。
【請求項10】
前記第一工程では、板材(150、160)の対向する二辺(150a、150b、160a、160b)に互い違いに切り欠き(52a、53a、62a、63a)を設け、
前記第四工程では、前記開口(33a、33b)から接合するための直線状の前記工具(81、82)を挿通して前記一対の板材接合体(33、233)の構成部材(50、60、250、260)を接合させる
ことを特徴とする請求項9に記載の板材接合体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、板材接合体、および、板材接合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、板材による複数の構成部材が接合される技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、プレス成形された金属板材を抵抗溶接して車体フレームを構成することが開示されている。特許文献1では、車体フレームを製造する場合に、湾曲させた金属板材の開放端にフランジを設け、一対の金属板材のフランジの長手方向全体をシーム溶接などにより溶接している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-162528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、車体フレームを形成する際にフランジを設ける必要があるため、フランジの分、車体フレームが重くなり易いという課題がある。また、外装部品等を車体フレームに取り付ける際には、フランジを回避しながら外装部品を取り付ける必要があり、設計自由度や外観性が悪いという課題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、軽量化し易く、設計自由度や外観性を確保し易い板材接合体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
板材接合体は、板材による複数の構成部材が接合されて構成される中空の板材接合体において、前記板材接合体は、U字状に形成されて開放側の二面に切り欠きが設けられた第一構成部材と、前記第一構成部材と対になるようにU字状に形成されて開放側の二面に切り欠きが設けられた第二構成部材と、のU字状の開放端同士が接合されることで中空部分が形成され、前記第一構成部材に設けられた切り欠き及び前記第二構成部材に設けられた切り欠きは、対向して開口を形成することを特徴とする。
板材接合体の製造方法は、中空の板材接合体を製造する板材接合体の製造方法であって、板材の対向する二辺に切り欠きを設ける第一工程と、前記板材の切り欠きが開放端側となるU字状に折り曲げ加工を行う第二工程と、前記第二工程で形成された一対の板材接合体の構成部材のU字状の開放端同士を合わせて前記切り欠きによって開口を形成する第三工程と、前記開口から接合するための工具を挿通して前記一対の板材接合体の構成部材を接合させる第四工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、軽量化し易く、設計自由度や外観性を確保し易い板材接合体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。
図1のシートフレームの拡大図である。
図1のIII-III線断面図である。
図1のIV-IV線断面図である。
図1のV-V線断面図である。
第1の実施の形態に係る板材接合体の製造方法のフローを模式的に示す図である。
第1の実施の形態に係る板材接合体の製造方法を模式的に示す図6の続きの図である。
第2の実施の形態に係るシートフレームの左側面図である。
第2の実施の形態に係る板材接合体の製造方法を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
【0009】
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
【0010】
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
(【0011】以降は省略されています)

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